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2006年1月20日 (金)

未完成著作物の評価

 信託を利用して、映画の著作権を投資家に販売するためには、映画の著作権というか信託受益権を評価する必要があります。評価は、通常、完成し、上映される前の段階です。

 つまり未完成著作物の段階、あたるか、こけるかわからないような段階で評価しないといけない。これは大変です。絵に描いた餅ですから、この値決めが失敗すると、投資も失敗です。

 どんな評価方法があるかというと大きく分けて2つの方法があり、おそらくこれらをブレンドして評価するのではないかと思います。

 1つは著作権開発費ベース評価 いくら映画を作るのにかかるのかを予測して評価する方法です。ただこの開発段階というのは、ほんとうにどうなるのかわからないので、投資家は、非常に高いリスクを負います。ですからこのリスクを加味して評価することになります。(注1)

 もう1つは著作権流通ベースの評価 この映画を利用していくら儲かるかを予測して、そこから評価する方法です。こちらもリスクを加味して評価することになります。一般の財産よりも映画の著作権はリスクが高くなります。なぜなら著作権侵害訴訟の被告になり、差止めが認められたら著作権の価値は0になるからです。(注2)

 いずれにしても、絵に描いた餅ですので、評価者のさじ加減で大きく結果がふれることになりますね。

 注1 松田政行 図解コンテンツファイナンス P162 日刊工業新聞社

 注2 同著書 P163

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