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2007年6月27日 (水)

受益者指定権を有する者の定めのある信託

これって、まだ、あんまり話題になっていないけど、そのうち注目されるだろうなと思う信託です。

受益者指定権を有する者の定めのある信託、つまり、次に誰を受益者にするかを、委託者以外の者にすることもできる信託。たとえば大金持ちの人が財産を信託して、とりあえず自分が受益者になった。通常、信託契約などで、自分が死んだら嫁、嫁が死んだら息子というように決めるのは、財産を信託した委託者。 遺言や遺言代用信託で受益者を決めても、その人が受益者にふさわしいかどうかは、財産を委託した人が死んだ後だからわからない場合もある。

受益者指定権のある信託の場合は、委託者でない別の人でもOK だから、上記のようなリスクが回避できる可能性が高い。

指定権のある人って強烈な権力を持ちますね。だって、誰に財産をあげるかを決めることができる。世の権力者といわれている人たちの権力の源泉が人事権であるようにね。

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第89条(受益者指定権等)

 受益者を指定し、又はこれを変更する権利(以下この条において「受益者指定権等」という。)を有する者の定めのある信託においては、受益者指定権等は、受託者に対する意思表示によって行使する。

 2 前項の規定にかかわらず、受益者指定権等は、遺言によって行使することができる。

 3 前項の規定により遺言によって受益者指定権等が行使された場合において、受託者がこれを知らないときは、これにより受益者となったことをもって当該受託者に対抗することができない。

 4 受託者は、受益者を変更する権利が行使されたことにより受益者であった者がその受益権を失ったときは、その者に対し、遅滞なく、その旨を通知しなければならない。ただし、信託行為に別段の定めがあるときは、その定めるところによる。

 5 受益者指定権等は、相続によって承継されない。ただし、信託行為に別段の定めがあるときは、その定めるところによる。

 6 受益者指定権等を有する者が受託者である場合における第1項の規定の適用については、同項中「受託者」とあるのは、「受益者となるべき者」とする。

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