屋宮久光さんの「南の島のたったひとりの会計士」
最近、私の参加しているML(メーリングリスト)や、会計人のブログでお薦めの本として紹介されているのが屋宮久光さんの「南の島のたったひとりの会計士」です。
本の表紙は熱帯魚が泳いでいる南の海が描かれているので、なんかトレンディでかる~い本なのかなと思ったのですが、中身は非常に面白い展開となっています。
彼は、奄美大島に在住するたった一人の会計士です。会計士というと大企業の監査を行うのが主たる仕事です。そこから考えると奄美大島は、一部上場企業の本社や重要な支店がないようですので、会計士としての知識がいかせないのではないかとも思います。
でも彼は会計士として働いていたときに身に着けたさまざまなノウハウを地元のちっちゃな企業の成長に役立てようと孤軍奮闘しています。
それこそ帳簿もつけたことのない人たちに、ただ帳簿をつけなさいと杓子定規に指導するのではなく、なぜ帳簿をつけるのが大事なのかという根っこを説得するのです。
また大きなお金を借りるためには事業計画書を提出しなければなりません。でもそんなもの作ったこともありません。それを1夜にして作り上げるのです。ただこれは屋宮さん一人ではなく、鶴の一声で何人も台風の日にかき集めて、集団のパワーで作ったのですが。 彼は奄美経済復興のための提言を行っていますが、それは今までどこにもないようなものではなく、普通の企業ならあたりまえにやっていることをひとつひとつ実行することがベースになっています。
彼の著書でユダヤの格言「0から1への距離は、1から1000への距離より大きい」を紹介しています。帳簿をつける。資金繰り表を作るというのは、0から1への距離にすぎません。でもこの1への跳躍がいずれ1,000になるための第1歩であると、
このように書くと、簿記や資金繰り表の作り方を語っているだけの本のように思われるかもしれませんが、書き手の優れた表現力が人々の息遣いや彼の優れた知見を鮮やかに描いて飽きさせません。なぜ会計が大事だという根っこを教えてくれる素敵な本ですね
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コメント
ご紹介ありがとうございます。
先生の書評からさらに読者が増えると思います。
これからも宜しくお願いします。
また、メーリングリスト 間違いないと思いますが
S先生の文章に感謝感激しております。
先生方に追いつくようメールを拝見して刺激を受け
ております。
投稿: 屋宮久光 | 2006年11月26日 (日) 09時35分