金融立国 観光立国
今朝の日経の経済面には 「金融力 第2部リスクマネーと向き合う 市場環境、魅力出せず」
このブログでも、何度も書いているネタですが、ファンドが日本の投資顧問会社を通じて、金儲けをした場合、投資顧問会社が一定の要件を満たす場合は、そこをPE(支店みたいなもの)とみなして、そのファンドの儲けに対して日本で法人税をかけることはしないよというルールが平成20年の税制改正でできました。
このルールは、金融庁の強いプッシュがあったと思うのですが、その背景として、東京の金融マーケットの地盤沈下をくいとめようという強い意志があるようです。
課税リスクが大きいからという理由で(ほんとうは他にもあるような気もするのですが)、多くの投資顧問会社が、課税リスクがなく、儲けに対する税金も安いシンガポールに移ってしまったようですね。そういえば村上ファンドもシンガポールにでていきましたよね。
これはまずいということで、税制を改正しましたが、それくらいでは、戻ってこないだろうというのが本日の記事の論調であり、信託大好きおばちゃんもそうだよなあと。
シンガポールは、小さな国で観光資源もないから金融立国を国家戦略の真ん中において、徹底的に支援していますよね。税金だけでなく、インフラも充実させていますし。金融の世界の標準語の英語をみんな普通にしゃべれるようですし。どー考えても、今の東京より魅力的だよねえ。
他方、今朝の日経の経済教室面では、「ゼミナール 観光立国への挑戦ブランド構築 情報発信力に富む人材必要に」という連載があります。
信託大好きおばちゃんは、日本の将来を考えると、金融立国をめざすより観光立国をめざす方がいいと思うのです。すでにある資源を利用すればいいのですしね。日本には他の国にはない、四季があり、自然や温泉や美味しくて安全な食べ物もあるでしょ。いまどきの外国の人は、神社仏閣をみることが目的の人ばかりじゃない。
なぜ、日本を訪れるのかというと、自分たちの国では得られない何かが日本で発見できるからであり、それは、日本人にとっては、当たり前すぎて気づいていないものかもしれませんが、それに気づいて商売をつくり、外国の人が使っている言葉でコミュニケーションができる人がいたらなんとかなるかもしれない。
日本人は農耕民族だから、狩猟民族的な金融ビジネスをやってもなかなかついていけないような気もするのです。金融士を作るのだったら、是非、観光士も作って欲しいですねえ。
商売のための資格というより、ボランティア+アルファのための資格だけど、とっても権威があって、その資格をもっているとみんながうらやむようなものにしたらどうだろう。
日本には、英語や他の国の言葉が使えるおじちゃんやおばちゃんが、潜在的には結構いらっしゃると思うのですが、日本に住む限りは、あんまり使えない。これはもったいないですよね。
そんな人たちの力を引き出し、気持ちよく活躍してもらえる場所を提供してあげる。外国の人もいっぱい来てくれる。お金を落としてくれるから地方が潤う。東京だけじゃなく、各地でハッピーな人が多くなるからいいのではないかな。