« なぜ外人はTMKじゃなくてTKを使うのか? | トップページ | 種類株式の上場の検討 »

2007年5月28日 (月)

株式と株券 セキュリティーズの日本語訳は?

 もうすぐ証券取引法がなくなってしまいます。金融商品取引法が全部施行されることになるからですが、

 神田秀樹東大教授の「金融商品取引法の構造」商事法務No1799にちょっと面白いことが書いてます。

アメリカでは証券取引法のことをセキュリティーズ・ローといってます。日本は、アメリカの証券取引法を輸入して作ったのですが、輸入した当時の母法は、セキュリティーズ・アクトとセキュリティーズ・エクスチャンジ・アクトの2つ。

このセキュリティーズを日本語で証券と訳したのですが、それはおかしい。

証券というのは、たとえば、株主の権利を乗っけた紙のこと。 

でも、セキュリティーズというのは、紙ではなく、中身のこと。紙の部分はサーティフィケート。

アメリカでは株式や社債の上位概念が セキュリティーズ

株券や社債券の上位概念は サーティフィケート

日本の証券取引法は「証券」取引法と命名して作ったから、証券取引法上「株式」とか「社債」という言葉は一度も出てきてない。すべて「株券」とか「社債券」という言葉。

金融商品取引法になってどうなったかというと、結局、株式や社債の上位概念に相当する日本語がないから、有価証券の体系は維持されたまま。金融商品取引法21項の紙のある有価証券は日本では存在しなくなっていくということにもなりかねない。

|

« なぜ外人はTMKじゃなくてTKを使うのか? | トップページ | 種類株式の上場の検討 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 株式と株券 セキュリティーズの日本語訳は?:

« なぜ外人はTMKじゃなくてTKを使うのか? | トップページ | 種類株式の上場の検討 »