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2009年12月29日 (火)

新参者

昨日、東京メトロのつり広告で東野圭吾さんの新参者が紹介されていて、思わず買い、一晩で一気に読んでしまった信託大好きおばちゃんです。他にやることがいっぱいあるということはわかっていたのですが、でも、読まずにはいられなかった。そんな作者の力を感じる作品です。

 小伝馬町のマンションで、一人のおばちゃんが絞め殺された。さーて犯人は誰でしょうというお話なのですが、その解決の過程が、従来の推理小説とはちょっと違うペースで進んでいってるのですね。

 普通の推理小説というのは、殺人事件がおこり、その解決に向けて、複線はあるものの一直線に進んでいく。ストーリーの展開とともに、またまた殺人事件がというのもよくあるパターン。

 でも、このストーリーでは、殺人事件は1つだけ。そして、所轄の加賀警部補が、下町のさまざまな人と出会い、聞き込みで生じた矛盾の理由を丁寧に調べる過程が描かれているのですね。その矛盾の理由は、事件の解決とは何にも関係のないものが多かった。でも、彼は、ひとつひとつを丁寧に調べ、事件と解決がないという結論を下し、次に進めていった。そして、そのひとつひとつの矛盾の背景にある、人の心の機微、親子の情などがなんとも、ココロに響く。

 ちなみにこの小説では、おばちゃんのご同業者である税理士も登場しております。 冬休み巣篭もりの方には、お薦めのミステリーのひとつであることは間違いない♪

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