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2009年12月 9日 (水)

高齢化社会の信託商品

昨日の日経の夕刊のらいふプラスで「信託銀行、私も使える? 預金に加え、資産管理の委託も」という記事があります。

 住友信託と中央三トラスト・ホールディングスの統合にひっかけて、信託銀行ってどんなビジネスしているの とくに個人向けにどんな商品が開発されているのということが簡単に書かれています。

 でも、個人向けの信託商品の主流は、昔から画一的な金融商品だと思うのです。個人は法人と比較して一人当たりの投資金額が少ない。広く浅く網を広げて小金をいっぱい集めないと儲からないからねえ。でも、あんまし魅力がない。

 土地信託という商品も昔からありますが、これはマイナー。

 信託というのは、面白い使い道があるのに、ビジネス化がうまくなされていないように思うのです。

 特にこれからの日本のように高齢化で単身者の多い社会になると、信託に対するニーズはあると思うのです。

 たとえば、1億円のお金をためこんだ身寄りのない人がいて、その人は1億円を取り崩して、残りの人生の生活費に当てようと考えている。頭がしっかりしているうちは、欲しいときにお預金を取り崩せばいいのかもしれないけど、ぼけがまわってきて、変な奴に巻き上げられ、すってんてんになるリスクもある。

だから、頭のしっかりしているうちに信託して、その資金は自分の好みなどで運用する。そして、毎月、決まった口座に月20万円なり30万円なりを振りこんでもらう。それ以外の支払は認めない。そして亡くなったら、信託を終了して、残余財産の帰属権利者として指定した人や法人に財産を渡すということもできるし、病気になった場合や老人ホームに入ることになった場合には、特別にお金をおろせるという特約をつけるなど想定できる約束を最初にいれておき変更不能とすることも可能だし、想定外の変更ができるようにしておくことも可能。

個別性が強いからビジネス化するのは難しいのかなあ。土地だなんだとなると大変かもしれないけど、一定以上の金融資産に特化して、オーダーメードと既製服の中間くらいの柔軟さのある設計の商品ってニーズがものすごくあると思うのだけどなあ。

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コメント

利用者側のニーズは強いと思います
自分の意思では引き出せず、毎月いくらか振り込まれるタイプの商品はあるといいですね
今の高齢者の方に受け入れてもらえるかどうかは分かりませんが、現在50-60ぐらいの方は親の介護や友人の体験談で高齢者の金銭の問題に対する意識があると思うので、そういった手法を受け入れる素地はできていると思います。
あとは悪徳業者の排除でしょうか・・・
絶対に大きな詐欺事件が起こるでしょうから

投稿: Mio | 2009年12月10日 (木) 08時48分

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