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2008年8月20日 (水)

なぜ、貸付金の証券化で信託を使うのか。

 昨日も、早稲田の信託とファイナンス特別講座を聴講してました。さすがに2度目になると、1度目より理解が深まっているのかなという感じです。

 昨日は、債権の証券化のお話と不動産の証券化のお話でした。

最近、不動産の証券化は、信託を使わないでTMKを使う手法が広がっているようです。不動産の証券化で信託を使う理由のひとつとして不動産取得税が非課税だからというのがありますが、信託を使うと信託報酬がかかるし、最近のお上はうるさいからその延長でいろいろ煩わしいことが敬遠されている理由のひとつだそうです。

それと比較するとTMKは、楽なんでしょうね。投資家が適格機関投資家だけだったら同族要件なんてややこしい問題はないし、利益の9割配当したら、通常は配当が損金となるので、その分、投資家に対する利回りが高まるからねえ。

次に債権の証券化のお話。 これは、手形債権、売掛債権、貸付債権、リース料債権、割賦債権を証券化すること、これらの債権をSPCに譲渡して、SPCが証券を発行することよりもいったん信託して受益権を譲渡することも多いようです。

なぜ、コストがかかるのに債権を直接SPCに譲渡せず、信託を使うのかなと考えると。

債権だから貸し倒れるリスクがある。投資家は、投下資本が確実に返済できないなら、よほどの利回りをもらわないと投資できない。そこで、債権を優先、劣後に切り分けて、優先受益権だけをベースに証券化することにより、貸倒リスクを減らし、信用力を高め、利回りを下げて買ってもらうようにする。これは、これはオーソドックスな理由。

以前、勉強してなるほどと思って、昨日もなるほど思ったのは、イールドカーブと、受益権の分割

イールドカーブとは、ようするに、同じ信用力のある貸付金でも、償還までの期間が長ければ長いほど、金利が高くなる。これはなぜかというといくつか説があるようですが、たとえば、自分の手元にあれば自由に使えるのに、長期間投資すると、その分お金を自由に使って利益をあげる機会を失うから、その代償により大きな利回りを要求するというようなもの。

たとえば1億円の貸付金があって償還期間が10年で利率が8%とする。毎年1,000万円ずつ元本は、返済するとする。

ちなみに償還期間が9年なら利率が7.5% 8年なら7%、、、、、1年なら3.5%の利率が妥当なレートとする。

ところで、この貸付金を信託して、11,000万円の受益権を10枚作ったとする。それぞれの受益権をベースに証券を発行し、償還期限を1年から10年として、たとえば1年の償還期限の利率を、3.5%とする。

そうすると、この償還期限1年の受益権の収支を計算すると

収入は 1,000万円 × 8% =80万円

支出は 1,000万円 × 3.5%=35万円

差引             45万円の儲け

こんな感じで利益がでるらしい。だから、証券化はおいしいと考える人がいるということもあるのでしょうね♪

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