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2011年4月 6日 (水)

なぜ、貸方、借方というのか。 簿記のはなし

 実は、私、昨日から、某団体で、夜間、簿記3級の講師をしています。実に20年ぶりくらいのお仕事で、お話をいただいたとき、物凄くうれしかった。今日、こうして食いつないだのも簿記を勉強したからであり、立派な研修会で講師をさせていただいているのも、昔の簿記講師の経験が基礎にあるから。

 簿記(複式簿記)というのは、経済取引を帳面につけて、最終的に貸借対照表や損益計算書を作ることです。

 まず、最初に経済取引(たとえば、商品を買って、現金で代金10万円を支払う)をした場合、帳面に記録します。この記録の方法を仕訳といいますが、独特の特徴があって 取引を2方面からとらえて表現する。つまり、商品を手に入れる側面と、現金が出ていく側面の2つの面で表現するのです。仕訳は次のようになります。

  商品  10万円   現金 10万円 

左側に手に入った資産の勘定科目名(同じような種類のものをグルーピングさせた場合の名前)と金額を書き 右側に出て行った資産の勘定科目名と金額を書きます。

この左側(商品 10万円と書かれた部分)を借方、右側(現金 10万円と書かれた部分)を貸方といいます。

なぜ、左側を借方、右側を貸方というのでしょうか。

簿記というのは、シェークスピアでおなじみのベニスの商人たちが開発したものとされています。ベニスの商人の主人公は金貸しですが、金貸しのベニスの商人はお金を貸した場合、借りてくれた方の名前を左側に書いたそうです。

たとえば、山田さんが30万円、田中さんが50万円、私から借りてくれた場合は、次のように書きました。

                                          

山田さん   30万円

田中さん   50万円

借りてくれた方の名前を左側に書いたから借方となったわけです。

ただ、私の立場からすると、山田さんに30万円 田中さんに50万円貸したわけですから、

仕訳では、借方には、山田さん30万円 田中さん50万円と書かずに 貸付金30万円、貸付金 50万円と書きます。

一方、三菱さんが100万円、住友さんが80万円私に貸してくれた場合はどうなるのでしょうか。

                                          

三菱さん   100万円

住友さん    80万円

貸してくれた方の名前を右側に書いたから貸方となったわけです。

ただ、私の立場からすると、三菱さんから100万円 住友さんに80万円借りたわけですから、

仕訳では、貸方には、三菱さん100万円 住友さん80万円と書かずに 借入金100万円、借入金80万円と書きます。

このように借方、貸方の由来は、ベニスの時代の、金貸しの帳面の記載方法に由来があるようです。

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