退職給付型ESOP
昨日の日経の夕刊で「従業員持株制度 信託の活用広がる」という記事があります。なんか、ときどき、ESOPの記事やってますね。
で、ESOPとは、従業員持株制度のニュータイプで、信託なんかを使ってできるものです。既存の従業員持ち株会だと、毎月、ちまちまと株式を市場を通じて取得しないといけないので、まとめて、自己株を譲渡したいという会社のニーズに応えられないけど、こっちは、まとめてがばっと移せます。
ESOPのタイプとして、主流派は持株会型で、ESOPが買った自己株を、毎月コンスタントに持株会に時価で売却して、買った値段より売却した値段が大きい場合は現金が信託に残るから、信託終了時に選ばれた従業員の間で山分けできるというようなもの。そして、損がでたら、会社が泣く。
反主流派として退職給付タイプがあって、こちらは、たとえば、従業員の退職時に信託にある自社株式を渡したり、自社株を売って現金で払ったりするのでしょうね。
で、退職給付タイプとしてダイドーリミテッドが日経でが紹介されていましたので、こちらに関してちょっとコメントを
本制度は、予め当社が定めた株式給付規程に基づき、当社グループの従業員が退職した時点で当該退職者に対し当社株式または当社株式の時価相当の金銭(以下、「当社株式等」といいます。)を給付する仕組みです。
当社は、当社グループの従業員の中から業績や成果に応じて「業績ポイント」(1ポイントを1株とします。)を付与する者を選定します。従業員の退職時には累積した「業績ポイント」に相当する当社株式等を給付します。退職者に対し給付する株式等については、あらかじめ信託設定した金銭により将来分も含め取得し、信託財産として分別管理するものとします。
http://www.daidoh-limited.com/pdf/20090105.pdf(平成21年1月5日プレスリリース)
従業員持株会型の場合は、信託が自社株式を購入する資金を借入で賄ったりすることが多いのですが、ダイドーリミテッドさんの場合は、すべて、会社が金銭を信託してそれで充てるようです。
(http://www.daidoh-limited.com/pdf/20090202_03.pdf)
平成21年2月2日プレスリリースで、本ESOPの会社法やら労働基準法やらの留意点などについてコメントされていらっしゃいます。私としては、会計や税法に関してもぴしーっと書いていただきたかったなあ。
P.S 当初 勘違いしてパラマウントベッドさんと書きましたが、これは間違いで ダイドーリミテッドさんでした。 ごめんなさい。 10月6日午後22時に訂正します
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コメント
ESOPは、世界的に認知されている、米国発祥の退職給付制度です。勉強しない日本人だけ知りません。
どこの馬鹿が、従業員持ち株会をESOPと間違えるのか、ちゃんとESOPの定義を読むくらいのことはしましょう。
ESOPの開発者自身がちゃんと、従業員に株を買わせてははいけないし、売らせてもいけないと書いています。(従業員持ち株会のように、開示もなく株を買わせるようなものは、はアメリカでは証取法違反です。と教科書にも書いてある。)
本当に、勉強しないにもほどがある。
投稿: 菅 晃千 | 2010年9月 2日 (木) 06時07分