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2011年1月20日 (木)

生命保険信託の事例

昨日の産経ニュースから

生保信託が初契約 保険金使途オーダーメード

2011.1.19 03:00

 死亡保険金の受取人や使途をあらかじめ柔軟に指定できる「生命保険信託」に広がりの兆しが出てきた。プルデンシャル生命保険と中央三井信託銀行が共同開発した商品では、このほど初めての契約が成立。少子高齢化の進展で、死後の保険金の使い方に対するニーズは多様化しており、数少ない成長性のある金融商品として注目されている。

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110119/fnc11011903010014-n1.htm

昨年の7月ころ、生命保険信託ができましたという話題がありましたが、第一号がでてきたようです。

両社による生保信託の第1号契約者は佐賀県に住む50歳代の女性。夫と死別しているため、知的障害がある30歳代の長女が、自分の死後にどうやって生活するかとの不安を抱える。

 今回の契約では、女性の葬儀費用を保険金から支払うほか、保険金財産の信託を受けた中央三井信託銀が、保険金の中から長女に毎月の生活費を振り込む。

生命保険信託とは、保険金を受取る権利を信託して、渡したい人に渡したい形で支払うことができるようにしたもの。

普通の生命保険契約でも受取人を決めることができるけど、なかなか難しい問題があるらしい。

たとえば、ちゃんとした配偶者はOKだけど、内縁の妻は難しいとか、

また、受取り方式は、年金や一時金があり、受取人の裁量で、年金払いを一時金にかえたりすることもできる。でも、受取人が浪費家の場合は、固定で支払い続けてほしいというニーズもあるが、支給方法を制限するようなことは、いまの生命保険では難しい。

また、当初受取人の次の受取人を決めたいような場合、たとえば、保険金は、当初は配偶者に毎月、一定額を支払いたいが、死亡した場合は、残額を公益法人に寄付したいというニーズもあるがこれは、いまの生命保険では難しい。

このようなものが信託を使うことにより可能となる。

なんだ、かんだで民事信託に対するニーズは広がっていますが、私が知っている限り、信託財産は、預貯金、投資信託、株や不動産。 なぜ、信託かというと、障害のある子どもや高齢で認知症ぎみの配偶者の生活を生涯守るためには、信託を利用することが最適だから。

で、生保と金融資産が競合した場合の生保の有利な点は、金融資産の場合は、相当の財産がまず必要だけど、生命保険の場合は、掛金を支払うことができれば、掛金以上の財産を創出できる可能性がある。

信託をすることにより、コストはかかりますが、それと比較してメリットがあるかどうか。

生命保険会社サイドから考えると、生命保険に冷たい税制改正が毎年行われて、節税メリットによる保険加入は難しくなってきたし、既存の契約の見直しも行われると思うから、それでも生命保険を契約しようと契約者が思うような付加価値をつけて売っていくか、コストをさげて売っていくか、いずれかの方向性でやっていくしかない。生命保険信託は、付加価値系の売り方をするための有望なツール。

さて、この生命保険信託は、今年は、どれくらい契約がなされていくか。

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