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2011年3月22日 (火)

なぜ、ユニクロの柳井さんは10億円寄付できるの?

今日は、震災後の義捐金の話。

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは14日、東日本大震災の被災地に、柳井正会長兼社長が個人として10億円の義援金を送ると発表した。

グループ各社や従業員から募った4億円と合わせ、同社グループとしての義援金は計14億円となる。

 また、ユニクロの主力商品で防寒にも役立つ保温性の高い機能性下着「ヒートテック」30万点のほかタオル、ジーンズなど計7億円相当の商品も寄付する。

http://mainichi.jp/select/biz/news/20110315ddm008040053000c.html

 柳井さんだけでなく、セレブの人たちがサラリーマンの生涯収入を超えるような寄付をしていますが、私財を投げ打つようにして、なぜ、莫大な寄付をするのか。寄付ができるのか。

 これから税金の話ですが、日本赤十字社の「東北関東大震災義援金」口座へ直接寄附した義援金、新聞・放送等の報道機関に対して直接寄附した義援金等で最終的に国又は地方公共団体に拠出されるものなどは特定寄付金に該当しますから、寄付金控除の対象となるわけです。寄付金控除の場合、その年に支出した寄付金の額から2,000円を控除した金額を所得から差し引いて税金を計算することができます。つまり、寄付金が大きくなれば、税金は小さくなる。ただし、限度があって所得の40%までなのです。

 ちなみに柳井さんの所得ですが、柳井さんはファーストリテイリングから役員報酬だけでなく、大株主だから配当収入をもらっています。平成22年の配当収入ですが、

28289千株(柳井さんの持株数 有価証券報告書より)×115円×2(配当を2度支払っている)≒65億円!!!

 今年も同じだけの配当をもらうとすると、所得の限度額は配当だけで26億円あるから、10億円の寄付なんて、痛くも痒くもないし、他の寄付とあわせてユニクロのイメージアップ効果抜群。CMを打つ以上ですから。

 なお、ユニクロは、ヒートテックなど7億円相当も寄付していますが、こちらも寄付した商品の原価等は法人税法上、損金として認められます。

法人税基本通達9-4-64  自社製品等の被災者に対する提供

法人が不特定又は多数の被災者を救援するために緊急に行う自社製品等の提供に要する費用の額は、寄附金の額に該当しないものとする。

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