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2007年12月 7日 (金)

第一生命の株式会社化

 今朝は、ちょっと遅れてしまいました。日経の第一面に第一生命の上場の記事が載っています。第一生命のHPを読むと、まだ決まってないよっとのことですが、

記事によると、上場するのは、資金調達やM&Aがフレキシブルに行えるので、人口減による国内市場における収入の減をカバーし、他の金融機関との競争に勝てるという読みがあるからだと思われます。

上場すると利害関係者がわーっと増えるので、適切なディスクロージャーを行わなければなりません。また、生保会社は、通常、相互会社であるので、会社の最高意思決定機関は、保険契約者の代表(総代)による総代会です。でも、総代を選ぶのは、通常、生保会社自身なのでお手盛りの決議が簡単にできそうですが、株式会社になると株主総会が最高意思決定機関となるのでそうもいかない。敵対的買収者が現れる可能性もあります。

生保の財務諸表ってどんなのかなと調べてみました。特徴として、貸借対照表においては、責任準備金がある。損益計算書は、経常利益はあるけど、営業利益というものがないようです。

この責任準備金というのは、保険会社が保険金の支払いに当てるために、保険料収入や運用益収入の一部を積み立てているものです。これは、保険業法第116条の規定に基づく準備金だそうです。基本的には、準備金として繰り入れた費用は税務上の損金となりますが、そうならない部分もあります。第一生命の場合、 2007年3月期の責任準備金の残高は、7,598,685M円ですが、税効果会計の繰延税金資産のうち、責任準備金相当額として、368,515M円ありますしね。

次に、第一生命が、もし、株式化された場合、保険契約者には、寄与度に応じて株式をもらえるそうです。この寄与度というのは、保険料をいっぱい払っている人には、生命保険会社に対する寄与が大きいからいっぱい株式ももらえることになるということだそうですが、個人年金保険のように予定利回りが高くて逆ザヤの保険契約者は、寄与が少ないから当然、株式はいっぱいもらえないことになるのでしょうね。

気になるのが、税金の話です。保険契約者が組織変更時に株式をもらった場合、この時点で課税されるのでしょうか。それとも、株を売却した時点まで繰り延べられるのでしょうか。

以前、大同生命保険が株式会社化されたときの処理が参考になると思います。つまり、組織変更して株式をもらって時点で課税される。契約者が個人の場合は、どうやら、一時所得になるようです。

ご参照

割当てを受けた株式に係る経済的利益の課税関係

・社員が受ける株式割当てに係る経済的利益は、株式会社化に伴って偶然に実現する一時の所得であり、労務その他の役務又は資産の譲渡の対価の性質を有しないものであることから、組織変更時に、個人については一時所得の収入金額、法人については益金の額に算入される。

・この場合、大同生命は組織変更と同時に株式を上場し、ブックビルディング方式により売出価格を決定することとしており、当該売出価格は適正な時価を反映していると考えられることから、割り当てられた株式は、売出価格により評価することとなる。

       ただし、組織変更と同時に強制売却される端株については、社員が端株に関する権利を行使できないことから、実際に社員に交付される金銭の額により評価する。

http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/joho-zeikaishaku/shotoku/shinkoku/010711/03.htm

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コメント

菅野先生、ABAで初めておめもじさせていただき本当にありがとうございました。木村先生や葉玉先生ともご紹介いただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

投稿: fredy | 2007年12月 8日 (土) 22時42分

http://blog-imgs-11.fc2.com/x/x/x/xxxxxxx1234567/200px-Daihatsu_bee.jpg
関西で1951から52に20台だけ製造販売された
見たことありますか
これって何ccなんでしょうね

投稿: みうら | 2007年12月 7日 (金) 21時02分

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