悪名の棺 笹川良一伝
ひょんなことから、工藤美代子さんの「悪名の棺 笹川良一伝」を読み始めました。
既に鬼籍に入られた方ですが、人類は皆兄弟 お父さん、お母さんを大切にしようというコマーシャルが記憶に残るおじいさんです。
彼は、日本船舶振興会、つまり、モーターボートレースの胴元のトップにして、右翼の大物にして、あまり知らなかったのですが、福祉に儲けをつぎ込まれた方のようです。
昔、笹川ファミリーの方のお屋敷の近くを歩いたことがあるのですが、手入れの行き届いた植木が凄かった印象があります。
この本は、彼の伝記のようなもの。若干、善人として神格化しているようなところがありますが、
悪いやつは、いつかは塀の上から転び落ち、ろくな死に方をしないといわれますが、彼は長寿(96歳)を全うし、それなりに財産も残し、子どもも残し、事業も残した。
なぜ、彼は、転ばなかったのか? ここに興味があります。金儲けにまい進しながら、自身の生活は予想以上に質素(ただし、愛人等には豪邸・宝石プレゼントなどしてますな)であることと、悪口をいう人たちを無視し、裏切り者は、静かに切った。。。。。。
自分の立ち位置が、生涯、ぶれなかった。これだと思います。
人は、金や不確かな利権に狂う生き物。この狂いを心の闇に持つために、優秀で誠実だったはずの人材が、どんだけ、人生を狂わせ堕ちていったことか。淡々と、自分の立ち位置を理解し、常識の範囲内で判断しながら、生きていたら、当たり前の人生がそのまま続いていたはずなのに。
肝に銘じ、これからも、自分のココロの中の立ち位置をチェックしながら、人生を全うしようと思います。
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