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2006年4月30日 (日)

組織再編行為により生じる株式の特別勘定

 信託大好きおばちゃん@東京です。 なんか眠れませんね今朝は、

 商事法務1764で 波多野直子企業会計基準委員会研究委員が、組織再編における持分の結合、共同支配企業の形成、共通支配下の取引等を書いてます。

 先週号も別の方が組織再編の取得の場合について書いていらっしゃいます。

 この商事法務2号に書かれたもので、ようやっと企業結合会計、事業分離会計と会社法の関係がわかるようになってきました。 ようするにリンクしているということを書いているのですが、

 その中でタイトルの『組織再編行為により生じる株式の特別勘定』がどんなものかちょっと判ったような気がします。 こういうのって文章で書いてもイメージできません。仕訳だとわかるのですが、

 ちょっとデフォルメしますが たとえば次のような資産、負債の事業をを子会社に分社した場合

 有価証券 200   負債 1,000

 土地    300   その他有価証券評価差金 100

 その他資産120   土地再評価差額金     200

              新株予約権         20

             差額(移転事業にかかる株主資本相当額)▲700

 子会社に分社したような場合は、帳簿価額で引継ぐ。たとえば土地が帳簿上300でも 時価が1,000のような場合はこのようなことがおこるわけです。

 事例では対価として新株50支払っても、 株主資本額(資産-負債-評価差額金-新株予約権)がマイナスの場合は、分社型の方は、払込資本を増額させません。

 対価として株式を支払った場合の事業を承継した方の仕訳で差額 ▲700については、営業権を増加させるのは間違いで

有価証券 200   負債 1,000

 土地    300   その他有価証券評価差金 100

 その他資産120   土地再評価差額金     200

             新株予約権        20

             その他利益剰余金    ▲700

 合計    620                    620

ちなみにこんな事業分割の対価として現金500を支払った場合は、

有価証券 200   負債 1,000

 土地    300   その他有価証券評価差金 100

 その他資産120   土地再評価差額金     200

             新株予約権        20

 営業権 1,200   現金            500

 というようにどーんと営業権があがる。

 分社の対価が株式のみの場合で、これに対応した分割会社の方の仕訳

 承継会社のその他利益剰余金▲700に対応する部分を、移転による利益として計上せずに 

 負債 1,000                有価証券 200

 その他有価証券評価差金 100     土地    300

  土地再評価差額金     200    その他資産 120

    新株予約権 20    『組織再編行為により生じる株式の特別勘定』700

 となるみたい。

 譲渡する資産の帳簿価額<負債の帳簿価額となるような場合で対価として株式を受取り、株式の帳簿価額を 資産の帳簿価額ー負債の帳簿価額で計上しないといけないけど、このままだと株式の帳簿価額がマイナスになってしまう。

 でも株式の帳簿価額ってどんなに債務超過でも0を下回ることはない。だって株主は有限責任だもんね。だけど帳簿価額引継ぎが共通支配下の取引の原則だから、便宜上 上記のような長ったらしいネーミングの勘定科目を使うということか♪

            

             

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