白洲次郎のかっこよさの本質
NHKで、白洲次郎のドラマを3回にわけて放映されたので、ご覧になられた方もいらっしゃると思いますが、日本の戦後の成長に大きな役割を果たされた方が白洲次郎さんです。奥様はエッセイストの白洲正子さん。ドラマで、二人が、なぜか、英語で会話する場面が多かったのですが、あんまり違和感がなかったです。一般的な日本人とは、生き方も考え方も違っていたからなのかなあ。
非常にハンサムな方でして、 日本のケーリー・グランド(シャレードでオードリーヘップバーンの相手をしていた ロマンスグレーの品のいいおじちゃん)ですね。
彼に関する著書 「白洲次郎 占領を背負った男」というものがあります。この著者は北康利さんといわれる方でして、プロフィールを拝見すると、現在、銀行系証券会社勤務 資産証券化などのファイナンス理論を専門とする一方で、兵庫県三田市の郷土史家としての一面をもっている。ただ、WIKIPETIAを拝見すると、現在は、金融機関を退職され文筆業に専念だそうです。
次郎さんも凄いが、北さんも凄い人系なのでしょう。
白洲次郎さんの生き方は、とってもかっこいいのですが、その本質を北さんは次のようにかかれていらっしゃいます。
「次郎の場合、通常の人事を握るというのとは事情が違う。ふつう、人事を握ろうとする人間の目的は、それをてこに自らの勢力を伸張させようというものだが、彼の場合、仕事を成功させるためには誰が適任かが唯一の基準だった。
人事権を握って君臨しようなどとは毛ほども思っていない。その祥子に、次郎は仕事が成就すると、いつもその職をさっさと後進に譲っている。その潔さは誰も真似できないものであった。彼の生き方が実に格好いいのはここに理由がある。」
まねできそうでまねできない。人間の根源的なエゴから解き放されたような方なんですね。
こんな方に巡り会ってみたいものです♪
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