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2010年9月30日 (木)

六本木で農業

 以前、このブログ都心で農業を学ぶ という記事の中で、森ビルさんの農業ルーキーズクラスがあるらしいけど、参加するのはどうかなあというようなことをぼやいていたのですが、実は、農業ルーキーズクラスの第2が先週の土曜日から始まり、いっちょ参加してみるかということになりました。

 先週の土曜日の朝は、雨でどうなるかと思っていたのですが、昼ごろまでには雨もやみ、雨上がりのつきぬけた青空が広がっていました。

 場所はアークヒルズ 上京して5年目ですが、今回初めてアークヒルズの中をうろうろしました。土曜日は、野菜などを売っている市場が開かれていて、昼からもそれなりに人があふれていました。

 さて、農業ルーキーズクラスですが、前回は、座学が多かったようですが、今回は、第1回目の授業から、アークヒルズにできた農園に、自分たちでデザインした畝をつくり、野菜の種をまきます。グループ(5人)で話し合い、スコップやら手で土を固め、指で穴をあけ、種をいれます。

 今回、植えたのは、シュンギク、アヤメユキ、ミニダイコン、ルッコラ、ラディッシュ

1ヶ月か2ヶ月で収穫できるそうです。お土産にラディッシュやサラダ菜の種をまいた鉢をいただきましたが、本日現在、発芽しています。

 当日のアークヒルズは、披露宴のパーティの参加者や、サントリーホールのコンサートを聞きにいくような人たちが着飾ってたむろっていらっしゃいましたが、土をいじくっている集団を、火星人でもみるような目で眺めていらっしゃいました。

 農業が見直されており、野村さんも農業ビジネスに参入される時代なのですが、さすがに六本木で農業をするなんて、物凄いことは、森ビルさんじゃないとまず無理。贅沢な割りには、料金は低額。こんな面白い体験しちゃったという優越感を感じますね。

詳細は下記で紹介されています

http://www.arkhills.com/2010/09/post-66.html

ちなみに、この集合写真には、信託大好きおばちゃんも写っております。

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2010年9月29日 (水)

総合病院の投薬エラー 100人中29人

 今朝の日経の社会面に「総合病院、薬の健康被害100人に29

京大など調査 処方エラーは14%、「副作用、一般に起こる」」というショッキングな記事がありました。

引用すると

地域の中核となる総合病院で、薬による健康被害が入院患者100人あたりで29件あったとの調査結果を京都大などのチームがまとめた。被害件数の6.5%は死亡や命にかかわる状態に陥っていた。薬による副作用は避けられない面もあるが、医師や薬剤師らが標準的な処方をしないなどの「エラー」も14%あった。米総合内科学会誌(電子版)に28日掲載された。

これは、怖い。総合病院は病気を確実に治してくれると思うから入院するのだけど、かなりの確率でミスに遭遇し、その結果、失命するのですか。。。。。

まな板の上の鯉のような患者としては、どうすることもできませんよねえ。

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2010年9月28日 (火)

割り屋と3人の検事さん

最近、よく目にする割り屋とは被疑者から自供を引き出すことが上手な人 のことらしい。

特捜は、社会的に影響力のある事件であることから、派手に逮捕をしたら、確実に起訴し、有罪にしないと、存在価値が問われるようなところがあるようですね。

しかも、誰かが刃物で刺されて殺されたというような事件ではなく、通常は、とどめの一撃のような物証がでてこないから、被疑者の供述が非常に重要になり、上記の使命を達成するためには、自分たちの思っていたように供述してもらわないとまずいのであり、その供述を覆すような物証がでてきてもらっては困るのでしょうか。

今回の事件で、3人の検察内部の告発者の発言が、逮捕された上司の人たちの運命を握る可能性が強いようにみえます。

彼らの行動は、外部からみたら非常に立派にみえますよね。おそらく、言われていることは、真実をついていらっしゃるように思われますし。

でも、組織の中で、こんな人が現れたらどうするか。組織を浄化するために行動した立派な人として評価されるでしょうか? まあ、そんなことはない。組織に波風を立たせ、組織を苦境に陥れる、とんでもない人という目でみるのではないでしょうか。だって、彼らの発言が、この事件を大きくし(派手に報道されていますし)、組織の威信を揺るがせ、多くの人の人生を狂わせることになりますから。

昨日の日経を読んでいたら、この3人の検事のうちの一人は、特捜に配属されて間もないのに、この告発の後、移動されたそうです。

村木さんは、内閣府の政策統括官になられました。彼女は、検察と対立する大組織の一員であり、大組織が威信をかけて村木さんを守ってくれるところもある。

しかし、この3人の検事さんたちは、自分たちの組織に、弓矢を放ったようなものですから、その組織が守ってくれるとは、あまり思えません。彼らの今後がとっても気がかりなのは私だけでしょうか。

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2010年9月27日 (月)

渋谷の神座(かむくら)

昨日、渋谷の街をうろちょろしていて、ふっと、見たら神座の看板をみて吸い寄せられるようにお店屋さんに入りました。

 神座 かむくらといいます。大阪は道頓堀にある、行列のできるラーメン屋さん。関西在住のころ、お世話になりました。いつも食べるのは、ここの定番、「おいしいラーメン」

 薄味なのですが、なぜか、おいしい。私は、濃い味のラーメンが食べたいときは「天下一品」にでかけ、薄味が食べたいときは、かむくらにでかけ というような感じで 食べわけていました。

 まさか、渋谷で出会うとは思いませんでした。お昼ころに行ったのですが、そんなに行列はありませんでした。自動販売機で650円のおいしいラーメンの食券を買おうとして、お品書きを見上げたら、日本語だけでなく、他の国の言語(たぶん、英語 中国語 韓国語)もあり、

 かむくらはいいとして、渋谷という街は、いまいちコンセプトがよくわからない街ですね。新宿のような猥雑さもあるダイナミズム、 銀座のおばちゃんスノッブ、原宿・表参道や代官山のトレンド系、六本木のコスモポリタン的な派手さとも違う。

 ハイセンスそうな人たちが周りに住んでいるから、そのような人たち向けの街かと思って出かけてみると、109があって、チェーン店がじゃかじゃか集積していて、人がうじゃうじゃいて、忠犬ハチ公がいる新宿みたい。若者っていうよりガキの街なのか?

なんとなく、おばちゃんにはしっくりこない。だから、交通の乗り換えのためだけに降りる街にいつもなってますね。

 たしか、再開発するはずですが、新宿化していくのか。それとも、となりの表参道・代官山系でいくのか、はたまた、新たなコンセプトの街づくりにするのか。つまらない街とおばちゃんに言わせない街づくりをして欲しいですね。

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2010年9月24日 (金)

勝つか 死ぬか

厚生省の村木さんの事件で、村木さんが無罪になったとほとんど同時に、取り調べていた主任検事が逮捕され、上司たちも呼び出されという予想外の展開になってきました。

 まるで、オセロゲームみたいですね。

 主任検事が、FDの更新日時を書き換え、これはミス(過失)だという主張ですが、変換ソフトをもってきて、自分のパソコンで書き換えをしたという事実があるのに、ココロの中で意図的に書き換えようと思っていないからミスだはないでしょう。取調べで、被疑者がそんなことを主張して、はいわかりましたと、引き下がったことなんてなかったはずですから。

と思って、ネットを調べたところ

、「故意にデータを改ざんした」と認める趣旨の供述を始めたことが分かった。大阪地検の調査や逮捕後のこれまでの調べでは「誤って書き換えた」と意図的な改ざんを否定していた。

http://www.asahi.com/national/update/0923/TKY201009230376.html

上司の責任問題も浮上してきそうです。故意に更新したのではないかという同僚とかの意見と、ミスだという主任検事の意見があがってきたとき、深く追求もせず、主任検事の意見を採用し、上に報告されたようですが、

これって、会社社会だけでなく、一般的な組織でも、よくあることですよね。ごたごたがおこったときは、徹底的に追求したりして、傷を広げるよりも、丸く治めることが、通常は尊ばれる。まるーく治める人が、いい上司として、組織の階段を上っていきますよね。

この主任検事って、エースとかいわれた仕事のできる人で、この人にミスで問題ないってぴしゃっといわれたら、よほどのことがないと上司はわかったといって腹におさめてしまうし、普通はそれで収まる。

しかし、今回はそうならなかった。そうなると、おそらく、主任検事だけでなく、その上の人たちの人生も大きく変わってしまう。

他方、村木さんは、公務員に返り咲かれ、おそらく、それなりのポストを歴任され、厚生省退職後も、仰ぎ見るようなポジションのお仕事をなさり続けるでしょう。彼女の折れない心が、運を呼びよせ、彼女に弓矢を引こうとした人たちの人生を暗転させた。

 性差別じゃないですけど、今回、検察との争いで村木さんが勝てたのは、ひとつには、村木さんが女性だからだったような気もします。女性独特の芯の強さというか、土壇場の執念。どんなに時間をかけようが、地獄の苦しみを味わおうが、自分の主張を通す。だって勝つか死ぬか! ですから。よくわかるなぁ。彼女のココロが。

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2010年9月22日 (水)

グループ法人税制完全マニュアル

税務の専門月刊誌である税理の9月臨時増刊号は「グループ法人税制完全マニュアル」です。

グループ税制の本や雑誌が非常に売れているらしいです。

が、この雑誌は、類書と際立つ特徴があります。それは、一般的なグループ法人税制の本が、グループ税制の解説+αであり、立法主旨なんかも、基本的には主税局の提供した資料に掲載されていることをなぞっているだけのようなところも多いです。

しかし、この本は、主税局の公表した主旨を記載し、網羅的に理論的に批判をしています。批判するということは、よほど、自分自身の理屈というか理論に自信がないとできないことです。よいしょは、わけがわからなくてもできますが。

これは、著者代表が、かの朝長英樹さんだからできることだろうと思います。

たとえば、今回、法人を頭とする100%支配関係の法人グループで寄付を行った場合(時下以下で物やサービスを提供した場合)、寄付した側では、寄付金の額(時価と対価の差額)が全額、税務上の費用にならず、寄付を受け入れた額では、受け入れ寄付金の額が全額、税務上の収入になりません。そして、この処理だけでなく、寄付をした法人や受け入れた法人の株式を持っている法人において、その保有する株の帳簿価額を利益積立金という勘定を使って増減させます。

なぜ、このような株式の増減処理をするかというと、たとえば、会社の財産をほとんど別のグループ会社に寄付をして、すってんてんになった会社の株を親会社が売却すると、おそらく株式の帳簿価額よりも譲渡対価の方が低いから譲渡損を計上して、所得を圧縮させるというようなことができるのを防ぐためにやるのだそうです。

でも、この株式の増減というのは、実は連結納税制度で既にあるものであり、連結納税の方は、グループ間で税金の計算を1つのバスケットの中で行うことから、支店の譲渡と子会社株式の譲渡が同一課税方法で行われないとおかしくなることから制度設計されたもの。

利益積立金は課税された利益のうち会社内部に留保されたものというコンセプトにより設けられたものだけど、寄付を受け入れた法人の親会社であったからといって、課税済み利益が増えるとは限りません。なのに、なぜ、利益積立金が増加するの? 単に株式の増減の相手勘定、つまり、仮勘定として利益積立金を採用したってこと? それはおかしいのではないかと。そんなことしたら利益積立金がおかしくなって、結果的に租税回避を生み出しませんか? 

というようなことが、ちりばめられているわけです。Q&Aも非常に意義深いのですが、私としては、最初に延々と続く、朝長さんと阿部さん(経団連)と、掛川さん(税理士)の座談会が非常にわかりやすく、面白い。グループ税制を理解しようと思ったら、一読して損はない一冊です。

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2010年9月20日 (月)

都心と関西の住宅地の路線価の差

たまたま、路線価を調べる機会があり、ついでに個人的に関係のある路線価も調べてみました。

 現在、都心の某住宅地の賃貸マンションの屋根裏部屋のような家に住んでいますが、このマンションの面する路線価と、自宅や実家のある関西の某住宅地の路線価を調べてみました。

 ざっくり、4倍の開きがありましたねえ。 

 この乖離幅から、同じ位の築年数で同じ位の広さの中古マンションの値段がいくらくらいなのかなあと思ってざっくり調べてみたのですが、わかったことは、中古マンションの値段は4倍の開きはないですね。3倍弱くらい。

 マンションの建物の値段なんて、そんなにかわらないと思います。 そうすると、マンションの値段の差は土地の時価の差が反映されることが多い。

 路線価で比較してみると4倍なのに マンションの値段が3倍ということは、マンションの値段もいずれは土地の値段と同様の格差になる可能性もあると思います。

 その場合、 都心のマンションの値段が上昇するのか? それとも、関西の住宅地のマンションの値段が下落するのか?

 なんとなく、関西の住宅地のマンションの値段が下落する方の可能性が高いような気がします。

 都心のそこそこの立地のマンションだったら、今後も暴騰することはないけど暴落することもない。なんだかんだで需要があるから。

 でも、関西近郊の住宅地の中古マンションに対する需要がどれだけあるか。中古マンションが今後、どんどんあふれかえっていくから、希少性が見出せない物件は、所有する必然性を再検討する必要があるのでしょうねえ。

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2010年9月17日 (金)

国会でやっている馬鹿馬鹿しいこと

 今日は何を書こうかと悩んで、昨日の夕刊を読んだところ「新人議員の「理想と現実」」が目に入りました。

 日本という国では、一番えらいはずの総理大臣が棚卸資産に毛が生えた程度の回転率で変わっていく不思議な国です。

 日本の将来の大事なことを決める国会はそれでもしっかりしているんだろうなと思って、記事を読んでいるのですが、

 どうも中身の審議ってあんまりやってないようね。日程闘争ばっかしらしい。それにお下品な野次とスキャンダルの話もてんこ盛り。

 企業の役員会でこんなことばっかしやっていたら、確実につぶれてしまいますよね。

つぶれないのは、官僚がしっかりしているからなのか? それならば、官僚主導を批判することはできない。

 政治家というのは、党に所属していても一人親方の集団のようなものであり、組織として機能し、適材適所に人材を配置したり、育成したりするシステムがないようです。政治家は、選挙というシステムによって、一定期間、就ける職業であり、党が面接して選ぶ職業ではないから、このようなことになるのはやむをえないかもしれません。

でも、国会でやるべき審議をやらないというのは、普通の会社でいうと職場放棄のようなものではないのか。これが、党の利益にかなうから認められるというのは、やはり、おかしいのではないかなあ。国会議員の給料は、党が払うわけじゃないしねえ。

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2010年9月16日 (木)

介護を受けている人ってどれだけいるのか?

介護保険ができて、今年で10年になろうとしています。40歳超えたら費用の負担が生じるものですが、どれくらい利用されているのかなと思ったところ

 20094月末現在 65歳以上が2,838万人 要介護認定者 469万人 介護サービスの利用者384万人だそうです。65歳以上の13%がサービス利用者

65歳以上の要介護認定率の表をみていると 65から69歳の人口は839万人でこのうちの認定率は2.6%  80歳から84歳は人口が424万人で26.9%、 85歳から89歳は人口が233万人で45.9% 90歳以上は人口が133万人で68

年齢が高くなるほど、特に80歳を超えると認定率は急激に増えます。ただし、認定された人数は100万人くらい。まあ、寿命ですからね。

 時期は異なるのですが2000年段階で総人口は12,692万人 65歳以上の占める割合が17.4% 2015年は、26.9% 2025年は30.5% 2050年は39.6

 当然ながら 介護保険の負担者の増加よりも利用者が増加するので、早晩、今のシステムでは立ち行かなくなるから、保険料の増額、負担額の増額がやってきますね。

自分たちが老人になるころには、医療費も介護費もかなりの負担額となり、他方、年金は実質減になると思う。負担をカバーするのは、自分で働くしかない。60歳になっても、70歳になっても価値のあるサービスの提供者であり続けるためには、どのような方向性をもたなければいけないのか。いまから考えておかないと、ほんとうに大変なことになってしまうかもしれません。

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2010年9月15日 (水)

株式の信託の複層化とみなし配当の帰属

 管さんが首相に再選されました。なんとなく、予定調和。 

さて、久々に非常にニッチな信託ねた。株式を信託して、受益権を収益受益権と元本受益権に分割するということは昔からやっていたと思うのです。

相続税法基本通達の定義によると

収益受益権というのは、信託に関する権利のうち信託財産の管理及び運用によって生ずる利益を受ける権利

元本受益権というのは、信託に関する権利のうち信託財産自体を受ける権利

この収益受益権を株式に当てはめると、通常の配当なんかが当てはまると思う。

で、ふっと思ったのが、税法の世界では、みなし配当という存在があるのですね。これは、たとえば、税法上非適格合併をして合併会社の株をもらった場合や、非上場の株を発行会社に売却した場合や 発行会社が解散して残余財産をもらった場合に生ずるようなイレギュラーなもの。 このみなし配当の本質を考えると、これって、株式本体の代替物として受取るものの一部のように思えるのです。

そうすると、この株式を信託して複層化させた場合は、通常は、収益受益者ではなく、元本受益者の方に帰属するのではないかなあ。たしか、みなし配当も収益受益者に帰属させないとだめなんて解釈されたら、株式の複層化の課税関係がややこしくなってしまうような気がするのですけど、どうなんだろう?

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2010年9月14日 (火)

エンディングノート

週刊東洋経済BOOKSの「相続 事業承継 葬儀・墓 超入門」が、ぱっと目に入ったので昨日、購入しました。

相続対策の本はあるのですが、お墓やあお葬式まで書かれているものはあまりありませんね。自分の死後の資産承継には興味があっても、自分の葬式なんて不吉なこと考えたくないもんね。

で、興味を引いたのが エンディングノート この雛形が末尾にあります。

これは、決して、遺言のかわりになるものではないのですが、

項目として 1.プロフィール 2.医療・介護 3.相続財産・管理 4.葬儀・墓 5.大切な人へのメッセージがあります。

最初のプロフィールで、配偶者との思い出というのがあり、最初の出会いはいつで場所はどこか、第一印象はどうだったかなどを記載するところがあります。最初の出会いの日時まできちっと覚えている人ってどのくらいいらっしゃるだろう? 配偶者との思い出のページが多くて、子どもとの思いでのページが少ないのですが、そんなもんかなあ。

このうち、特に価値があるなと思ったのは 2.医療・介護のところ 生きているうちに、病気になったり、ぼけてしまったりした場合に、どうしたいのかについて書くところがあります。

重病の告知について、延命措置を希望するか 臓器提供について、寝たきりや認知症になったときの介護は など 自分自身が判断能力を失ったような状況で決めなければならないことを、事前に決めておき、その証拠を残すということはいいことかもしれません。また、次のページに葬儀など、もしものときに知らせて欲しい人の連絡先 これも大切だと思うのです。死というのはいつやってくるかわからないし、家族だって、本人の人間関係を把握しているわけじゃないですから。

このエンディングノートって、人生の総決算を記録に残すようなものですけど、財産がどれだけあるか白状したら、さっさと死ねと脅かされているような圧力を感じてしまいますね。

自分で買ってきた本なのにいやーな感情を抱くということは、相続対策ですからとワーワー専門家などにいわれる方々も心の中では複雑な感情が交錯しているんだろうなって想像できます。もっと事業承継や相続対策を提案する人は、相手がどういう感情を秘めながら対応しているのか考えないといけないなあ。

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2010年9月13日 (月)

若宮啓文さんの「和解とナショナリズム」

若宮啓文さんは朝日新聞の論説主幹であり、おそらく、日本並びに韓国、中国等東アジア諸国との国際関係に関して特に優れた見識をお持ちの方だそうです。

 縁があり、若宮さんの「和解とナショナリズム 新版・戦後保守のアジア観」をいただき、休日に読み始めました。

 読み始めて、すぐに、この本は凄いなという感動を覚え、じっくり読み始めています。

 高校の日本史の授業というのは、古代から始まって、大河ドラマにでてくるような時代に関しては、それなりにしっかり学ぶことができるのですが、第2次世界大戦前後から現代にいたるまではあまり記憶がありません。時間がないからというだけの理由ではないと思います。

 また、卒業してからも、戦中、戦後の現代の政治史、特に、東アジア諸国との関係を突っ込んで学ぶ機会を得た記憶はあまりありません。

 歴史というのは、何も年号や事件を覚えるために学ぶのではなく、そこで、人がどのように考え、行動し、その結果、何が起こったかを知り、理解することによって、これから起こる事象にどう立ち向かうのがよいのかを最適解を導くためだと理解しています。

 この著書において、たとえば、首相の靖国神社参拝の問題が、なぜ、中国や韓国の怒りを買うのか、各首相が、この問題に関して、どのような対応をしたのか、が語られています。 

 んとうなったのは、日本人にいまも根付く脱亜論的考え、つまり、日本という国は、明治になって西欧に追い越せとがんばった。自分たちは、アジアの諸国よりも、優れた民族であり、優れた国である。つまり、西欧 > アジア というような考え。

脱亜論の源流には、福沢諭吉や吉田茂がいる。脱亜論的思考が日本人のどこかにあるから、日本がアジアの諸国と一緒に手をつないで共にがんばりましょうといってもそっぽをむかれてしまう。

 また、中国や韓国がいまだに、過去の歴史がという日本人からしたらうんざりするような主張をする背景には、第2次世界大戦の戦犯の処遇等に納得がいかない側面もあるのではないかと。

 たとえば、東京裁判で処刑されたのは、アメリカとの会戦に賛成だった軍人等だったのですが、日本は第2次世界大戦をアメリカとだけ戦ったわけではない。発端は、中国との戦争であり、その戦争の遂行に携わった人たちは裁かれていない。 もし、そうであるならば、吉田茂も裁かれるべき。

 また、本来だったら戦犯として服役・処刑されるはずなのに、釈放され、政界に復帰し、岸信介のようにトップに上り詰め、その後も権力をキープし続けた人たちがいる。これは、アメリカの日本統治に関する政策を民主化の推進よりも反共の砦にするという方向に転換したことが背景にあるようですが。

 日本人だけが悪いわけではないのですが、アジアの人からしたら、日本人しか目に入らないので、不満がたまっていく。

 靖国神社参拝も、アジア諸国の批判からくるマイナスの影響と、ナショナリズム的な国民感情からくる影響で、ダッチロールを繰り返し、悩んだ末にでた結論なのでしょう。若宮さんは、小泉さんの行動には批判的なようですが。

 

 まだ、読破していないので、この本の深みの1%も表現できていませんが、この本は、面白い。人生の参考になるかどうかは別として、政治家の行動原理を理解できるから、次のアクションも想定できるので、ニュースを見ることが楽しくなるよね。

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2010年9月10日 (金)

少女時代

なんか、最近、少女時代のポスターが目に入ります。

綺麗な足のお姉ちゃんがずらーっとならんでいるやつです。

少女時代は、韓国のグループ。 

AKB48は日本の男の子のニーズを満たしているような女の子をアラカルトで集め、総選挙のようなイベントを作って競わせ、磨かせている。日本の男の子は、昔から綺麗な女の人よりかわいい女の子が好きだから、かわいい系の女の子が多いような感じがします。

他方、少女時代は、どうも日本の男の子というよりも日本の女の子のニーズを満たしているような女の子を集めてきているようです。日本の女の子は、男の子を上目遣いみ見つめるかわいい系の女の子よりも、私はこうよって感じですっとたっているような女の子に憧れを持っている人が多いと思うのです。たとえ、自分自身がかわいい系を演じていても。

 AKBのような女の子の一生懸命さが、男の子には魅力的なのでしょうけど、女の子からしたら、むかつく、いらつく、じれったいの対象となる場合もある。AKBの露出が大きくなればなるほど、そのような感情が膨らみ、そこへ、颯爽とした女の子たちが現れたら、わっと飛びつく人たちが現れるかもしれないね。

 ポスターをいっぱい見ているので、プロモーションに物凄いお金をかけていると思うけど、それ以上に少女時代の売り込みを今後どう展開するのか興味があります。AKBは、総選挙なんて画期的な手法で鮮度をキープする戦略をとっていますが、少女時代はどうなるか。日本人でも、かっこいいおねえちゃんは芸能界にも他にもいっぱいいると思うけど、それらをユニットにして、女の子をファンの対象として売り出すという手法をどうして考えなかったのだろう。

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2010年9月 9日 (木)

小規模宅地の特例の変遷

平成22年の税制改正は、グループ税制(100%グループ間で資産を譲渡した場合は、譲渡損益にその時点で課税しないぞ)周りの改正が主役で、すっかり影をひそめた相続税の改正ですが、小規模宅地の特例の規定の影響はかなり大きいですね。

小規模宅地の減額というのは、 被相続人や生計を一にしている親族の事業や居住のために利用されていた家屋の敷地である土地を相続により一定の人が取得した場合は、一定の面積の土地に関しては相続税の計算をする上で、評価をがっつりディスカウントしましょうという規定です。都心のような地価の高い土地に住んでいる人の相続のためには使える規定だったのですが、

この制度は 昭和50年個別通達がスタートのようです。当初は被相続人の事業の用や居住の用(貸付除く)の土地のうち200㎡までは20%減額だったようです。

そして昭和58年に租税特別措置法の中で制度化され、改正を繰り返していますが、基本的には、制度を拡大(つまり、納税者にとっては減額の幅が広まるので、メリットがある)する方向での改正でした。ただし、お客さんが増えるたびに増築を繰り返す旅館のように、迷路のようになったところもあると思うのです。

さて、今回の改正は、いままでの改正とは、趣が変わり、制度を縮小する方向に触れています。

改正のポイントは、

○相続人等が取得した土地を継続して事業や居住していない場合は適用対象外

○共同相続の場合は、個別に要件をみる

○一棟の建物の一部に80%減対象の居住用部分がある場合は、敷地のうち居住用部分だけ80%減額の対象

80%減額の居住用の対象となるのは、主として居住の用に供していた1軒の家の敷地のみ

このように書くと不合理な改正とは思えないのですが、計算してみると改正の影響で相続税がかかるケースが増えているらしい。来年にも相続税の増税があると予想されているので、相続対策がまた流行るのでしょうね。そうすると、お上が追いかけてきて規制をつくる。節税はビジネスを創り、改正もまたビジネスを創る。税金周りのビジネスが廃れることは永遠にない。

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2010年9月 8日 (水)

猛暑で売れたもの

日経の本日の記事に「猛暑 ここにも特需」というのがあります。

特需のあったもののひとつとして揚げ物総菜があります。なぜ、売れたの?

暑いと火は使いたくないから。

これ、納得です。 信託大好きおばちゃんも今年の夏は、外食だらけでした。なぜか? キッチンって、冷房がきかないのですよね。そこで、火を使って料理を作るなんて、炎熱地獄状態になのです。だから、コストがかかろうとも外食やコンビニ食を延々と続けました。

外食は太るといわれますが、意外にも体重は太りませんでしたね。太るかもしれない 太るかもしれないと思うと、注文するときに、ぱちぱちと頭の中でカロリーを計算するから。

そろそろ秋なのだから、料理を作ろうと思うのですが、なかなか重い腰があがりません。

今年は4月になっても寒い日が続いたのですが、9月になっても暑い日が続いています。

天気予報によると、今日は午後から雨かもしれません。 ようやく、秋がやってくるのかなあ。

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2010年9月 7日 (火)

大塚家具の銀座のショールーム

本日の日経に記事によると

専門店を開業する。専門スタッフがマンツーマンで接客する同社独自の手法に加え、気軽に家具を見たい人は自由に歩き回れるようにして休日の買い物のついでや仕事帰りに立ち寄ってもらうことを目指す。外国人観光客にも配慮し英語と中国語に対応するスタッフも常駐する。 

 大塚家具というと、信託大好きおばちゃんが東京のおうちに引越ししたときに机といすを買ったところです。 大塚家具に行くと、1階で待たされて、担当の営業の人がやってきて、ニーズに沿って店内を案内され、最後にお買い物となってしまいます。まあ、営業の人がべったり張り付くので、あの状況で買わずに帰るのは凄い度胸がいりますね。

 このブログを書きながら大塚家具で買った小さいテレビが鎮座している机やいすを眺めているのですが、頑丈でしっかりしていますね。でも、その後に買った本箱やコタツセットはニトリだし、仕事用の机は、ネット販売で買ってきて、自分で組み立てたものだし、仕事用の机の下に敷いた遮音用のじゅうたんは、キリムだし、、、 まあ、今後、大塚家具に出かけて家具を買うことはまずないような気がします。

 なぜか。 やっぱり、大塚家具って高いんですね。高くても質がよかったらいいじゃないという考え方もあるのですが、引越しが何年かに1度あるような場合、引越し先に家具が持ち込めない場合や、家にその家具がまったく合わない場合があり、やはりこのような場合は廃棄せざるをえないのです。廃棄するかどうかの基準は、その家具の値段が高いかどうかで判断されることはない。新しい家にふさわしいか必要かという基準なんです。そうなると、家具も消耗品のひとつのようなものになるから、たとえ廃棄しても、仕方ないなと思えるようなものの方が、後腐れもないですしね。結果的に高額(高額といってもたいしたことはないのですが)な家具は買わなくなる。それに、最近の家は、クローゼットやストレージが充実しているから家具を買う必要があまりない。

と考えると、家具屋さんが今後も生き延びるのは非常に厳しい状況ではないかと。

 外国人観光客に対応するように英語や中国語のスタッフも置くということだそうですが、家電製品ならイザ知らず、かさ高い家具をわざわざ日本で買う観光客がどれだけいるのだろう。和家具ぐらいでしょ。ニーズがあるのは。

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2010年9月 6日 (月)

ホワイトアウト ツアー

 日経ビジネス2010.9.6の特集は「観光開国 訪日3,000万人に託す再成長」です。

 

 この中で驚愕の新名所「開き直り」の集客作戦が目にとまりました。

 青森県の五所川原市 市長のあいさつによると

津軽平野のほぼ中央に位置し、津軽三味線発祥の地である五所川原市は、作家太宰治の生家「斜陽館」、中世安藤氏の十三湊遺跡群、さらには、知名度が全国区となった地元の祭り「五所川原立佞武多」といった歴史文化資源を擁し、農林水産業を基幹産業とする豊かな自然に恵まれた田園都市であります。

 冬はとっても寒そう。

 市へのアクセスは

◆飛行機利用の場合

    青森空港-------40-----五所川原(五所川原--空港直行バス運行中)

◆列車利用の場合

    東京---東北新幹線---八戸---特急つがる(100分)---弘前---五所川原

 めちゃめちゃ遠そう。

 このような場所なのですが、なぜか、冬に外国の観光客が多くやってこられるようです。

スキーではありません。 ホワイトアウトツアーというか地吹雪体験(吹雪の中を歩くだけらしい)ツアーに参加するためだそうです。

 冬の殺人的な寒さは、人を遠ざけるものと思いがちですが、これを観光の目玉にしてしまった。なるほど、香港や台湾の方にとっては、普段絶対に体験できないことですからお金を払ってでも体験したいというニーズがあるのでしょう。スキーもいいけど、滑れるようになるためには練習が必要。でも、吹雪の中を歩くだけだったら練習はいりませんからね。

 そういえば、昔、アラスカのフェアバンクスに出かけたとき、オーロラツアーに参加しました。あれって、車でスキー場のゲレンデにつれていってもらい、夜中にエスキモーのような格好で寝そべって空を眺めるだけのツアーでしたけど、ピンクのカーテンがひたひたとはためく光景を見たらそれだけで大満足でしたね。日本では絶対に体験できませんから。でも、オーロラって現地の方にとっては普通の自然現象なんですね。

 自分たちにとって、ごく当たり前の自然現象などが、違う環境の人にとっては感動ものの体験になるので、それをいかしてビジネスにするというのは、悪いことではない。そのような視点で周囲を見渡すと、ごろごろと飯の種が落ちているのかもしれませんね。

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2010年9月 3日 (金)

30年後の空家率は43%!

2010.9.4の週刊東洋経済は「マンションゼネコン完全解明」が特集です。

この中でどきっとしたのが、さくら事務所の長嶋修さんのコメント

引用させていただくと

「日本全体の住宅数は08年で5759万戸なのに対し、世帯数は5000万世帯にとどまっており、空家率は13.1% このままのペースで造り続けば、30年後には空家率が43%に達する計算」

「新築物件を購入しても10年間で購入時の価格から4割程値下がりしてしまう」

 

これでは、家を借金して買うのがむなしくなってしまいますね。借金払えなくなっても売却して回収なんて絶対に無理ですし。

  また、中古マンションは今後ゴースト化するおそれがあるらしい

「人口の高齢化が加速する25年以降、状況が大きく変わるのではないか、とりわけ修繕積積立金の問題は深刻だ。 築年数が古い物件となると、住んでいる人の高齢化が進んでおり、積立金不足が生じても追加で、一時金を払うのも難しくなる。」

 じゃ、どうすればいいんだ!

 ただ、記事では中古マンションも2極化し、建物の質がよく、立地もいいマンションは値下がりしないらしい。それはわかっているのです。でも、そんな中古マンションは、高い。

 つまり、貧乏人が、家を借金して買うということは、負の連鎖を引き込むだけ。それだったら賃貸の方がいいかもしれないけど、これはこれで問題が多い。定期借地権付マンションといっても期間の経過とともにリセール価格はどんどん下がっていくと思うし。

 マイホームをキャッシュで買う人だけが勝ち組なんて、強烈な格差社会になっていくんですね。

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2010年9月 2日 (木)

ヴェニスの商人が創ったもの

最近、塩野七生さんの「海の都の物語」を読んでいます。塩野さんというとローマ人の物語が有名であり、私もシーザーあたりまで読みましたが、ローマ人はちょっと中断。

 なぜ海の都の物語を読んでいるかというと、小国ヴェネチアが長期間にわたって栄えた理由は何かなとそれを見出すためです。

 ヴェネチアといえばシェークスピアのヴェニスの商人がぱっと浮かぶのですが、会計人としては、簿記を発明したところとしても有名です。

 簿記(複式簿記)こそ、経済発展の最大の功績者であり、いまなお、色あせることはありません。経済取引は、借方、貸方のしくみの中にすべて入れることが可能であり、その結果、この取引をした人の財産がどのくらいあるのか、どのくらい儲かったのかがわかるからです。

 でも、簿記を発明したのは、実はヴェニスの商人ではなく、トスカーナ地方のプラートの商人らしいです。

 また、簿記の仕組みが発展したのは、それまで使われていたローマ数字ではなく、アラビア数字を採用したからです。0の概念とかアラビア数字からやってきたもののようです。

当初、アラビア数字を使うことを教会等が妨害したそうですが、利便性を優先させるヴェネチア人は、にもかかわらず広めたようです。

 簿記まわりはヴェニスの商人が原作ではないようですが、実は、為替手形はヴェニスの商人の功績であるようです。この為替手形のおかげで、商人が現金を袋につめて移動するなんてことをしなくてすむようになった。

 簿記にしても為替手形にしても、現在もしっかり使われており、たぶん未来永劫にわたって使われ続けるでしょう。今後のビジネスの機関になるような仕組みをヴェネチア人のように日本人も作れたら、政治がどうなっても、日本はそんなに没落しないんだけどね。

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2010年9月 1日 (水)

年金2重課税の問題 異論

 9月になりました。 今日の日経は年金2重課税の問題が紙面をにぎわしていますね。

10月下旬から還付というけど、ほんとうに実行できるものなのでしょうかね。

で、今日は、日経の記事の追随ではありません。

今回、最高裁の判決で、年金を受ける権利に関して、相続税で課税され、実際に給付を受ける時点で所得税が課税されるのは2重課税になる。とくに1年目に支給を受けた部分に関しては、まだ運用益なんてでてないから、相続税で課税された部分だけじゃないかということで、1年目の年金に課せられた所得税は還付の対象になるということです。

で、税理士的にはこの判断は、ま、そういうものかいなというところもあるのですが、この判断に?という異論もあるようです。

住宅ローンの返済方法に元利金等型というのがあるじゃないですか。返済金額が一定のやつです。この返済金額の内訳は元本部分と利息部分なのですが、当初は、利息ばっかりで、期間が経過していくと、徐々に元本部分が増えていくというやつです。

債務者側からみると 当初は 支払利息が多くて、元本返済が少ない。

逆に債権者側からみると 当初は 受取り利息が多くて 元本回収が少ない。

この考えを今回の年金にあてはめると年金の受給権者は、毎期一定の年金を受取るけど、受取る年金のうち運用益(上記受け取り利息相当)部分は当初多くて元本ちょっぴり 1年目だからどうだという考えはないような気がします。そうすると、1年目の年金の受け取りは元本の回収とならないから結果的に課税されてしまう。

でも、このような考えを最高裁は採用しなかったし、今後もとることはないでしょうね。

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