サブプライム問題と信用格付け
あいかわらず、サブプライム問題が日経の紙面をにぎわしています。
昨日の新聞では、グリーンスパン氏(FRB前議長)が、「融資基準緩和の緩和のリスクには気づいていたが、住宅保有層の拡大を考えればリスクを取る価値はあると思った。」と述懐されています。彼の発言がどうかは、歴史が教えてくれるでしょう。
今朝の新聞で 米S&P在日代表チャン・ユーツン氏は、サブプライムローンに関して市場混乱の主犯といわれても戸惑うとおっしゃられています。
格付けが甘かったかという指摘に対するチャン氏の回答「確かにこういう条件を満たせばこの格付けというモデルを提示し、組成側と商品設計を相談しながら証券化を支援している。」を読んでへーっと思って、江川由紀雄氏の「実践証券化入門」80頁から81頁を開いてみると、「ストラクチャードファイナンス格付けの場合は、仕組み上の工夫や信用保管水準の調整をもってオリジネーターあるいはアレンジャーなどの当事者が目標とする格付けが取得できるように仕組みが作りこまれていることが多いのが特徴である。」と書いてあるから、実際そうなんでしょうね。
この辺が、市場混乱の主犯といわれている原因の一つなのかもしれません。証券化商品に関しては、投資家は格付け会社の格付けをみて投資の意思決定をすることが多いそうですが、その格付け会社が証券発行会社とタイアップしているんだったら、自分たちの利益のために甘い格付けをしているかもしれないと思われているのでしょう。実際には、手心を加えてということはないのでしょうが。
じゃ何が混乱の原因か?
当然、貸倒問題が表面化したことが主たる原因ですが、世界的に広がった要因はローンを組み込んだ商品を世界中の投資家が買ったこと。この証券化商品の格付けは結構評価が高かったのでしょうね。でも、破綻した。破綻するかもしれないという懸念は評価者にはあったと思うのですが、まあいいかと思わせる要因があったような気がします。
それは、証券化の特徴である信用リスクの加工(法的経済的なリスク及び経済的なリスクをうまくコントロールして、投資家の望むリスク・リターン・プロファイルを持つ投資商品に仕立て上げる技術 上記江川氏の著書10頁)を過大評価したことも一因なのかなあって、素人ながら考えているのですが♪
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