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2010年9月 1日 (水)

年金2重課税の問題 異論

 9月になりました。 今日の日経は年金2重課税の問題が紙面をにぎわしていますね。

10月下旬から還付というけど、ほんとうに実行できるものなのでしょうかね。

で、今日は、日経の記事の追随ではありません。

今回、最高裁の判決で、年金を受ける権利に関して、相続税で課税され、実際に給付を受ける時点で所得税が課税されるのは2重課税になる。とくに1年目に支給を受けた部分に関しては、まだ運用益なんてでてないから、相続税で課税された部分だけじゃないかということで、1年目の年金に課せられた所得税は還付の対象になるということです。

で、税理士的にはこの判断は、ま、そういうものかいなというところもあるのですが、この判断に?という異論もあるようです。

住宅ローンの返済方法に元利金等型というのがあるじゃないですか。返済金額が一定のやつです。この返済金額の内訳は元本部分と利息部分なのですが、当初は、利息ばっかりで、期間が経過していくと、徐々に元本部分が増えていくというやつです。

債務者側からみると 当初は 支払利息が多くて、元本返済が少ない。

逆に債権者側からみると 当初は 受取り利息が多くて 元本回収が少ない。

この考えを今回の年金にあてはめると年金の受給権者は、毎期一定の年金を受取るけど、受取る年金のうち運用益(上記受け取り利息相当)部分は当初多くて元本ちょっぴり 1年目だからどうだという考えはないような気がします。そうすると、1年目の年金の受け取りは元本の回収とならないから結果的に課税されてしまう。

でも、このような考えを最高裁は採用しなかったし、今後もとることはないでしょうね。

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