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2008年5月30日 (金)

証券化商品の次に流行るものは何だ?

 今朝の日経で、「証券化商品・M&A低迷 外資金融「決め手」模索」です。

 サブプライム問題の影響で、証券化商品の売上が激減して、外資系金融機関では、人員削減が行われているようですね。

 日本で、金融機関以外でサブプライム問題のとばっちりを受けた企業があんまりなかったのは、どうも海外で流行っていたストラクチャード・インベストメント・ビークル(SIV)を売り出すちょっと前に、サブプライム問題が爆発して、投資家が引いちゃったことのように書かれていますね。このSIVが、何がなんだかよくわからないようなものだったらしい。

 で、これで証券化商品はすべて終わりかというとそうじゃないでしょう。すべて悪いわけではないですし、今まで、一人の債権者がリスクを負っていたようなモノを、証券化をすることにより広く、薄く投資家がリスクを負うということが可能となり、その結果、リスク(リスクがあるからリターンもある)の大きな投資も、より可能になったのですから。

 次にこのような商品で何が流行るのだろう? 「カバードボンド」というものがヨーロッパ(アメリカにもあるのかな)にあって、これは、優良な債権(国債や住宅ローンなど)等を担保に発行する債券で、従来の証券化商品よりは流動性が高いものらしい。

 日本にはまだないですよね。

 でも、こっちも、サブプライム問題のとばっちりを受けたのか、昨年の暮れあたりは大変なことになっていたようですが、

 サブプライム問題の洗礼を受けて次の商品は開発されますから、より投資家のニーズにあったマトモなものが次は流行ると期待しています♪

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2008年5月29日 (木)

海外のファンドがまた投資するらしい

 今朝の日経を読むと、欧米や中東からお金を集めて、東京都心のオフィスビルに投資するようです。

 

 サブプライム問題の火消しのために供給された資金などが、ほんとうに使って欲しいところにまわらず、わかりやすい商品への投資(その商品へのニーズというより、将来の値上がり益への期待から)にまわり、それが、石油などの値上げを引き起こしたのは、誰でも知ってるお話。

 そのわかりやすい商品のひとつとして、東京のオフィスビルがあるのでしょうね。外人投資家には、世界中の投資商品の利回り表みたいなのがあって、今、東京のオフィスビルに投資したらおいしいぞというのがわかるから、それっと何千億円かの投資をするのでしょう。

 でも、賃料収入は安定しているといっても、将来的に維持、または、上昇するのでしょうか。週刊東洋経済 2008.5.31号は、不動産「大淘汰」という記事があります。

 

 東京都心のビルといっても丸の内が極端に高い。あまりの高さにでていくエクセレントカンパニーもあるようです。円高で輸出企業はきついし、他のコストもあがるから、利益の上昇は望み薄ですしね。

 いまのところ、去るものもあれば、来るものもあるということで、それなりの企業の流入や増床があるようですが、これからもどんどん巨大ビルができるので、供給過剰状態になり、賃料のダンピングが予想されそう。 

投資家の中には、米カリフォルニア州職員退職年金基金などもあるようです。年金の財源としての投資のようですので、投資先が大変なことにならなきゃいいのですけどねぇ♪

 

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2008年5月28日 (水)

秩父三十四所観音霊場めぐりとシニアビジネス

 平日の朝から恐縮ですが、霊場巡りというツアーが日本には大昔からあります。

一番有名なのは、四国八十八所霊場巡りでしょうね。信託大好きおばちゃんは、関西に住んでいたころ、西国三十三所巡りを3ヶ月で達成した経験があります。

 このような霊場めぐりというのは、指定されたお寺に参拝して、正式には、写経したものを納めて領収書のかわりに、納経帳という白紙のノートに朱印をもらうというのが正式なプロセスのようですが、今では、写経を納める方は稀で、中には朱印だけもらうと般若心教も唱えず、次のお寺にひた走るスタンプラリーフリークのような方もいらっしゃいます。

 関東にやってきて、たまたま、今年は秩父三十四所観音霊場の日本百番観音報恩総開帳の年というのを知りました。これは、何年かに一度のイベントで、普段は見ることのできない観音様を拝見することができ、また、ご本尊さまのお手だったかな?に長い紐をつけて、その紐を遠くから引くことにより、間接的に握手をすることができます。

 信託大好きおばちゃんは、この三十四所巡りを現在、行っている最中です。といっても歩いて巡礼をしているわけではなく、時間のあるときにバスツアーに参加してですが。

 この巡礼ツアーというのが、結構でているようです。何台もの観光バスを連ねておばちゃん、おじちゃんがやってきます。若い方も(といっても学生さんとか20台の方はあまり見かけませんが)いらっしゃるのですが、メインの方は、年金をもらってる世代の方です。

 何年かに一度の総開帳というのは、寺院の資金集めを行うという目的で昔から行われているようなものです(現在は、朱印一枚300円ですが、物凄い人数やってくるのでそれなりの収益があがります)。このツアーのしくみや巡礼の仕組みを考えると、シニアビジネスとして、こういうしくみは結構、優れているのかなと思います。

 シニアの方というのは、時間にもお金に余裕がある方が多いのですが、通常は収入が年金に限られ、将来の不測の支出に備え、子供たちにも財産を残しておかないと最後に見捨てられるリスクもあるから、お金を大胆に使わない方が多いと思います。

 でも、楽しいこと、いいことだったら、小遣いぐらいの範囲で使ってもいいと考えていらっしゃるのではないか。

 そんな方にとって巡礼ツアーというのは、結構いいのです。秩父霊場ですと、関東近郊の方の場合、このツアーは日帰りで、お値段もそんなに高くない。

でも、企業としては、もらえるお金が少ないとそれだけ儲けが少なくなる。で、どうするかというと、何回にもわけて日帰りツアーを催すのです。

一回では34所は巡りきれません。それに朱印をもらいだすと、全部もらいたいという野心もわいてきます。

でも、秩父というのは、東京からみると、遠いですが、そんなに遠くもない。1回行って、どうかわかると次から個人で行こうかと思う人もいるかもしれません。それでは企業は儲かりません。そこで、たとえば、納経帳について、個人で買うものと別のタイプのものを販売する。個人のものはノートですが、ツアーのものは、バインダーにルーズリーフを入れていくようなタイプ。そうすると、個人でいったときに、ツアーでいったときの納経帳が使えないかもしれない(使えるかもしれませんが)。それはいやだというので、次も同じツアーでと考えてしまいます。

1回のツアーの料金は、そこそこでも、最後まで続けると、12日の旅行よりは、多くのお金を払ってもらえる。

それに、関東には、秩父34所だけでなく、もっとメジャーな板東三十三ヶ所観音霊場もあります。このツアーがよかったら、次は坂東霊場めぐりも参加してみようと考えるとまたお金を払ってくれる。

霊場めぐりに参加する人は、何らかのご利益を受けることを望んでいるのですが、かといって、ご利益が授からなくても損害賠償だと訴えることもない。お経を唱えることにより、心穏やかになりいいことをした気分になる。

お客さんが、結果を望まず、いい気持ちなって小さなお金を連続して落としてくれる。

この霊場めぐりのようなシニアビジネスを開発したら、結構、成長性があるのではないかなと思ったわけであります。

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2008年5月27日 (火)

貸金を取り返すためには ~越前屋と伝助の場合~

 今朝もファイナンスのお勉強 信託大好きおばちゃん流にお話を作ってみましたぁ。

 駕籠かき屋を営む伝助は、カネを借りる時、決して、焦げ付かせませんからと誠実な態度で、越前屋(高利貸し)に頭を下げる。そうか、信用できる愛い奴じゃということで、カネを貸すと、伝助は、豹変。できる限り、返済を引き延ばし、あわよくば、踏み倒したろうイヒヒヒヒと思うかもしれない。 しかし、越前屋もさるもの。そんな伝助の腹の中を読んで、貸金を確実に取り返す方法を考えるもの。

 物を売ると代金を払ってという権利が、お金を貸すと元金に利息をつけて返してねという権利が生じます。事業をやったら、ただで、利益をゲットするなんてことはできない。材料をつけで買うこともあれば、従業員への給料の支払もある。これらは、事業をやる人からしたら、いつかお金を払わなければならない義務(債務)です。伝助が破産した場合、ほっとくと伝助は支払わないから、越前屋は自分の債権の弁済に充てるためには、伝助の財産を押さえて、「これ、わしの分」という必要がある。でも、伝助にはいっぱい債権者がいるのに、ちょびっとしか財産がないから、みんなが「これ、わしの分」と言い出すと収拾がつかない。

 こんな場合のルールとして、債権者平等の原則というのがあるらしい。つまり、債権者はみんな平等だから、えこひいきをせず、残った財産をそれぞれの債権の比率によりわけわけしましょうというもの。でも、そんなことしたら、越前屋の貸したカネが殆ど返ってこない。越前屋は特別なんじゃ。

 では、越前屋は、どうすれば、他の債権者に先んじてカネを回収することができるのか。

 ぱっと思いつくのは、担保をとる。カネを借りたい伝助の持ってる財産を担保としてとる。そうすると、カネを返せない時はその財産を召し上げればいい。伝助の財産は駕籠かき屋と住居を兼ねている家と土地で、もし返さなくなると、仕事も住むところもなくなるリスクが生じるから、きっと伝助は返済しようと必死で働くだろう。

 伝助のお客さんに対するつけのうち借金の返済相当部分を越前屋に渡してもらって、直接お客さんからお金をもらうということもできるな。でも今後は越前屋に直接払ってといきなり言うと、客が引くのでまずい。伝助の名義で回収を継続というのがいいかもしれんが、越前屋に支払う前に、伝助が破産してしまうと、伝助が預かってる回収金は取り返せないリスクもある。

カネを貸して財産が増えても、その後に破産したら、他の債権者とわけわけしないといけないから取り返せないリスクも増える。だったら、カネを貸さなきゃいいんだ。伝助は借りたカネで駕籠を大量に購入し、輸送力をパワーアップさせるらしい。駕籠を持たせるためにカネを貸すから後で大変なことになるんだったら駕籠を越前屋で買って、伝助に貸して賃料をとればいい。そうしたら、伝助の財産は増えないし、伝助がこけても、越前屋に駕籠が残る。でも、越前屋には駕籠を使って商売するノウハウもないし、うまいこと売却できる自信もないなあ。

 他に方法はないかな。そうだ、越前屋の手代の太郎兵衛を伝助の店の番頭として潜りこませ、伝助がちゃんと仕事をしているかみはってやろう。そして、伝助がお馬鹿で事業がうまくいなかったら伝助を退場させ、できる奴に店を任せてみる。できる奴が見つかるようなものだったらいいが、伝助のビジネスは、伝助だからうまくいってるようにも思えるしなぁ

 伝助に金持ちの親戚がいたら、そいつから一筆とって、もし伝助がカネを返せないなら代わりに払ってもらうという手があるが、伝助の親戚は貧乏人ばっかしで駄目だ。

おっと、伝助に弱みがあるのを忘れていた。そうじゃ、あいつの女房のお鶴は別嬪で伝助がべたぼれじゃ。もし、カネを返せないなら、お鶴をわしの妾に差し出せ。これなら伝助は必死で働いてカネを返す。条件に入れとこう。

でも、この条件は伝助だから使える方法だ。同じ駕籠かき屋でも翔太には使えない。あいつの女房のお亀はぶさいくで翔太はうっとうしがっている。もしカネを返せないなら、お亀をわしの妾に差し出せなんて言おうものなら、大喜びで踏み倒すじゃろう。

 どんな方法がいいのかは、債務者次第。返済を確実にさせる方法なんて誰でも思い浮かぶ。大切なのは、相手に応じた返済を促す方法の選択と実行じゃ。

そして、

ふふふっワシもワルじゃのうとほくそ笑む越前屋なのであった。

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2008年5月26日 (月)

お金を貸すとは、プットオプションの売り 

 またまた、勉強中のファイナンスの整理をかねて。

 お金を貸すことによる利益というのは、金利です。金利というのは、市場動向によって変動するものもあれば、固定するものもあります。とりあえず、固定していると考えると、貸主から返済期間を通じて、一定のお金をもらうことができるようなもの。だけど、いったん貸主の調子が悪くなると、金利がもらえないどころか、貸したお金の全部または一部を返してもらえなくなります。

 これって、デリバティブでいう、プットオプション(売る権利)の売りのようなものではないかな。上限は、プレミアム(金利)であって、ダメな場合は、元本ががんがん毀損して、最悪、全部パーになります。

 他方、株式出資することによる利益というのは、配当とキャピタルゲインです。利益がでても配当が必ずされるということはないのですが、たとえば、非上場のときに買った株が上場して大化けして、売却したら莫大なキャピタルゲインを受けます。

 これって、デリバティブでいう、コールオプション(買う権利)の買いのようなものではないかな。下限は出資金額で、うまくいったら、無限大の利益をゲットできるかもしれない。

 昔の金融機関は、ここでいう、プットオプションの売りとコールオプションの買いの両方をやっていて、しかも、日本が高度経済成長だったから、金利を確実にもらい、かつ、キャピタルゲインもゲットしてほっくほっくだったらしい。

しかし、時代は変わり、金融機関はコールオプションの買い、つまり株式投資は難しくなり、プットオプションの売りだけとなった。

プットオプションの売りでも、会社が調子いいとき、または会社が調子悪くても、金利を払ってくれるときはそれでも利益がでるからいいけど、バブルがはじけ、長い不況時代となり、会社がつぶれ、プットオプションが行使され、プットオプションの売り手は、とことん損失をかぶった。

この損失をカバーするために担保なんてあるのですが、バブルがはじけて担保価値も下落したし、事業会社に対する貸付の担保は、資産の回収のためというより、他の金融機関が手を出さないようにする防衛策みたいなところがあるから、実質過剰融資ぎみ、だから、担保で損失をカバーすることが難しくって、大変な思いをしたそうであります♪

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2008年5月23日 (金)

FIN48(米国の会計ルールのひとつ)は、キツイなあ

 今朝の日経新聞で、「税追徴」未確定でも費用計上 米の新基準波紋広がるが掲載されています。

 先月、信託大好きおばちゃんが、ホンダの移転価格追徴課税と日本の姿勢という記事で、ちらっと米国基準FIN48を書きました。

 ホンダさんは、実は、連結財務諸表を米国基準で開示しています。アメリカで上場しているからです。他に日本の会社で米国基準で連結財務諸表を開示しているところは、日経の記事によると約35社。

 この米国基準によると、税金費用として見積もり計上するのは、確定した金額だけでなく、将来、お上に召し上げられる可能性が高いかもしれない部分についても見積もって計上しなければならないとされてます。

 

 どういうやり方でやるかは、http://www.fasb.org/pdf/fin%2048.pdf をご覧になっていただいたらいいのかもしれませんが、ようするに、一定のルールに従って、会社が採用した税務処理が正しいかどうかを会社独自で見積もり、50%超の確率で認められる場合はいいのですが、それを下回る場合は、税務リスクを財務諸表に計上せよというようなことだと思うのです。

 ちなみに、ソニーさんは、20073月期の有価証券報告書の114ページで次のように記載していらっしゃいます。

「この解釈指針(FIN48)は、2007年4月1日からソニーに適用されます。ソニーは現在この解釈指針を適用することによる連結財務諸表への累積影響額を評価中ですが、最終的な評価として、期首利益剰余金の減少および税金負債の増加が見込まれています。」

 これって厳しいですねえ。だって、税務処理で問題になるのは、黒とはっきりわかるところではなく、グレーゾーンなんですね。このグレーゾーンの評価で、ほっといたら白でスルーしたかもしれないのに、固めに見積もって黒と評価した結果、お上の知れるところになり、本当に黒になる可能性が高くなるというリスクもあるわけです。

 アメリカの会計基準と国際税務報告基準が一緒になるような方向性だから 将来、日本の会計基準でもFIN48は導入されるかもしれません。しかし、これは、会社にとっても、税務の専門家にとっても結構、キツイ基準です。

 さて、話かわって、週刊経営財務No2869IASB/FASB財務諸表を抜本的に見直しへ国際的な議論では純利益存続の可能性もという記事があります。

 貸借対照表や損益計算書やキャッシュフロー計算書の構成が抜本的に変わるかもしれないようです。

 たとえば 貸借対照表は、財政状態計算書となり 次のような構成です。

事業

 営業資産および負債

 投資資産および負債

廃止事業

財務

 財務資産

 財務負債

為替換算調整勘定

法人所得税

所有者持分

たとえば、損益計算書は包括利益計算書となり、次のような構成です。

事業

 営業収益および費用

 投資収益および費用

廃止事業

財務

 財務収益

 財務費用

為替換算調整勘定

法人所得税

所有者持分変動計算書

なんか、法人所得税が、財務諸表の主要な構成要素になりそうです。やはり、近い将来、日本の会計でもFN48が導入される可能性が高そうだなあ。

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2008年5月22日 (木)

電子手形が、来年、デビューするらしい

 少し前(520日)の日経に「電子手形」来年6月にもという記事が載っていました。

 電子記録債権法は昨年に成立していますが、施行されるのが今年の12月で、これに基づいて行われるものです。

 信託大好きおばちゃんは、この辺の分野については、ほんとうに知らなかったのですが、ちょっと前から大垣尚司氏の「電子債権」を読み始めました。

 

 手形というのは、日本で非常に普及された金融ツールです。これはなぜ始まったかというと、どうも昔、金融機関が企業に貸付ようとしたときにお金が足りなかったのか、手間が大変だったのかこのへんは定かではないのですが、ようするに、金融機関をいちいち通さずに企業間のファイナンスをする必要があったことからだったようです。

 商品を売ったら通常は売掛金が生じます。売掛金というのは売上とセットだから、たとえば不良品だったら売掛金もその分減ってしまいます。他方、売掛金が受取手形に変わった場合、この受取手形は、当初の取引とは別のものですから、将来、売上た商品に問題があっても受取手形はびくともしない。だから、この受取手形を割り引きしたり、裏書して、お金に換えたり、他の債務の支払いに充てることもできます。

 ただ、この手形にも問題がいろいろあって最近は減少気味でした。 手形は紙だから紛失することもあるし、第一、印紙税がかかる。

 なんとかならないかということで、考え出されたのが電子債権というツールです。なんでも欧米の真似をする日本にとっては、めずらしく、世界初のツールだそうです。

 電子記録債権法2条に定義があるのですが、「電子記録債権」とは、その発生または譲渡についてこの法律の規定による電子記録を要件とする金銭債権をいう。

 今までの債権と画期的に違うのは、コンピューターにインプットしたことから債権が生じ、サイバー上で、譲渡されることです。パーフェクト・ペーパーレス♪

 この債権は、分割もできます。だからA社が発行した1億円の電子債権を受け取ったB社が、その電子債権を6,000万円と4,000万円に分割して、6,000万円をC社、4,000万円をD社の支払いに充てることができます。

 

この電子債権は単なる手形の代わり以上のことができるようですが、まだまだこの辺は信託大好きおばちゃんの頭脳には入っていません。動き出すのは来年あたりからですから、それまでには、知識のインプットを増やそうと思います♪

 

 

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2008年5月21日 (水)

システム統合がうまくいくためには♪

 今朝の日経を読むと、6大銀行34%減益だそうです。三菱UFJは、純利益が前期比28%減となっており、旧東京三菱銀行と旧UFJ銀行のシステム統合作業のためのコストがかかっていることが主要な要因の一つだそうです。

信託大好きおばちゃんはシステム統合なんて全然知らないのですが、外資系の超グローバル企業でシステム統合の責任者をしていらっしゃったある方のお話を先日伺ったので、備忘録として書き留めておきます。

 大規模なシステム統合のコツは、いくつかのシステムが競合してある場合は、そのうち、大きなものを残す。たとえ、性能がとろくても大きなものを残す。最新のシステムでも小さなものは残さず、統合のときに、スイッチを消す。

 そうしないと、絶対にうまくいかない。そうしないと、システム統合してもコストが減らない。

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2008年5月20日 (火)

商社は、日本の投資銀行か

 今朝の日経新聞を読むと三菱商事が上場来最高値だそうです。資源高、円高の影響で、トヨタが減益を発表しているなど多くの企業の業績が低迷している中、商社の好調な業績が目に付きます。

 エコノミストの2008527では「商社の鼻息」ということで、商社の好業績の要因などを特集しています。

 ここ「トップレフト」などの著者である黒木亮さんは、「商社は日本最強の「投資銀行」か」という記事を書いていらっしゃいます。

 また、私が通っている大学院の先生も、先日の授業で投資銀行といったら外資系の金融機関をイメージするけど、日本にも強い投資銀行がある。それは商社だとおっしゃってました。

 投資銀行というのは、定義は難しいのですが、ようするに企業の資金調達のニーズにいろんなアイテムを提供してお金をもうける金融機関だと思います。儲けの基本はファイナンスしてなんぼ プラスアルファだと思います。

 私自身の最初の職業は商社のお茶汲みねえちゃんだったので実感としてわかるのですが、商社というのは、メーカーのように工場のような資産がなく、あるのは人だけです。商社に勤めている人が食べていくためには、他の人たちがやっている商売の中に入って、お互いのニーズを探り、仕事を作り出す必要があります。黙っていたら、仕事なんてやってこないし、メリットのない仕事だったらはじかれてしまいます。儲かることなら、何でも商売に取り込んでしまう。

 だから、投資銀行という定義づけはちょっと商社の一面しかあらわしていない。

 

 ただ、投資銀行的な側面の商社の仕事は何かと考えると

 大学院の先生いわく、在庫ファイナンスなどの流動資産のファイナンスに関しては、実質的に金融の役割を商社は果たしていて、金融機関以上に強い。なぜなら、商社は商売を知っているから。

 エコノミストでの黒木亮さんがおっしゃっていることをそのまんま引用すると

「途上国向けの大型プロジェクトのファイナンスでは、先進各国の公的輸出信用機関や貿易保険などが融資や保証、保険をつけるが、誰の保証や保険もつかない数%の欠け目が必ず出る。そんなとき、商社は自らのリスク判断で、その欠け目を取るケースが多い。長年の経験やプロジェクトが生み出す収益機会、例えばプラント輸出や製品の引取りなど、モノに関与しているからこそ、独自のリスク分析ができるのだ。」商売を知っていているからリスクをとれるということ。

 それと、エコノミストにもあるのですが、なぜ資源高で商社が儲けているかというと、商社は、こんな事態になるずっと前に将来を読んで、資源の権益取得のために巨額の投資をしていたからです。たとえば、三井物産は、2003年にブラジルの鉄鉱石最大手の会社の株を1,000億円かけて取得されたようですが、この当時の三井物産の利益は311億円で、失敗したら屋台骨に影響しかねないものなのですがあえて決断した。そしてその株は、今では1500億円を超える価値に化けたそうです。

先を見る目がある、というより先を見る目がないと商社は存在自体あやうくなるから自然とそうなるのでしょう。

 商社と銀行とどこが違うかというと、お上に保護されている(管理されている)か否かだというのが大きなファクターかもしれません。

 いざとなってもお上が助けてくれないとなると、自分たちですべてのリスクをとらないといけません。そのことがリスクに対する(リターンに対する)研ぎ澄まされた感覚を磨き、それがビジネスの発展につながる。何度も商社不要といわれ、危機に瀕したはずなのに、危機をばねにして、危機以前よりも確実に変化して成長していますね。

 獅子は千尋の谷に突き落とさないとだめなのかもしれません。お上も規制ばっかり考えず、成長させるためにはどうすればいいのかということを考えて欲しいものです。

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2008年5月19日 (月)

ミステリー デリバティブのヘッジ処理は否認されたのか?

 今日は、ふっと思いついたことを想像して書いてみます。

 以前、といっても1年半ぐらい前だと思うのですが、新日本石油が行ったデリバティブを使ったヘッジ取引について、お上がヘッジなんかじゃないということで否認したことをこのブログでも書きました。

 デリバティブというのは、金融派生商品ともよばれますが、ようするに絵に餅を書いて商品として売っているようなものです。この商品は、お客さんに大もうけさせたり大損させたりするようにも設計できますし、逆にお客さんのビジネスから生ずるかもしれないリスクをヘッジさせるようにも設計できます。絵に描いた餅ですから何でもできちゃう。

 このデリバティブは、契約した時点からデリバティブから生ずる損益がお客さんに帰属すると考えられるから、原則的には、時価で評価してねと会計も税務も決めています。でも、お客さんの実際の取引から生ずるかもしれない損をヘッジするために使うような場合は、評価損益を繰延る処理を会計も税務も認めています。

 新日本石油は、石油を産油国等から買ってきて、それを売ることをビジネスとしています。この商売の一部について、売値が固定されているけど、仕入値が変動するようなものがありました。もし、原油価格が高騰すると、売値を上げることができないから損をするかもしれない。これはいやだということでデリバティブを購入し、仕入値もあたかも固定されているように会計上も税務上も処理しました。ところが、お上がやってきて、このデリバティブは、損をヘッジするために買ったものじゃない!と断定して否認したのです。

 その結果、新日本石油は、追徴税額として、約125億円ほど払うことになりそうだというプレスリリースが平成18年111日になされました。

 そして、この処分は納得できないということで、お上に審査請求(お上の処分を取り消してくださいと国税不服審判所に直訴すること)をなすというプレスリリースが、平成181222日なされました。

 また、半期報告の監査報告書において「会社は、平成18年11月1日、東京国税局より、ヘッジ取引についての更正通知を受領し、本年11月30日までに納付した追徴税額13,348百万円を納付時に長期仮払税金として計上している。」と書いています。

 ところで、平成1938日に監査委員会報告第63条「諸税金に関する会計処理および表示と監査上の取扱い」の改正が公表され、「追徴税額に関して、課税を不服としてその撤回を求め法的手段を取ることを会社が予定している場合も想定されるが、その場合であっても、法的手段を取る会社の意思のみでは未納付額の不計上あるいは納付税額の仮払処理を行うことは適当ではない。」とされました。

 つまり、更正などで税金をいっぱい支払った場合は、平成193月期以降においては、長期仮払税金などという資産で計上せずに、過年度法人税等として、損益計算書に費用として計上しなければなりませんということです。

 たとえば、武田薬品工業においては、平成193月期において、移転価格の追徴税額を過年度法人税として570、080M円計上しています。

 一方、新日本石油の平成193月期の連結損益計算書を読むと、税金等調整前当期純利益172205M円に対して 法人税、住民税および事業94,954M円となっています。130億円くらいの過年度の税金を払ったのだったら、過年度法人税が普通は計上されるはずですが、されていない。

 また、プレスリリースも平成181222日の審査請求以降は音沙汰なし。

 ということは、ひょっとして、新日本石油の主張が通って、更正処分は取り消されたのかもね♪

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2008年5月18日 (日)

国立歴史民俗博物館(訂正)は、凄い♪

昨日、とってもお天気がよかったので、さるエライ方から薦められた国立歴史民俗博物館に行ってきました。千葉県の佐倉というところにあるのですね。えんえんと1時間以上電車にゆられ、駅から観光バス!に少しの間乗って到着しました。

 びっくりしました。こんな優雅なところがあったのですね。広大な緑滴る敷地の中にゆったりと国立歴史民俗学博物館は鎮座していらっしゃいます。

 この博物館は、日本の歴史というか日本人の民俗の歴史に関して,太古の昔から明治・大正時代(昭和も含まれているかもしれませんが)まで、さまざまな本物の出土品や模型をつかって展示しています。

 縄文時代や弥生時代の骸骨が展示してありますが、それぞれ特徴が違うのですね。身長も違う。

 奈良時代の町はどうなっているのか、でっかい朱色の南大門があって、そこから町の様子(だだっぴろい道路が印象的ですが)が覗けます。

 平安時代の貴族は和歌ばっかり作って遊んでいたのではなかったようです。藤原道長となんとかという天皇の秘書室長の1ヶ月というのがあって、藤原道長は1ヶ月のうち20日くらい内裏(政府)に出社して、たぶん仕事をしていたようです。決める仕事が多いから、内裏に終日いることがほとんどであり、内裏に泊まる日も幾日かありました。内裏にはホテルが併設していたのかもしれません。また、天皇の秘書室長というのは、とても忙しくって、一日に内裏と藤原氏のお屋敷を行ったりきたりしています。実務を実際に取り仕切っている人が一番忙しいということでしょうね。

 江戸時代は、でっかい江戸の町の模型の周りにいっぱい人が集まってました。精巧な作りなので、ひとつひとつの建物にじーっと見入ってしまいます。

また、軽業師の人形が仰向けにねて、大きな竿をもち、竿の上には横棒のようなものがついていて、その横棒から子供が2人ぶら下がって芸をしています。とっても人気のあった人だったようで、上方でデビューして、江戸でも成功し、最後は海外公演までいったようです。

見事な芸術作品群ではありませんが、いきいきとした人の営みが、次々と目に飛び込んできて、圧倒されます。

 この博物館は大学院(博士課程のみ)も併設しているようで、ほんとうはアカデミックなものなのですが、歴史について楽しみながら驚きながらすーっと学べる面白いところです。

 千葉の方以外は、ちょっと遠いかもしれませんが、休日の一日をご家族で、一人で、リーズナブルな料金(420円でした)で過ごして、あー今日はいい一日だったなあときっと思っていただけるのではないでしょうか。

P.S 借方差異さんのご指摘で訂正させていただきました。国立民族学博物館は大阪だったんですね。大ミスです。ありがとうございます。

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2008年5月16日 (金)

まいにち中国語

 信託大好きおばちゃんは、下手の横好きで、中国語に継続して触れています。ほんと、触れているって感じですが。

 語学というのは毎日のように触れていないと上達しません。みんな日本語に毎日触れているから、細やかな感情を日本語というツールを使って表現することができるのです。

 中国語というのは、日本でじっとしている限り、使うことはないのですが、今後、10年、20年以上の人生を考えると、どこかの地点で必要になる人が多くいらっしゃるかもしれません。

 そういう、未来の不確実な事態に備えるための投資に莫大なお金や時間をかけることはできませんが、リーズナブルな時間と料金で備えることができるなら、投資しした方がトクですよね。

 

 そのためには、NHKラジオの「まいにち中国語」がお勧めです。

 これは、ラジオ第2放送で月曜日から金曜日 午前8:15~8:30 再放送が 午後3:30から3;45 午後10:50から11:05 日曜日 午前11:15から午後0:30に放送しています。

 日本にいたら、どこでもラジオ第2放送を聞くことはできますし、CDも売っていますから、時間を気にせず聞くことができます。仕事場に早めについて、携帯用ラジオで聴くというもいいかもしれません。

 去年までは、半年1クールで、1週間の講座のうち月曜から木曜までが入門編、 金曜、土曜が上級編のような内容で、進歩のない信託大好きおばちゃんは月曜から木曜までだけなんとなく聴いて、ぶつぶつしゃべってました。

 今年のコースは、1年で完結するコースで、1年間まじめに勉強したら、入門編以上のコミュニケーション能力が身につくものだと思います。

 今、5月で2ヶ月目ですが、簡単な会話の中に、基本的な文法や必要な単語がちりばめられて勉強になります。また、今回は、簡体字の書き方、書き順がわりと大きな字で書かれてあり、これがありがたいです。簡体字ってわからないんですよ。日本語と似ているけど、微妙に違うものが多いから。

 ということで、NHKラジオ講座の「まいにち中国語」はお勧めです♪

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2008年5月15日 (木)

バフェットさんは、なぜ、コカ・コーラを評価するのか

今日は、日経ヴェリタス511日~17日の「バフェット投資の極意」から

 ウォーレン・ハフェットさんは、その名も高き世界的な大金持ちでもある投資家です。

 彼の投資哲学は、買って、保有し続けることですが、銘柄選びの5か条は

 事業内容が自分で理解可能

 強固なブランド

 長期安定した収益力

 信頼の置けるよい経営陣

 変化の激しい業界は避ける

 だそうです。 ごくごく常識的というか、普通の人が普通に考えてみていい会社だとわかる会社に投資することのように思います。

 そして、彼はコカコーラを永久保有銘柄としているようですが、その理由について次のようにおっしゃってます。

「大手のほとんどはいい資産(ブランド)を持っている。たとえば、コカ・コーラのように何十年にわたって築き上げたブランドはなかなかぐらつかない。業界でダントツのブランドを持つ企業は安心感がある。」

「人々の生活を変えるテクノロジーが良い投資対象になるとは限らない。自動車や飛行機、無線は社会を変えてきたが、こうした事業に投資してもうけた投資家はほとんどいない。コカ・コーラは社会をそれほど変えないけれども、ハイテクよりも良い投資先だ。」

 信託大好きおばちゃんが凄いと思うのは、彼はおそらく投資哲学を何十年にわたって変えていないところだと思います。通常、世の中の変化や、いろんな投資家の大儲けの事例などを聞くと、鉄のような意志もぐらぁ ぐらぁと揺れ動くと思うのですが、それがない。

 一流のファンドマネージャーの選んだ銘柄より、サルがダーツを投げてあてた銘柄に投資した方が儲かるというような話を読んだことがありますが、そんな不確かな投資の世界で1965年から2007年までの利回りが年平均21%だったそうです。

 

ゆるぎない自信が実績を生み、それがまた自信となってよい投資に向かうのでしょうか♪

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2008年5月14日 (水)

四川大地震と国家の品格

 今朝の日経は、四川大地震の話で埋められています。

 先日、ちらっと信託大好きおばちゃんの実家が神戸であるということを書きましたが、信託大好きおばちゃんは、かの阪神淡路大震災の経験者でもあります。マンションに住んでいたのですが、運がとってもよくって倒壊は免れましたが、部屋の中はめちゃめちゃで、何よりも困ったのは、ドアが開かなくなったことでした。

 地震のときの揺れも怖いのですが、もっと大変なのは、その後のインフラが普及するまでの生活です。近くを流れる小川から水を汲んで、生活用水に充てるという日が何日も続きました。お風呂なんか1ヶ月以上、家ではいれませんでしたね。電気は早く普及したのですが、ガスがかなり遅くまで止まっていましたから。食べ物は、いろんな援助物資があったから困らなかったのですが、1週間カップラーメンプラスアルファという生活はあの時だから耐えられたようなものです。

 おそらく四川省の今後の復興は神戸の災害の復興よりもはるかに大変な道のりではないかと思います。自分が困った体験をしましたから、同じように困った方々がいらっしゃれば、できるだけのことをしたいという気持ちはあります。といっても異国に住む普通の人ができることはわずかな寄付ぐらいなのでしょうね。

 チベット問題が世界的にクローズアップされ、北京オリンピックまであと数ヶ月というこの時期に、チベットのある地域に大地震が起こったというのは、神が中国に与えたもうた試練と思うのは私だけではないと思います。

 高原明生東大教授が「少数民族についても中国政府が全力で救出に取り組む姿勢を示すのかはまだ読めない」とコメントしていらっしゃいます。

 政府に楯突き、国際世論を味方につけた弱い立場の人たちを、それでも助け、その後のインフラ整備に尽くすかどうか、国家の品格が問われるような気がします。

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2008年5月13日 (火)

自社株の信託ってできるのかなあ

今朝はあんまりニュースがないので、久々に信託周りで思いついたこと

 財産として価値のあるものだったら、信託財産とすることは可能だと思います。また、信託財産を引き受ける受託者も、営利を目的としない限り、個人でもOKだと思います。

 それでは、X株式会社の大株主であるAさんが所有している株式をX株式会社を受託者として信託することはできますか。この場合の受益者はAさんであり、Aさんが議決権をどうするか指示する権利もあるとします。

 自社株を信託できるか? 信託財産に関して、特に信託法では制限できないから信託は可能だと思うのです。

 自己株式の取得に当たらないのか? 自己株式の取得というのは、X社が自分の会社の行為として、自己株式を取得しようとすることだと思います。そのためには、株主総会の特別決議なり普通決議なりが必要です。

一方、信託財産としての自己株式の取得というのは、形式的にはX社の株式がX社の名義となりますが、これは、X社の物であって、X社の物ではない。あくまでも信託財産という不思議な存在としてX社が受益者Aのために預かっているようなもの。だから自己株式の取得にはあてはまらないと思います。

 会計上も、自己株式を取得したものとして、X社の通常の貸借対照表に純資産の部の控除項目として記載されるのではなく、信託財産の貸借対照表のようなもの(財産目録のようなものかもしれない)に記載されるだけだと思うのです。信託って預かりみたいなものだから、代金をAさんに払うこともないですしね。そして、AさんがX株式を有しているという処理になる。

 税務上も、これは受益者がAだから、Aの財産としてX株式を有していると処理されます。

 つまり、会計上も税務上もX社が自己株式だ!という処理はでてこないと思うのです。

 じゃ、自己株式を信託することは何でもOKなのでしょうか。本件では議決権は受益者Aが有するとされていますが、議決権を誰が決めるかは信託で自由に決めれるはずです。そうすると受託者X社にX社の議決権をもたせることもできる。これはおかしいような気もするのです。

他にもなんか問題点がでてくるかなあ。

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2008年5月12日 (月)

サムスンの事業承継対策

会社のオーナーにとって、頭の痛い問題は、事業承継、つまり誰に会社を引き継ぐかという問題です。株式会社を芯からコントロールするためには、社長になるだけではだめで、会社の株式をいっぱいもってないとまずい。株価というのは、業績がいいところは当然高い。

オーナーが他人に株を譲るのだったら、より高い値段で売っていっぱいお金が欲しいと思うけど、子供に渡したいと思うのだったら、なるべく安いコストでわたしてあげたいと思うものです。

でも、コストを低くするということは難しいのです。税金が払えないから事業を引き継げない。だから会社をやめるという中小企業がいっぱいでてくることは大問題だということで、非上場株式を後継者に承継するような場合には、支払う相続税の納税を猶予しましょうねという制度ができるようです。これは、日本のお話です。

お隣の韓国の会社も事業承継対策が最大の悩みなのかもしれません。韓国を代表する企業であるサムスングループの李会長をめぐる問題がマスコミをにぎわしていましたが、何が問題だったかというと、息子に極端に安いコストで事業承継をさせたことだと思います。

日経ビジネス5月12日号 世界鳥瞰「創業一族による支配構造 包囲された韓国サムスン」によりますと、

サムスングループというのは、複雑な株式の持ち合いをして、会長である李さん一族が投資判断や人事権を牛耳っていらっしゃるようです。このグループのキーになるのが、エバーランドという非上場の会社で、この会社を支配する人が、グループを支配するしくみになっているようです。

このエバーランドが10年以上前に、転換社債を、李会長の子供たち(後継者含む)が引き受け、株式に転換したようですが、どうも転換価格が時価の11分の1以下だったようです。その結果、子供たちがエバーランドの株を64%持つことになったようです。つまり、李さんの事業承継の基本ラインは、非常にリーズナブルな形で10年以上も前に完了していた。

 すごいなあ。転換社債の転換価格というのは、通常は、社債を発行した時点での発行会社の株価をベースにするから、転換時点の時価と異なるものですが、転換価格は何をベースに決めていたのか。韓国のこの辺の税法はどうなっていたのか気になります。

 サムスンには会長直属の戦略企画室というのがあって、そこがグループを実務面で牛耳っていたようですが、この部署には税務の専門家もいたようです。きっと李会長一族の相続対策専任の頭のいい専門家が、お上も口をだせないような事業承継のプランニングをしたのでしょう。

記事にもあるのですが、韓国の財閥が問題を起こした場合、最終的には、高額な寄付をして一件落着になっているようです。今回の事件もどのような幕引きになるのかはわかりません。

力のある奴は金で問題を葬り去ることができる社会なのでしょうか。日本では、ちょっと考えられないことですね。

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2008年5月 9日 (金)

日本で構造改革が進まないのはなぜですか。

 信託大好きおばちゃん@神戸です。昨日、神戸の税理士会の方々の前で信託のお話をさせていただいたのでそのまま実家にころがりこみました。近くにコンビニがないので、昨日、新幹線の中で読んだちょっと古いですが、週間東洋経済2008.4.5 特集/経済学入門から。

 五十嵐敬喜さんの「日本で構造改革が進まないのはなぜですか」が、とっても信託大好きおばちゃんはわかりやすかったです。これを信託大好きおばちゃん流にアレンジすると。

 日本の今の最大の問題は少子高齢化問題 汗をかいて稼いでくれる人が少なくなるけど、今の生活はキープしたいのだけどどうしたらいいのということです。

 そのために必要なのは構造改革 すなわち 支出減らすこと(財政改革)と所得を増やすこと(規制緩和)が不可欠です。

 

 支出を減らすこと(財政改革)

 政府が使うお金が多いと、税金や借金(国債発行)をいっぱいしてお金を調達しないといけません。税金ばっかりふやすと下々の生活が苦しくなるし、借金はいつか返さないといけないから大変だ。

 だから、政府を使うお金を減らさないといけないのです。最大の支出は人件費。 お上の大きな仕事は規制をしくことだから、規制を減らすといい。でもそうすると、既得権益の上でおいしい生活をした人たちは困ってしまう。だから、規制緩和は反対。現状維持。そうすると人件費つまり支出が減らないのです。

所得を増やすこと(規制緩和)

 少ない稼ぎ手で、今の生活キープのためには、所得を増やす必要があります。企業が最近、好業績なのは売上が増えたことより、経費そのうちでも最大の人件費を抑制したことです。でもこれでは真の所得は増えません。

所得が増えるためには、規制緩和をして、いろんな新規参入者がビジネスできるようにしないといけません。新規参入が増えると競争になります。

パン食い競争で、みんなががんばるのは、勝ったらパンが食えるからです。みんなが競争しようとするためには、成功したらおいしい生活がやってくるという夢がないといけない。でも、競争はおいしい生活をゲットする人も作るけど、おいしくない生活を強いられる人たちも当然でてくる。おいしくない生活を強いられる人は不満に感じるから、格差反対!と叫ぶ。また、新たな競争者は、日本人とは限らない。外国の人だってOKのはず。外国の資本でも日本の資本でも日本に職場を作り、たくさんの人が食べていけたらいいのだけど、日本人って 幕末の時の尊皇攘夷のようなスピリットがあって外資がやってくると感情的に反対を唱えがち。

格差反対、外資反対だったら誰もやってこないから競争がおこらない。競争するから、成長もあるのに、競争やめたら現状維持いや、ジリ貧か。 いずれにしても所得は増えない。

 そんなふうに、結局、お上も下々も、わかっちゃいるけどWe hope現状維持!だから構造改革が進まないのではないでしょうか。

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2008年5月 8日 (木)

プーチンは凄いのではないか

今朝の日経の春秋は、平安時代の院生制度を枕におき、プーチンの院政の可能性に関してさらっと書いています。

ここ数年、ロシアの台頭が目立ちます。10年位前の危機から立ち直り、大きな変化を遂げているロシア。このロシアの発展の第一の貢献者は、明らかに2期8年の大統領に就いたプーチンであることは誰も否定することはないと思います。

信託大好きおばちゃんは、政治、特にロシアの政治にはほとんど興味がないのですが、日経ビジネス2008年4月28日・5月5日号で 畔蒜 泰助氏の「「今のロシア」がわかる本」を非常に評価していたので読み始めました。

まだ読み始めたところですので、本に書かれた深い意味を理解するところまでたどりついていないのですが、世界のあちこちで起こる出来事、事件というのは、深いところでつながっている。

国内で台頭した新興財閥派が、混乱したロシアにおいて天然資源の売却から得た巨額の資金をロシアに留めず外国に流していくのを阻止するためのバトルあたりを読みましたが手に汗を握りますねえ。ここまでするかということを互いに繰り広げます。

権力闘争というのは、何も政治の世界にだけあるものではないです。プーチンがバトルに勝つために打ち出した戦術は参考になります。また、土壇場に追い込まれたときにすっと助け舟があらわれるのも面白い。

プーチンが首相として院政?をしく目的は、ロシアのハイテク経済の発展のようです。ロシアは、冷戦の時代からアメリカを凌駕するような軍事技術があるので、それをうまいこと民生化して金儲けできないかということではないか。

戦略を知るためではなく、戦略の実現のためにどのような戦術をとったか。相手はどうでたか。それぞれの思惑は何であるのか。この辺をもっとしっかり読みこんで、今後の参考に?したいと思います♪

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2008年5月 7日 (水)

なぜ、海外国債ファンドは、株式投資信託なの

連休明けの水曜日♪ コンビニに日経新聞を買いに出かけたら売ってませんでした。しょーがないから、最寄の地下鉄の駅の売店まで出かけて日経ヴェリタスを買った信託大好きおばちゃんです。

昨日作った豆ご飯(我ながら美味しい)を食いながらページをめくっていたら、「R&Iファンド大賞2008」というのが載ってました。

そこで投資信託の外国債券部門を見たら「海外国債ファンド」とあります。

この海外国債ファンドは、「主として海外国債マザーファンド受益証券を通じて、日本を除くG7構成国が発行する国債と政府機関債(国債と同等の格付けを持つもの)を中心に分散投資を行ないます。」

国債や政府債に投資をするのだったら公社債投資信託だと思うのですが、目論見書を読むと株式投資信託なのですよね。

なぜかというと、公社債投資信託というのは、約款で株式には全然投資しませんよと決めているようなものだからです。

たとえば、以前ここで紹介した公社債投資信託であるノムラ外貨MMFの目論見書には「ファンドは、いかなる種類の株式または出資に対する投資も行いません」と書かれています。

一方、海外国債ファンドの約款の投資制限を読むと「株式への実質投資割合は純資産総額の10%以下とします。」となっています。

つまり、株式への投資の可能性があると書面上は決められている。結果的に100%債券に出資しても、約款で株式投資への可能性が決められているならば、それは株式投資信託ですよ、となるからなのでしょうね。

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2008年5月 5日 (月)

篤姫さま、いざ、大奥へ♪

篤姫さまとは、いわずと知れた今年のNHK大河ドラマの主人公です。最近、大河ドラマは、あんまり面白くないから見ていなかったのですが、今回は食い入るように見ていますねえ。なんか惹きつけられるんです。篤姫さまやら他の登場人物に。

篤姫さまは、島津家の分家の出身ですが、島津斉彬公に見込まれて、まず、斉彬公の養女となり、武家の娘では問題があるということで、その次は、近衛なんちゃらという、ドラマでは春風亭小朝が演じているエライ公家さんの養女となり(出世魚みたいに名前がどんどん変わっていくのですよね。)、徳川家定将軍の御台所(本妻)となられます。家定将軍さまが早逝されたことから落飾され天璋院となられ、徳川幕府の終結を無血で成し遂げるために多大な貢献をなさったそれはそれは立派な方だということです。

女性のスーパー出世物語ですねえ。 男性のスーパー出世物語というのは、しゃかりきに働いて社長になるというようなものですが、女性の出世というのは、この当時(いまもそうかもしれませんが)えらい人の奥さんになることです。奥さんになった瞬間に、その人の過去の身分はデリートされ、今まで上座に座っていた義理の父も、下座でひれ伏すことになる。

将軍の御台所という地位は、努力したから、美人だから、性格がよかったからなれるものではなく、その人を将軍の御台所にしたいと思う人にどれだけ力があったかで決まってしまうのだなあと思います。後ろ盾である人の力が圧倒的に強い場合は、すっと決まるけど、派閥争いなんかに巻き込まれると、なかなか決まらない。篤姫も薩摩や江戸で立ち往生していました。宙ぶらりんになると一番困るのは篤姫なのですが、彼女はどうすることもできない。なにせ、後ろ盾の力関係で決まってしまうものだから。

これって、なにも将軍の御台所人事に限らないと思います。トップ人事というのは、えてして権力闘争に巻き込まれ、ほんとうにふさわしい人ではなく、力のある人にとって使い勝手のいい人がなってしまうような事例がいくらでもあるような気がします。そして、ほんとうに実力のある人は、最終的にはNO2までしかなれない。また、最後の競争でなぜか負けて去っていく。

努力したからそれにふさわしいポジションが与えられるというのは理想ですが、実際には稀なのかもしれません。

さて、篤姫さまは、前回、めでたく、大奥に向かわれました。出世街道をすっと昇っていく彼女はきらきら光ってましたね。今後の展開が楽しみです♪

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2008年5月 4日 (日)

温泉好

 信託大好きおばちゃんは、以前にも書いたと思うのですが、温泉大好きおばちゃんでもあります。

 ここ数年内に出かけた温泉で信託大好きおばちゃんがセレクトしたものについてコメントを

 草津温泉  これは、信託大好きおばちゃんのメイン温泉♪ 3時から5時間の滞在のために往復8時間かけて出かけます。 強烈な酸性のお湯。温度は、高いもの(大滝之湯のあわせ湯では 45度と46度がある)から、ぬるいものまであり、それをリーズナブルな料金や無料(外湯はね)で楽しめるところにあります。

 先日は、千代の湯という外湯に入りましたが、ぬるくて長くつかれる感じでした。

 硫黄臭がすごく、湯上りに来た下着などは、帰ってからも臭いが残り続けておりそれがまたたまらないのです。

 野沢温泉  ここのお湯もいいです。いいけど、アクセスが大変。東京から新幹線で長野に行って、そこからローカル線に乗り換えて1時間。そして駅を降りてからバスで30分。

 ここも、草津温泉と同様に外湯が充実しています。大湯が有名です。伝統的な天井の高い建物の中にお風呂があります。お風呂はそんなに大きくないですけど、熱かった。

 ニセコ温泉 いまや、グローバルニセコ。パンパシフィック圏の外国の方々を惹きつけてやまない素敵な非日常の世界。広大で起伏にとんだゲレンデをパウダースノー覆い、アフタースキーはお風呂で楽しみます。信託大好きおばちゃんは、ニセコスコットというゲレンデ目の前のホテルを常宿としていますが、ここに最近、露天風呂ができました。天気がいいと羊蹄山(富士山みたいな山)を拝めます。温泉情緒はないですが、羊蹄山の神秘的な美しさは何物にもつけがたい。

 八重九重の湯 これは十和田湖近くの奥入瀬にでかけたときに、そのついでに行ったとっておきの秘湯ですな。

 たまたま奥入瀬グランドホテルに泊まっていて、そこからの無料バスで行きました。何が凄いといっても、露天風呂の前を滝が凄い水量で流れ落ちていくんです。HPを見たら混浴って書いてありますが、私が入ったのは女性専用の方だったと思います。誰も入ってこない。滝の流れる音だけ。天上界にいる気分で最高でした。

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2008年5月 3日 (土)

東山魁夷展

先日、東京国立近代美術館で開催されている東山魁夷展を見に行ってきました。

 実は、信託大好きおばちゃんは、東山魁夷には思い入れがあります。まだ、信託大好きおばちゃんが、とってもかわいかった頃(そういう時代もあったのだよ。)、某美術館でずっとアルバイトをしていたのですが、そこでの最初の仕事が、この東山魁夷展の受付嬢でした。

 何週間も仕事をしていたので、自然と、東山魁夷の絵が、一枚、一枚、心の中に記憶され、ふっとしたときに、思い出されるのですね。

 東山魁夷の絵に、登場人物はいません。すべて、自然、自然の生の美しさが、東山魁夷さんの透き通った眼を通して発酵し、素敵さを切り出しています。

 東山魁夷さん自身は、絵の製作の過程でさまざまな心の格闘があったと思いますし、人間ですから、それなりにどろどろとした感情のうねりもあったと思います。

 しかしながら、彼が作り出した絵の中に、人間のいやーな格闘のかけらも見えません。絵を覆うのは、静謐。人の営みなどは、自然の営みに比較すると卑小なものにすぎないんですよ。もっと研ぎ澄ました心眼で物事を見なさいと語っているように思えます。

 彼の絵は日本人の心にフィットするといわれます。ドラマチックな物語はないのですが、さりげない光景の一部分に、人の細やかな心のひだに穏やかに染み入るものがあるからではないでしょうか。

 

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2008年5月 2日 (金)

中古マンションの再生はファンドで

 信託大好きおばちゃんは、現在、東京の賃貸マンションに住んでいますが、実は、大阪近郊の某都市にマンションを持ってます。築8~9年くらいかな。

 このマンションを買ったのは、最寄の駅から大阪駅まで10分ちょっと、駅から家まで5分ちょっと、徒歩圏に大型スーパーや病院があり、学区もいいので、価値の下落が小さいのではないかなあと思ったからです。

 

 今朝の日経の経済教室は、富士通総研経済研究所主任研究員米山秀隆氏の「マンション老朽化問題の解決法 不動産投資信託の活用」です。

 ポイントにもありますが「築30年超の分譲マンションが今後急増、中古マンションは証券化手法で再生可能」です。

 マンションは老齢化すると傷みが激しくなるので、建替え修繕等の必要性があるがこれにはお金がかかります。でも、このようなマンションの住人は、マンションの年齢と比例するように高齢の方が多いです。高齢の方は、収入の大半が年金等なので働いている人より収入が少ないから修繕費等が払えないことも多いです。そうなるとマンションの老齢化がひどくなり、スラム化し、どうしようもなくなる可能性もあります。

 このような問題の解決として、ファンドが老朽化したマンションを買い取り、リノベーションをして賃貸用マンションとして再生しましょう。住んでいらっしゃった方は、売却代金で、高齢者用のマンションを買うのもいいし、その後も、そのマンションに住み続け、家賃を払うのもいい。最近は、家は、買うより利用することを重視し、都心では賃貸物件が増えているから、賃貸マンション用の需要もある。また、賃貸用マンションというのは、物件価格が低いから、リノベーション費用を乗っけて賃貸しても、新築マンションより、利回りが高いので、ファンドの投資家のニーズも満たせるのではないかということです。

 ただ、ファンドが望む中古マンションというのも、マンションの価値のあるものだから、信託大好きおばちゃんが買ったときと同じように、都心に近く、駅から近く、、、というような条件を満たしているものに限られると思うのです。そうすると、ほんとうに限られるような気もしますね。

 中古マンションに関しては、日経ビジネス2008年4月28日、5月5日で、「スター・マイカ(不動産流動化)中古マンションは宝の山」が紹介されています。

 2,000万円くらいの中古マンションに対するニーズというのは、いわゆる庶民が買えるレベルなのでかなりあるようです。スター・マイカさんは、空室の中古マンションを買うのではなく、賃貸中のマンションを買い、店子が出て行ったら、改装して売却するというビジネスをやっていらっしゃるようです。賃貸されているマンションというのは、空家のマンションより値段が安く、改装して売っても利益が出るし、賃貸期間中は家賃も入るからだそうです。

 購入してから、売買するまでの平均期間は1年くらいで、資金調達は、当初、ファンドを使われたようです。

 凄い発想♪ 信託大好きおばちゃんも、東京でマンションを買うんだったら、立地条件のいい中古マンションのオーナーチェンジを狙おうかなと思い始めました。

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2008年5月 1日 (木)

サプライム評価損と複合金融商品

金融機関の決算が発表され、サプライム関連の証券化商品の巨額な評価損を計上しているところが目に付きます。

 昨日は、ドイツ証券の証券化商品の評価が問題だと金融庁が処分を検討されるようです。

 サプライム関連の証券化商品は、単純な金融商品でなく、その中にデリバティブを仕込んで、いっぱい儲かるけど、こけると損もでかいよというようなものが結構あるのではないかと思います。

 

 このような金融商品は、一般的には複合金融商品というテリトリーで会計処理を考えるのだと思うのです。

  複合金融商品では、次の3つの要件を満たす場合は、金融商品のうち、デリバティブ部分を切り出して、時価評価してねとなってます。

 この3つの要件とは、

(1)     組込デリバティブのリスクが現物の金融資産又は金融負債に及ぶ可能性があること

(2)      組込デリバティブと同一条件の独立したデリバティブが、デリバティブの特徴を満たすこと

(3)      当該複合金融商品について、時価の変動による評価差額が当期の損益に反映されないこと

 でも、昨年までは、多くの証券化商品を持っている企業は、時価評価をしていなかったのではないかと思うのです。なぜなら(1)の要件というのは、契約上リスクの生ずる可能性があっても、格付けが高いことなどからリスクが生じる可能性が低いと推定されるような商品については時価評価する必要がなかったからです。

 で、この1年で価値がジェットコースターのように急降下

 そこで、会計士協会の3月26日の「証券化商品の評価等に対する監査に当たって」によると、「複合金融商品については、取得当初、組込デリバティブのリスクが当初元本に及ぶ可能性が低いとして区分処理をしなかった場合であっても、期末時点における信用リスクの状況により区分処理の要否を検討する必要がある。

 つまり、再度、評価を見直して、時価が下落している場合は、適切に評価しなさいということだと思います。

 ところで、税務上のこの取扱いはどうなっているかというと、

法基通2-3-42(有価証券等に組み込まれたデリバティブ取引の取扱い)

 法人が、有価証券(法第61条の3第1項第1号《売買目的有価証券の期末評価額》に規定する売買目的有価証券又は法第61条の7第1項《時価ヘッジ処理による売買目的外有価証券の評価益又は評価損の計上》の規定の適用を受ける同項に規定する売買目的外有価証券に該当するものを除く。)、金銭債権、金銭債務等(以下2-3-43までにおいて「有価証券等」という。)で、デリバティブ取引の組み込まれたもの(以下2-3-47までにおいて「複合有価証券等」という。)を取得し、又は発生させた場合において継続的に、当該複合有価証券等に係る取引を有価証券等に係る取引と当該デリバティブ取引(以下2-3-47までにおいて「組込デリバティブ取引」という。)とに区分し、当該組込デリバティブ取引につき法第61条の5第1項《デリバテイブ取引に係る利益相当額の益金算入等》の規定を適用しているときは、これを認める。

 つまり、区分経理を継続適用しているような場合だったら、今回の損失もすんなり認めてもらえると思うのです。

 しかしながら、上記にも書いていたように、ほとんどのケースは、いままで時価評価せず、今期、泣く泣く評価損計上だと思うのです。

そうすると、この通達を使えないように思うのです。使えないというのは、この通達を使って、税務上も費用にすることができない。税務上費用にできないということは、その分、利益が増えるから、払う税金も多くなる。これでは困りますよね。

だったら、以前、このブログでも書いたように証券化商品が有価証券だったら、有価証券の評価損として税務上の妥当性を検討する必要があるのですが、これが難しい。どのように企業が税務処理を対応されたかは、有価証券報告書が出るまで待つしかないですねえ。

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