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2009年5月 1日 (金)

一人計算(いちにんけいさん)

 クライスラーがチャプターイレブンしちゃいましたねえ。日本企業にどのくらいの影響がでるのでしょう。

 債権法シンポジウムの熱が冷めないうちにちょっとずつ、頭にピンを刺す作業をしておきます。

 債権法改正の基本方針では、一人計算(いちにんけいさんという)という制度を提案していらっしゃいます。

 一人計算? グループ企業間で債権、債務が錯綜しているような場合、いちいち、決済日に請求書どおりにお金を払ったりすると、銀行手数料等もばかにならない。そこで、いまでもネッティングという方法が行われていますが、この方法を法制度として作ることにより、より使いやすくしましょうというもののようです。

たとえば、ABに対して100万円の債権を持っている。BCに対して200万円の債権をもっている。CAに対して150万円の債権をもっている。

これをどうするかというと 真ん中に計算人Xをおき、次のように元となる債権を消滅させ、新たな債権を成立させるらしい。

ABに対する債権100万円を 

AXに対する債権100万円 XBに対する債権100万円

BCに対する債権200万円を 

BXに対する債権200万円 XCに対する債権200万円

C Aに対する債権150万円を

 CXに対する債権150万円 XAに対する債権150万円

そうして、

AXに対する債権100万円とXAに対する債権150万円のうち100万円分を相殺するとXAに対する債権50万円

XBに対する債権100万円とBXに対する債権200万円に対する債権のうち100万円を相殺するとBXに対する債権100万円

XCに対する債権200万円とCXに対する債権150万円のうち150万円を相殺するとXCに対する債権50万円が残る。

結果として

AXに50万円支払う。XBに100万円支払う CXに50万円支払うということをすればいい。

もしAXに50万円支払わなくても、元の債務は復活しないらしいから、AXの間の50万円の債務不履行ということで問題が処理されていくということになるのかなあ。

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