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2006年2月 8日 (水)

LLPの出資者側の会計処理 その3 ASBJ案

 ASBJのLLPの出資者側の会計処理案を読んで、以前から思っていた疑問に対する回答が書いてなかったのであれっと思ったことがあります。

 それは、共通支配下の取引に該当するような関係の2社がLLPに含み損益のある資産を現物出資した場合、LLP組成時の会計上の仕訳は時価で行うのか?それとも適正な帳簿価額でやるのか?

 たとえばA社とA社の100%子会社のB社がLLPを組成します。A社とB社の出資比率は50:50です。A社は土地を現物出資します。土地の帳簿価額は1,000万円ですが時価は1億円です。B社は現金1億円を出資します。

 
 A社の仕訳は 会計上どうなるのか?

 <ケース1> 

 出資した土地の時価は1億円だから

 出資金 1億円   土地 1,000万円

           譲渡益  9,000万円

 <ケース2>

 税務上は、土地が従来は100%A社のものだったが、50%部分B社に譲渡したと考えるから、帳簿価額500万円(1,000万円X50%)について譲渡益を認識する。残りは自分が自分に譲渡するようなものだから譲渡益は認識しない

 出資金 5,500万円      土地 1,000万円

                   譲渡益 4,500万円

 <ケース3>

 共通支配下の取引の会計上の考え方はあくまでも適正な帳簿価額の引継ぎであるから

 出資金 1,000万円     土地 1,000万円

 となるのか?

 たとえばケース1やケース3の場合は、税務上の仕訳と不一致だから法人税の申告書で調整をする必要がありますよね。

 ケース1の場合の法人税申告書の調整(別表4)

 譲渡益 4,500万円 (減算留保)

 ケース3の場合

 譲渡益 4,500万円 (加算留保)

 これらは、土地をLLPが売却した場合やA社が出資金を売却したような場合に、反対の調整(ケース1なら 加算留保、ケース3なら 減算留保)を行うことになりますね。

 最後にもう一度 会計上の仕訳はどうなるのでしょうか???

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