« 井沢元彦さんの「逆説の日本史」~後醍醐天皇は、なぜ改革に大失敗したか?~ | トップページ | TMKが減損会計適用したら、 »

2006年8月 6日 (日)

古美術鑑定家の中島誠之助さん 商売の極意は?

今日の日経新聞の家計欄にマイバランスというコーナーがあって、そこで古美術鑑定家の中島誠之助さんが古美術の商売の極意を語っています。

つまり 高く買って高く売ること

「いいものは必ず高い。同業者が50万円と評価した品を私は100万円で競り落とした。するとたとえば200万円でも買う人はいるものですよ、名品は。中島は高く引き取ってくれると次第に評判になりえりすぐりの品ばかりが持ち込まれるようになりました。安く仕入れえもうけようなんて根性だと結局、損をするんです。」

通常、ビジネスというのは利益の極大化だから、いかにに安く仕入れて、高く売るかというのが基本ですよね。平成18年3月期の企業の利益がよかった理由も、煎じ詰めるとコストを下げたから、コストの下げかたとしてはアウトソーシングにして人件費を抑制したことが大きかったともいわれています。でもこのようにしないといけないのは、常にライバルがいるような商品の場合ですよね。ライバルがいる限り、品質で競争し、価格で競争する。品質では勝負がつかないなら、必然的に値引き合戦になる。だから企業は利益を確保、拡大させるためには、コストを切り詰めるしかない。

でも古美術というのは、いずれも一品物で、競争者がいないのです。需要者も非常に少ないかもしれまいが、必ず欲しい人が世の中にいて、その人は、自分の希望にかなうものならば、金に糸目はつけない。だから、高い値段で買ってきても、買い手がつくのでしょう。

 以前このブログでも紹介した「ハイコンセプトの時代」で、これからは、知的サービスも、コンピューターや発展途上国に仕事を奪われるので、これらに奪われないような仕事をやっていかないといけない。そしてそのような仕事ができる一握りの人が高額報酬を受けると、

この一握りの人が提供できる付加価値というのは、ある意味古美術と同じようなものかもしれません。

ただ高い値段で買って、高い値段で売るビジネスを成功させるためには、高い値段の品物が、その値段以上の価値を生み出すということを見抜く目が必要なのです。これは簡単に身につくものではありません。

「金を稼ぐのは好きだけど蓄えるほどの執着心はないからすぐに使ってしまいます。旅行をしたり本を買ったり芸術を鑑賞したり、自分への投資です。子供たちにも旅行代や書籍はケチらずに払ってあげてきた。体験や知識、心など、金で買えないものが一番得難いんですよ」

うーん。これですね。自分への投資。 信託大好きおばちゃんの人生を突き動かす原動力もこれです。目先の金より、得難い体験。シルクロードなど過去の文明の発展した国は、異文化との交流があり、それまでの文化と融合して、よりすぐれた文化ができるといわれていますが、それは事実ではないか。それをこれから身をもって体験してみたい。だってたった一度の人生だから、と思う今日この頃です。

|

« 井沢元彦さんの「逆説の日本史」~後醍醐天皇は、なぜ改革に大失敗したか?~ | トップページ | TMKが減損会計適用したら、 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 古美術鑑定家の中島誠之助さん 商売の極意は?:

» 人生をより充実させより多くを手に入れる方法 [人生をより充実させるためのツール]
ブライアン・トレーシーやロバート・キヨサキ、その 他の成功者は「成功したいなら毎日20分学習するこ と」と言っています。 人生をより充実させるためのツールを手に入れて自宅 にいながら世界でも最高の講師から学習する、毎日い つでも学習する、これに勝る学習方法は類を見ないで しょう。そしてこれ自体が最強のサクセスツールとな ります。... [続きを読む]

受信: 2006年8月 6日 (日) 08時18分

« 井沢元彦さんの「逆説の日本史」~後醍醐天皇は、なぜ改革に大失敗したか?~ | トップページ | TMKが減損会計適用したら、 »