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2008年7月 8日 (火)

東京都の排出量取引

 1週間に一度は、排出量関連のネタを書いて頭に格納していかないと、時代から放り出されそうな信託大好きおばちゃんです。

 今朝の日経の東京・首都圏経済面で「なるほど環境条例⑤排出量取引」があります。

 625日に東京都環境条例が可決されました。これによると、平成2241日から温室効果ガス排出総量を抑制することにより、総量削減を確実に実現できる仕組み(温室効果ガス排出総量の削減義務、補完的措置として、排出量取引の仕組みを導入、実効性の確保策として、評価・公表、違反者の公表・罰則等)が導入されるようです。

 削減義務の対象となるのは、温室効果ガスの排出量が相当程度大きい事業所であり、排出削減義務を自社で達成できない場合は、他から排出枠を購入して達成させることができるようです。この排出枠の取引というのは、日経の記事の例を引用すると、自社の排出枠が、たとえば1万トンで、実際の排出量が9,000トンの場合は、1,000トンだけ取引ができるというものだそうです。

 この排出量取引の相手は、東京都以外の地方の事業所は可能ですが、海外の事業所は当面認めないようであり、また、東京の事業所のCO21トンを削減するためには、地方事業所の1.5トン分の排出量を買う必要があるようです。

 東京都の条例では、中小企業(こちらは削減義務がない)を巻き込むために、中小企業が削減した排出量を大規模事業所に売ることができるようにしたようですね。

 ちなみに東京都内のCO2の排出ランキングベスト5は、

1.六本木ヒルズエネルギーセンター

2.東京都下水道局 南部スラッジプラント

3.奥多摩工業 石灰加工本部 氷川工場

4.ブリヂストン東京工場

5.東京都下水道局 砂町水再生センター

「国の先を行く自治体 東京が排出権取引制度」2008.712 週刊東洋経済より

この条例は、「実効性のある具体的な対策を示せない国に代わって、東京が先駆的な施策を提起した」結果のようです。石原知事のしたり顔が浮かぶねぇ。

http://www.metro.tokyo.jp/INET/KEIKAKU/2007/06/70h61200.htm

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