CAPM DCF法
DCF法とは、企業が将来生み出すお金の合計額を今受取れるならいくら?という観点から企業を評価する方法です。
このDCF法のキーポイントは、経営者が自由になるお金(フリーキャッシュフロー)と、現在価値に割り引く際の利率 すなわち資本コストです。
この資本コストを計算する代表的な方法が、負債と自己資本の資本コストを加重平均するWACCです。負債のコストは借入金の平均利率なので、簡単に数値を拾い出すことができます。たいへんなのが自己資本の資本コストです。
この自己資本の資本コストの計算方法として代表的なものにCAPM(Capital Average Princing Model)があります。これは、どんな状況になっても、投下資本が回収されるような債券の利回りをベースに、その会社に投資しても返ってこないようなリスクを加算して資本コストを計算します。計算式は次のとおりです。
自己資本コスト=リスクフリーレート+マーケットプレミアムXβ値
リスクフリーレートとは?
絶対に安全な運用資産の利回り 長期国債の利率を採用することが多いようです。
マーケットプレミアムとは?
リスクフリーレートを超える株式市場全体の投資収益率(株式投資に対して一定期間に受取れる配当とか、キャピタル合計額の割合)です。
だって株式に投資するのは、長期国債に投資するより利回りが高いからだもん♪
β値とは?
株式全体市場の投資収益率が1%変化した場合、対象会社の投資収益率がどれだけ変化するかを表したもの
β値>1% かなり変動リスクが高い(株価が乱高下しやすい こけるリスクもある)
∴ マーケットリスクプレミアムXβ値が大きくなる→ 自己資本コストが高くなる
β値<1% 変動リスクが低い(株価が安定している。こけるリスクが低い。)
∴ マーケットリスクプレミアムXβ値が小さくなる→ 自己資本コストが低くなる
とりあえずDCFシリーズは一応終了 さて 明日のネタは何にしようかな♪
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