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2010年8月 9日 (月)

なぜ、もしドラは、ベストセラーになったのか。

めちゃくちゃ売れているという評判の「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら」をだだーーと読んでみました。

有名なドラッカーの著書 マネージメントをベースにある高校の女子マネージャーがその本を読み、そこに書かれているマネジメントを実践することにより、だめな高校野球部を甲子園につれていくという物語です。

ドラッカーという知の巨人の書かれた本というのは、品格のあるたたずまいのあるものが多く、経営書のコーナーに鎮座されており、そこらのおっちゃんはともかく、おばちゃん、ねえちゃん、あんちゃんなどは、敷居が高くて手に取る気にもなれません。

ところが、この本の装丁は、まるで、少女漫画のようです。ん? と思わず手にとってしまう。はらはらとめくると 中にも絵が挿入されていますね。 お値段は1,600円。 ま、ちょっと買ってみっかという気分にもなってしまいます。

主人公を野球部の女子マネージャーとしたところがいいですね。野球部の女子マネージャーの仕事って、小間使いみたいなもので、あんまりいいイメージもっていないでしょ。ちょっとポジション的に下という感じの女の子がなんでドラッカーという意外性がひきつけます。

もし、これが、一部上場企業の課長がドラッカーを読んだらなんてお話だったら、誰も買わない。どうせ、自慢話だろってなっちゃう。

明らかに 企画の勝利ですね。ドラッカーの理論を、野球部の再生に当てはめて、実践してみると大成功というストーリーだと、ドラッカーをもっと知りたいという読者が増えて、結果的に、つんと澄ましたドラッカーの経営書の売れ行きも増加していきますし。

池上さんの番組が売れているのと、もしドラが売れているのは、わかりやすさを、大多数の消費者は求めているという証明です。でも、難しいことをわかりやすく書いたり、話したりする人は希少です。伝えてが難しいことを芯から理解していないといけない。 だから、競合がでてきそそうで、でてこれない。もしドラの類書はいっぱい出ると思うけど、もしドラを超える企画はそうないような気もします。

わかりやすく伝える能力を学ぶセミナーなんて作ると受けるかもしれないけど。そのセミナーの講師になれる人材がいるかどうか。

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