« 排出量取引の代金信託 | トップページ | 羽生さん 永世名人だ! »

2008年6月17日 (火)

ミニ先物が人気らしい

今朝の日経の経済面を読むと「10分の1単位で投資可能 ミニ先物 取引急増」があります。個人投資家が買いやすいように投資単位を小さくしたミニ先物が売れているようです。

 先物取引というのは、将来の一定時期に、あるモノを決まった値段で、買ったり、売ったりすることを約束することです。

 このような取引を行うことによって、将来、モノの値段が上がったり下がったりすることにより予想以上に損失がでることを防ぐことができます。

 先物取引自体は、昔から存在しており、たとえば、江戸時代に大阪の堂島で米の先物取引をしていたようです。

先物はデリバティブ取引のひとつといわれています。デリバティブ取引は、状況によって数値が増減するようなもの(たとえば、金利、為替、株式や商品もあるな)を参照し、その増減に応じて、キャッシュを受け取ったり、支払ったりするような、ものだと思います。実際にある取引と全然関係ない取引を簡単につくることができます。

デリバティブの特徴として、差金決済というシステムを認めています。これは、たとえば先物のとうもろこしを買うという契約をしたら、期日に決めた値段でとうもろこしを必ず買って、実際に倉庫に入れなくても、期日にそのトウモロコシをその期日の時価で売り、売った値段が買った値段より高い場合は、差額、つまり儲けを受け取り、売った値段が買った値段より低い場合は、差額、つまり損失分を支払うことにより取引を終わらせることができるということです。つまり、トウモロコシが欲しくない人でもトウモロコシの先物取引に参加して儲けることができます。

このシステムがあるから、ミニTOPIX先物(将来の東証株価指数の動きを予想して投資する商品)なんかが可能です。だって、株価指数っていうのは、電卓をたたいてはじきだした結果にすぎず、期日になったらミニTIPIXが手元にやってくることはないですから。

この差金決済が認められることにより、欲の皮がつっぱった投資家たちがわーっとデリバティブ市場にやってきました。少ないお金で大儲けが可能になるからです。その結果、デリバティブ市場のうち、ほんとうに実態経済と寄り添うデリバティブのマーケットよりもはるかに大きな投機的なマーケットが登場し、そのマーケットの参加者が将来、あるモノの値段が上がると読んだら、みんなその商品を先に安い値段で買っておこうとするから、異常にそのモノ値段があがり、値段が下がると読んだら、みんないまのうちに高い値段で売っておこうとするからその値段が異常に下がってしまいます。デリバティブ市場でだけ値段が動いていたらまだいいのですが、投機的市場があまりにもでかくなりすぎたので、実態経済の取引にも異常な影響を及ぼしだしました。

日経新聞では商品先物でもミニ先物の導入が広がっているようです。ミニトウモロコシ先物も上場するようです。将来、この先物があがると踏んだら個人投資家がわーっと先物を買うかもしれません。そうすると、ほんとうにトウモロコシの値段があがり、個人投資家が消費者としてスーパーにトウモロコシを買いにいったら、びっくりするような値段になっていたのでトウモロコシを買えなかったということになってしまうかもしれません。

なんか、おかしいですね。解決するためにどうすればいいのでしょうか♪

|

« 排出量取引の代金信託 | トップページ | 羽生さん 永世名人だ! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 排出量取引の代金信託 | トップページ | 羽生さん 永世名人だ! »