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2006年4月27日 (木)

信託税制の不思議 消費税

 売掛金を信託して、信託受益権として受取るようなスキームが以前からあると思います。信託受益権を転売して、早期に資金回収を計れるようなメリットがあると思います。

 今日、疑問に思ったのは、消費税の話

 売掛金を信託して、信託受益権を受取っただけでは、消費税ってかかりませんよね。

じゃ、この信託受益権を誰かに売った場合はどうなるのか? 

 これって売掛金を譲渡した場合と同じじゃないのかな?

 そうしたら有価証券に類すもの(消法9⑤)

 非課税売上グループにはいる。

 非課税グループに入ると何が問題化というと、課税売上割合の計算で分母にはいってしまうということ

 課税売上割合っていうのは、消費税の計算をするときに、支払った消費税を受取った消費税からいくら差っぴけるかというところで重要になってくるのです。簡単な算式は

   課税売上/(課税売上+非課税売上)

 非課税売上の割合が5%をきるくらいだったら、支払った消費税は全額差っぴけるけど、そうじゃない場合は、それなりにとなってくる。 差っぴける消費税が少なくなるということは、払う消費税が多くなる。 だから非課税売上っていいかげんにできない。

 で、売掛金を譲渡した場合は、非課税売上にどーんとあがるのかというと、そうじゃないんですね。 資産の譲渡等の対価として取得した金銭債権の譲渡対価の額は含めないとなるから(消費税施行令48②二)

だから たとえば課税売上10億円信託受益権の譲渡1億円、他の非課税売上1,000万円の場合の課税売上割合は、

  10億円/(10億円+1,000万円)=99%となって 支払った消費税は全額差っぴける。

でも、この信託受益権を購入した者がいて、その者が譲渡した場合は、資産の譲渡等の対価として受取ったものじゃないから非課税売上にしっかり入る。そうすると課税売上割合は

  10億円/(10億円+1億円+1,000万円)=90% 

こうなると、支払った消費税は全額引けなくなってしまうんですね。

で、ただの投資家でなくて、たとえばこんな債権を集めてきたSPCなんかも同じ処理になるのでしょうね。

なんかこのへん中里実さんがタックスシェルターであーだこーだと論じてたのが頭にひっかかって書いてみました。

ついでにというとなんですが、信託法の改正で、信託受益権が有価証券化されますよね。

このような場合、最初の売掛金を信託した者が有価証券である信託受益権を譲渡した場合は、どうなるのでしょうか? 現状では 分母に5%相当額を含めるということですが、これ改正でどうなるのでしょうか?

 たとえば土地信託の信託受益権をぱーんと譲渡した場合、現状では、土地を譲渡したとして譲渡対価が10億円だったら、10億円が非課税売上になると思うのですが、これが5%となるのですが そうしたら5,000万円が非課税売上にカウントということですか♪

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