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2007年6月18日 (月)

元本受益者とは、

やまとさん:元本受益者って何ですか?元本受益者と残余財産受益者と帰属権利者との違いを教えてください。

 

恐縮します。やまとさん♪ やまとさんの方から教えていただきたいことが、実は、信託おばちゃんにはいっぱいあるのですが(笑)

残余財産受益者、帰属権利者は信託法で定められていますね。

残余財産受益者:  

信託行為において残余財産の給付を内容とする受益債権に係る受益者

信託期間が終了して清算中で、残った財産をもらえる受益者

信託期間中から、受託者に対する監視・監督権がある。

帰属権利者:    

信託行為において残余財産の帰属すべき者

信託期間が終了して清算中で、残った財産をもらえる受益者

信託期間中は、受託者に対する監視・監督権はない。なぜなら受益者でないから。

清算中では、受益者とみなされる。

元本受益者:

これって、どこにも明確な定義づけはないのですが、委託者が信託した財産またはその代替物の返還を受ける権利を有する受益者だと思うのです。

山田熙・中森真紀子「信託の税務」ぎょうせい、95頁によると、信託終了時に原則として受益者(特別な場合は委託者)が受託者から残存財産の返還を受ける権利とありますが、

これって、残余財産受益者のことですよね。

でも、元本の意味を素直に考えると、元本の返還は、何も終了時に限らないと思うのです。

たとえば、追加型の株式投資信託で、投資家が10,000円投資しました。配当を5,000円もらい、配当後の基準価格が8,000円でした。これって普通配当金3,000円 特別配当金2,000円となり、3,000円部分は配当で2,000円部分は元本の払い戻しみたいなものですよね。普通配当金をもらえる権利と特別配当金ももらえる権利を分割して考えると、普通配当金は収益受益権対応部分、特別配当金は元本受益権対応部分と考えられます。これは、信託期間中に行われています。ただ、株式投資信託の受益権がこのように分割されることはないと思いますが。

信託は契約である限り、このような信託期間中の元本の返還は可能であり、それは必ず信託した資産でなければならないことはない。信託期間中にどんどん資産の形態が変化することもあるので、そんな元本の返還権利をもつのが元本受益者であるとおばちゃんは素直に考えるのです。   

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