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2006年11月19日 (日)

沢井製薬の澤井社長の話

日経ビジネス2006116日号のひと劇場で沢井製薬社長の話が載っています。

沢井製薬は後発医薬品もメーカーです。後発医薬品というのは、特許切れの薬品を製造するメーカーです。

特許切れの薬品を後発医薬品メーカーが販売した場合の価格は、新薬製造会社と同じ品種の薬品をより安く提供することができます。

同じ効果であるならば安い薬品を使えば当然支払い者側としてはありがたいことです。

でももし後発医薬品が大々的に販売されることを認めるならば、新薬品製造会社等の利益を損なうことになるので、今まではさまざまな規制を設けて、後発医薬品の大々的な販売が妨げられてきました。

沢井製薬の澤井社長のすごいところは、さまざまな圧力で経常赤字に陥り、リストラを行い経常黒字に回復した後、全国紙に後発医薬品を使うと医薬費負担が減ってメリットがあるという広告を大々的に打ったことです。

この目的は「国民に後発医薬品という安い薬があうことを知ってもらうこと」と厚生労働省の後発医薬品に対する態度をかえることだったのです。

とくに厚生労働省の態度を変えるというのは、新薬製造会社を保護し、後発医薬品製造会社に冷たい態度をかえるということです。

通常、一企業の経営者なら自分の会社が作った製品を買ってもらう人のための広告ならお金を使うことはあってもこのような稀有壮大なことのためにお金なんか使えません。

なぜこのような広告を出したかというと、このような新聞広告などは必ず官邸の目に留まる。官邸の目にとまると政治の圧力を受けて厚生労働省も態度を変えるかもしれないから。

そしてほんとうに彼の描いた戦略は現実のものとなったのです。

現状のおかしなことをおかしいと思って改革しようとしても、なかなかうまくいきません。ほとんど圧力につぶれてしまう。しかしそれでも強い信念で先を見通して行動すると実現するということかもしれません。

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