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2006年7月13日 (木)

休眠特許は宝の山

1.

新聞によると

平成18年7月12日の日本経済新聞 近畿経済欄によると、大企業の休眠特許を買い取ってビジネスとしている人がいます。

森久エンジニアリングの森一生氏は、大企業は小さすぎて参入しない市場で、中小企業の身軽さを生かして成功した体験があります。彼は三菱電機の基本特許を基に実用化した「バイオカイト」というそよ風でも飛ぶ凧を累計で2万個販売したようです。

ですから今も三菱電機の先端技術総合研究所を頻繁に訪れビジネスチャンスを探していらっしゃいます。

2.

休眠特許とは

休眠特許とは、未使用の特許のことです。

特許は、特許庁に出願し、審査されて、登録ということになります。特許として出願、登録されたものが必ず利用されているとは限りません。

未使用特許数は特許庁の調査によると2004年で約48%あります。

つまり特許として認められたもののうち半分は休眠状態にあります。それでは、これらは本当に利用価値がないものなのでしょうか。

3.

特許権は人により価値が違う。

特許権というのは、新しい技術の発明などをした人に対して、一定期間、独占的に利用する権利を与えるものです。他の人が利用する場合は、利用料をとることができますし、他の人が無断で利用した場合は、損害賠償請求ができるものです。

この特許を利用して製品を作り、販売して大きな利益を得るようなものだったら当然価値は高くなります。

でも登録された特許が本当に大きな利益が得られるかどうかは、開発した人は事業家でないのでわからない場合があります。利用価値がないと思うから、これらの特許は休眠してしまうのでしょう。

この利用価値がわかるのは、それらの技術の実用化、事業化ができる人であり、その人が必ず特許を作った人と同じ会社にいるとは限りません。

森一生さんは、その価値を見出そうと頻繁に研究所を訪問し、研究者の話から宝を発見できましたが、このようなことは誰でもできるものではありません。

4. 未使用の特許っていくらぐらいで買えるの

さてこの未使用の特許というのはだいたい1件いくらぐらいで買えるものなのでしょうか。未使用の特許というのは、特許の持ち主にとっては、利益を生めないようなものです。ですから特許をとるのにかかった費用が回収できればいいと考えるかもしれません。

山本大輔、森智世「入門 知的財産価値評価」東洋経済P93~94によると、1特許あたりの平均取引価格は1,000万円であり、取引されている特許数は約1.7万件だから、市場規模は1,700億円とされています。もっと活性化すると1兆円市場も夢ではありません。

未使用の特許情報をディスクローズして、取引できるような環境を作るのは知財立国をめざす日本にとっては不可欠なものでしょうね。

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