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2007年6月22日 (金)

デッドアサンプション信託型スキーム

みうらさん;当社は、社債間限定同順位特約付無担保社債を発行している。

社債権者集会の決議なくしては、会社財産を担保にできない。

が、今回、借り入れをするために、元利金を担保するため、社債権者に満期時に弁済することを目的として、信託する。

社債は、オフバランスとなる。

担保に供しても、社債権者は不利にならない。

よって、決議は不要となる。

この場合、法人課税になるのですか。

信託大好きおばちゃん:

たぶんこれ、デッドアサンプション信託型スキームだと思う。

これは、社債のオフバランス化(貸借対照表の負債の部からなくす)のために行う手法です。

たとえば、仕訳でいうと、 社債を1億円発行し、資金調達する

     社債発行会社の仕訳  現金 1億円  社債 1億円

会社は、国債(投資有価証券)1億円を信託する。この信託は、他益信託である。 委託者は社債発行会社、受託者は信託銀行、受益者は金融機関等 そしてこの受益者は、信託契約とは別に、委託者と債務履行引受契約を結ぶ。これは、委託者に代わって、社債の利子、元本相当分を社債管理会社に支払いましょうというもの。本来なら、社債発行会社が、利子を払い、元本を支払う代わりに、受託者が運用して利子と元本部分を受益者である金融機関に支払い、その金融機関は、社債管理会社に支払い、社債管理会社は、投資家に支払う。信託することにより、たとえ、社債発行会社が倒産しても、社債権者には社債の利子と元本が支払われることになりますよね。

この信託設定時の仕訳はどうなるかというと

社債発行会社(委託者)仕訳   社債 1億円  投資有価証券 1億円

  国債を信託した結果、社債債務を支払う義務が、原則的には、なくなるから。(完璧にはなくならない)

金融機関(受益者)仕訳  信託受益権 1億円 債務履行義務 1億円

これは、受益者が金融機関ということで特定していて、信託財産を受ける時期に停止条件がついていることもないので(信託財産の運用益は信託期間中コンスタントに受け取ると思うので)、受益者がいる信託だから受益者のいない信託として法人課税信託になることはない。また受益者は、信託受益権を他益信託により受取るが、その対価として債務履行義務を負うので、受贈益が生ずることもない。したがって、特に、信託に係る課税リスクはないと思うのですが♪

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コメント

へぇ、そうなんだ・・

国税速報6.14号 鉱山の土地は、減価償却できる。って初めて知りました。

東京税理士会、なぜ国保組合作らないのですか。
関東信越会と近畿会だけですね・・人数ではない・・

投稿: みうら | 2007年6月22日 (金) 18時50分

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