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2009年4月23日 (木)

FAS159というマジック

米国の金融機関の2001年第1四半期の業績が予想に反して好調なところが多いようですが、これは業績が急に回復したからではなく、どうも会計上のトリックがあるからのようですね。

この会計上のトリックというのがFAS159(金融資産や負債の時価評価オプション)の規定2007年にできたもののようです。今回の金融危機を先読みして作ったのならそれはそれで凄いのですけど、

ようするに従来は、時価評価しなくてもいい金融資産や負債に関しても、選択することにより時価評価していいですよということ 同じような金融資産を持ってるのに、何でもっているのかというような理由で、かたや時価評価、かたや原価評価することは利益がぶれるのでよくないからだそうです。

たとえば、もっている株の時価が下落したら評価損をだして、株の価値を下げます。

じゃ、発行している社債の時価が下落したらどうなるのか。たとえば100億円で発行した社債の時価が40億円になりましたというと、負債の価値を60億円分減らすから評価益がぽんと60億円生じてしまいます。

社債 60億円 評価益 60億円

評価益が生ずると利益がかさ上げになるから、なんだか業績が予想したようによく見えてしまうのですが、この評価益は絵に描いた餅そのもので、発行会社が生き残っている限り償還期になると100億円支払わないといけないから、将来的には評価損が計上されていきます。

なお、FASを読んでいると、国際財務報告基準においても同様のオプションを認めているようです。

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