« 生損保に「遺言信託」解禁というけれど | トップページ | トヨタの自社株消却 »

2008年2月 5日 (火)

武田薬品のお買い物♪

武田薬品工業が米国アムジェン社と臨床開発のライセンス契約を結ぶとともに日本子会社の株式を購入をされるというプレスリリースが昨日ありました。

Nikkei Netによると株式の購入価額は数十億円、アムジェンが持つがんやリウマチ治療薬など新薬候補13品目の開発権の取得額も含めた買収総額は900億円超という高額なお買い物であり、単に買収と書いてあるから、代金はすべて現金なんでしょうね。

現金で900億円超なんて軽く払えるのか?と思って、20083月期の半期報告書の連結CFをみてみると、9月末現在の現金等残高が1,705,670M円 これって 17,0567,000万円ということです。だから900億円なんて軽い 軽~いお買い物♪

プレスリリースには、やれ、開発費の分担だのロイヤリティだのということがあるのですが、これって移転価格など、華麗なる国際税務の論点てんこ盛りのディールなんでしょうね。

ところで、武田薬品というと、移転価格の問題で、たしか、史上最高の増差税額を納められた記憶があります。20073月の有価証券報告書を読むと、損益計算書に、過年度法人税等として、57,080M円(570.8億円)計上されています。

移転価格税制の追徴税で納得がいかないような場合は、長期仮払税金等の勘定科目を使うこともあるのですが、武田さんは、連単いずれも、費用として支払いベースで計上し、かつ、永久差異(将来、税金を減らすような性格のものではない)と認識していらっしゃるようですね。しかし、570億円も追加で税金を払っているのに税率差異が14%(税金/税引前当期純利益)というのも強烈です。物凄い大きな金額だけど、屋台骨は全然揺るぎませんねえ。

移転価格の対象になるのは、50%超の資本関係ではなく、なぜか、50%以上であり、課税対象となったのは50% 資本関係の会社との取引だったと記憶していますが、

いずれにせよ、高額な税金を納められていらっしゃるので、今回のディールに関しては、かなり慎重に精緻に検討されているのではないかと思います。是非、税金がどーだこーだという話題ではなく、この事業が成功され、世界に冠たる日本の薬品会社になっていただきたいなと、昔、武田さんのおうちの近くに住んでいた(ただし、大きさは全然違いましたが)信託大好きおばちゃんは思っております。はい♪

|

« 生損保に「遺言信託」解禁というけれど | トップページ | トヨタの自社株消却 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 生損保に「遺言信託」解禁というけれど | トップページ | トヨタの自社株消却 »