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2008年6月16日 (月)

排出量取引の代金信託

排出量と排出権がごちゃごちゃになっていました。排出権という言葉が妥当かどうかは議論がありますが、排出権に統一して、修正しまあす。6月17日お昼

日曜日の日経に「排出量取引の代金信託 住友信託 決済の安全性を高める」という記事があります。

 排出量取引というのが、動き出しているようですね。でも、これって普通の取引と違うところがいくつもあるようです。

 排出権(二酸化炭素(CO2)などの温暖化ガスを大気中に放出する権利)というものは、目に見える資産(有形固定資産)ではありません。それなら無形固定資産かというと、それっぽいけど、無形固定資産は、これ、これっと限定列挙されていて、その中には、今のところ、含まれてない。

 これは、わたしの排出権ですよということを明らかにするためには、国別登録簿システムである「割当量口座簿」に記録しないといけない。

 ただ、今の取引というのは、どうやら、すでに登録簿に登録された排出量を取引しているというより、その前の段階で、排出権をゲットしたいなら、先にお金を払ってねというものではないだろうか。

 お金を払った時期と、実際にわたしの排出権となる時期までの間に、相当の期間があり、かつ、確実に、排出権をゲットできるかどうかもあやういという問題があるのかもしれません。

 さて、排出量取引について信託が関係しているようです。三菱UFJ信託銀行編著の「信託の法務と実務 5訂版」を読むと、基本的な信託スキームというのは、登録された排出権を信託して、受益権を分割し、それを投資家に売るようのものと読み取れます。

 今回の日経の記事による住友信託の排出量取引というのは、既存の排出権を信託するのではなく、排出権をゲットしたい人がお金を信託して、信託銀行にプールし、排出権が手に入るようになった段階で、信託銀行に置いたお金を使って、排出権をゲットするようなものだと思います。

 ようするに排出権取引業者が、前金をねこばばして、とんずらしないようにするため、また、顧客が排出権の代金を踏み倒すというようなことをしないための信託なのでしょう。

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