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2005年11月15日 (火)

知財評価

 税金のことばかり書いて疲れたので(笑)、ここでがらっとかえて知財評価の話

 知財信託を行う場合、委託者は知的財産に信託を設定し、信託受益権を受取る。そしてこの信託受益権を売却して、知的財産の開発のためにかかったコストを回収し、あわよくば大きな利益をゲットしようと考えているだろうなと思います。

 そこで大事なのはこの知的財産がいくらなのか? 誰もが納得できる価格って How much?    証券取引所みたいなマーケットがあって、誰でも知的財産を同じ時刻に同じ値段で買うことができたら簡単なのですが、そんなものありませんよね。

 で、この知的財産の評価については幾通りかの分類方法があり、その中でもメジャーな「スミスとパールの分類」によると 知的財産の評価は大きく分けて3つあります。

 ◎ コスト法

 ◎ マーケット法

 ◎ インカム法

 ◎コスト法 

 これは、簡単にいうと知的財産を創り上げるまでにかかった費用の合計額をもって評価しましょうというもの このコスト法は、本当に実際にかかった費用で算定する方法(ヒストリカルコスト法)と、今、もう一度知的財産を創るならいくらかかるかで算定する方法(リプレイスメントコスト法)があります。

 ◎マーケット法

 同じような知的財産についていくらで取引されたかに基づいて算定する方法(比準法)や固定負債の時価と資本の時価から有形固定資産や投資その他の資産を差引いて、知的財産を評価する方法(残差法)があります。

 ◎インカム法

 これはその知的財産を使って将来いくらお金が入ってくるか、儲かるかを予想してそこから知的財産を評価する方法があります。

 たぶん今、知的財産の評価でメジャーなのはインカム法と思います。

 マーケットはないからマーケット法といっても事例がまずないですよね。

 かかった値段で評価するといっても、知的財産って、人の発想というかひらめきに基因するところもあるので、ものすごく時間をかけたり、設備投資をしたらいいものができるということもないですからコスト法もしっくりこないですね。

 そうすると消去法でインカム法 でもこれって、将来の予想に基づくから、いくらうーんとうなっても究極的には鉛筆なめなめの絵に描いた餅。でもこの鉛筆なめなめ絵に描いた餅法(口が悪いのですが)が、今のファイナンスでの評価方法の主流なんです。夢に値段をつける! 

 まあ上場会社の株式の評価も、純資産より遥かに高い場合がいくらもありますし、その場合の純資産との差額の原因はいろいろあるのですが、つまるところその会社の成長性に対する期待のお値段 夢のお値段なんでしょうね。

 

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