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2012年3月30日 (金)

ちいさな企業 未来会議 第1回ワーキンググループ

 昨日、経済産業省の本館で、ちいさな企業 未来会議 第1回ワーキンググループなるものが開かれました。 わたしは、縁がありサポーターという名のにぎやかしでおりました。

 これは、日本経済の原動力である中小企業の活性化のために国はどういう政策をしたらいいのか教えてほしいといことで開いたのだと思います。

 ワーキンググループだけでなく、地方会議というのがあって、全国ですでに行っており、6月に提言をまとめるそうです。

 今回の会議は、資金調達、経営指導・経営支援の在り方についての話でした。コアメンバーの方が数十人いらっしゃって、その方々がそれぞれの項目について、自分の経験をもとにお話しをする。議論というより主張。 経営者、専門家(税理士、会計士、弁護士、中所企業診断士、社会保険労務士、、)金融機関、行政関係者。 このように多様な人材が一同に集まって意見をいうという機会はめずらしいようです。

 会社の成長の過程で、企業のニーズは異なり、そのニーズに応ずるためには、きめの細かな支援が必要なのですが、いろんな諸事情でアンマッチになっている。それをどうすれば埋められるかということなのかもしれません。

 会計の大事さも話となりました。会計が実態を反映していない(特に中小企業では)。 だから、会社が倒産すると、会社の実態と会計がかけ離れていることばかり。もっと実態にあわせた会計にすべき。 それは、わかるんですけどねえ。

 中小企業会計指針というのがあるのですが、これは、中小企業には、ちょっと立派すぎるところもあり、それに基づくチェックリスト(対金融機関)は厳しいという議論が実務家の中ではあります。

 そんな声をきいたかどうか、今度はもうちょっとハードルの低い中小会計要領というのが公表され、今度はこっちを広めるそうです。

 いったいどうなってるの? いくら中小会計要領を公表しても、チェックリストは中小企業会計指針だったらどうしようもないのだけどねえ。

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2012年3月28日 (水)

知れば使える! デリバティブのABC

 AIJ騒動で、またもや悪者デリバティブですが、今週の月、火、水の夜19:00~20:30まで、大手町の日経ビルのスペース二オで「知れば使える! デリバティブのABC」というセミナーが開かれています。

 縁がありまして、受講しました。

 月、火の講師が日経QUICKニュースの下野和典さんですが、とても話がわかりやすく、かつ、どんな質問にも丁寧に答えていらっしゃるので、相当な実力があるとお見受けしました。

 昨日は、オプション取引~たとえるならば掛け捨て保険!? 株価指数オプション取引とは、というタイトルで、オプション取引の説明がありました。

 オプションの価格に占める時間的価値の本質的価値の基礎の説明は、うまいこと表現しているなと思いました。

 下野さんは、ファンドマネージャーのご経験もあるようですが、長いこと運用に携わることができるかどうかは、取引を手仕舞うタイミングの見極めができるかどうかだそうです。利益を確定できるか。これはまあできるかもしれない。難しいのが、損切ができるかどうか。自分の相場観と実際が狂ったら損失が生じますが、その際に、いつか必ず取り返せる自分は正しい、だって何度も成功しているんじゃないかという思い込みが損失を膨らませ、退場を余儀なくされるそうです。

 これは、ファンドマネージャー以外にも通ずること。

 相場観と異なる展開となった場合、反対売買をして手仕舞うこともできますが、そうすると査定に響くので、オプションを合成して取引を継続させようとする。その結果、複雑な形のオプションが次々作られたそうです。 最終的に損益がどうなったのかはわかりませんが。

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2012年3月27日 (火)

ボランティア通訳体験 入学説明会編

 実は、先日、ボランティア通訳(英語―日本語)をしました。ダメもとで応募したら、当選してしまいまして。信託のパネラーだけが私の人生ではない

 どこで通訳をするかというと、某高等学校。 その高校は、外国人の方のための枠があって、生徒さんは日本語ベースの試験を合格しているから日本語OK だけど、親御さんは日本語Noの方もいらっしゃる。入学説明会は生徒さんと親御さんを集めて行うのですが、日本語がわからない親御さんのために通訳が必要ということのようです。

 必要な通訳は、中国語2名、英語2名。 ほんとうに必要な人が現れるかどうかは出たとこ勝負。

 説明会の最初に通訳が前にでて、私たちは通訳です。皆さんの席の後ろにいますので、必要な方はいらしてください!なーんてことをお話ししました。心の中で、どーぞ現れませんようにと祈りながら。

 ところが、神は、私の愚かな願いを裏切り、外国人らしき方が通訳席にやってこられました。私の担当になったのは、アジアの某国から来られたおじさん。在住5年なのに、日本語が全くわからない。

 こうなったら、清水の舞台から飛び降りるつもりでという気分で通訳をしました。内容は、入学のために必要な手続きは何か、授業のシステムはどのようなものか、校則は何か。入学式はいつか。何を着ていくのか。合宿旅行のお知らせ。。。。。と、種々雑多。

 事前にHPで学校についての情報を入手して、翻訳の練習をしていましたが、実践はそれを超えます。簡単な単語が思い浮かばず、電子辞書のお世話にもなりました。

 完璧な通訳は無理。質問に答えているうちに、説明会はどんどん進みますから。とにかく、やれることをやりつくしたという感じです。 拘束時間は3時間以上でしたが、価値のある得難い経験をしたという満足感が残りました。

 英語の勉強をする人は多いと思いますが、仕事であんまり使う機会がないのならば、ボランティア通訳のような機会を見つけて、実践していかないとチカラはつかない。そんな機会はないと思っている貴方! 探せば、ありますし、そこから次にもつながりますね。まだまだ枯れていられません。

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2012年3月25日 (日)

障害者のための民事信託 親なき後問題を考える

 324日(土)に、司法書士会館で、「障害者のための民事信託 親亡き後問題を考える」というシンポジウムがありました。

 成年後見制度が創設されてから10年がたち、こちらの制度はそれなりに浸透してきましたが、社会的な弱者といわれる方の財産管理として成年後見人の制度では事足りないところがあります。そこを、民事信託でうめられないかということで、シンポジウムが開かれました。

 民事信託とは、信託銀行や信託会社以外の者が受託者となって、委託者の資産を預かり、目的に従って管理処分するような信託です。日本では、あんまし例がありませんが、アメリカでは資産管理の基本形。

 この信託を実際にどう使っているか、何が問題かということがテーマでした。

 まず、基調講演として、新井教授がお話しをされ、それからパネルディスカッション。いくつかの事例を紹介し、なぜ信託を使ったか、どこを工夫したか、メリットは何かについて話をされました。

 実は、このパネラーの一人が、わたくしでして(笑)

 事前の進行通りにはいかないと予想していましたが、これは、ぴたっとあたりまして、パネラー同志の話し合いや、会場とのディスカッションに時間を割くことはあまりできませんでした。ごめんなさい。

 信託について、アカデミックな関心は最近、減っているようですが、実務サイドの関心は数年前と比較すると格段に増えています。昔は宙を舞うような話ばっかりでしたが、いまは、実践。実例もでてきていますし、そこで悩んだ人たちの汗もみえてきていますね。

 本も売れているようですし、士業の人たちが本格的に動き出すと、山は動きますよ。これは間違いない。 

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2012年3月22日 (木)

総合型年金基金

 総合型年金基金。 これは、 いま、話題のAIJに運用を委託した主要顧客である年金基金。

 これはどういうものかというと 

同業種であることなど、一定のルールの下に同一業界の会社が集まり、共同で基金を設立して運営、(例)「中小電子機器製造業協会厚生年金基金」 byウィキペディア

 厚生年金基金は、数年前、運用成績の悪さから代行返上を行ったところが多いのですがこれは、大企業グループだったから。代行返上するためにはいくばくかのおカネをお支払いしないといけないが、おカネがない場合はそれもできない。

 昔、仕事で総合型年金基金の会計処理にかかわったことがありますが、退職給付会計の例外的な取り扱いとして、拠出額を退職給付費用として計上し、掛け金拠出割合等により計算した年金資産の額を注記ということをしていました。ようするに、どんぶり運用だから、自社対応分の年金資産がよくわからない。中小企業に複雑な退職給付会計を求めるのは無理だけど、でも、実体が表にでないから認識もあんまりされない。今回のAIJは、年金資産自体がうそだから、どんな会計処理をしてもどうしようもないけど。

 この問題、他人事かと思うと、そうでもない。実は、税理士会にも税理士厚生年金基金というものがあります。総合型です。

HPのトップに「当基金では、この度、マスコミで報道された AIJ投資顧問に運用委託を一切行っていませんのでご安心ください」

 別にAIJ投資顧問に委託していなくとも、類似したところに委託しているかもしれませんし。もし損失がでたら、会員が負担することになるといっても、大企業ならいざ知らず、そこらの零細税理士事務所に莫大なおカネを要求されても払えません。即連鎖倒産ですね、他人事だったらもっともなことをいえますが、自分にかかわるとなると急に正論が吹っ飛ぶのはどの世界でも同じこと。 

 AIJ問題は、対岸の火事ではありません。明日は我が身。 年金も信じれない。じゃあ、長い老後で頼りになるのはなんだろう

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2012年3月19日 (月)

なぜ、日本のバイクは世界的に競争力があるのか?

 日経ビジネス319日号の「世界最強 日の丸2輪」は、心と頭に刺さりました。

バイク業界というのは、自動車業界と比較すると規模は小さいようですが、このバイク業界、特に、ホンダとヤマハがめちゃくちゃ強いようです。

 東南アジアに多くの企業が進出したのですが、大成功をおさめているのは、バイク業界特に、この2社。

 なぜ、強いのか。それは、早くから生産、販売、アフターサービス等、一連の流れを現地で行う方法が確立しているから。

 中国などの企業が、安いバイクを販売して競争をしかけても、結局、アフターサービスが確立していないから売りっぱなしになり、顧客は戻ってきた。日本企業は、アフターサービスが充実しているし、中古の買い取り価格も高いので、顧客は高くても納得して買ってくれる。

 電機業界などは、日本で生産している製品をアジアで売る場合、物価の違いから富裕層をターゲットに絞って結局、失敗している。

 その国で成功しようと思うなら、ボリュームゾーンで販売を拡大しないといけない。そのためには、低価格で販売しても利益が出る仕組みを作る必要があるが、ホンダやヤマハは早くから現地化して利益を出す仕組みができていた。また、これらの国が成長すると顧客の所得もあがる。そうすると、顧客はより質のいい(値段の高い)製品を求めるが、何を買うかというと、いままで使ってよかったと思うブランドの製品を買う。そうなると、ホンダやヤマハの高価格製品を買ってくれる。

 同特集で、スズキの社長がはっきしバイクでのスズキの失敗は自分の責任と認められました。トップが失敗を素直に認めるというのは珍しいし すごい。 偉大なる中小企業のおやじだからできることなんだろうな

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2012年3月13日 (火)

金融取引税

 日本では、あんまし話題になっていませんが、EUでは、金融取引税を導入するか否で議論が沸騰し、調整段階に入っているようです。

 実体経済をはるかに超えた量のお金が世界をかけめぐり、ろくなことがない。このおカネの動き、特に、投機的動きをとめるために税金としてお金を徴収し、そこで集めたお金を、世界の平和のために使いましょう!(自国の財政危機のために使いましょうという考えの国もあるようですが)というようなもの

導入推進国は、フランス、ドイツなど

反対は、EUには入っていませんが、イギリスなど。

キャメロン首相は、EUが日米や新興国に先んじて金融取引税を導入するのは「狂っている」と痛烈に批判する。欧州最大の金融街シティーから金融取引が流出する事態を懸念。

 (日経 313日朝刊

)

 だけど、たとえイギリスが反対していても 、ユーロ建て取引(シティで多くの取引がなされている)について金融取引税をかけるとEUが決めてしまうと、裏口から課税され、イギリスには税金が入らず、結果的に非常な損害を被ることになるようです。

 日本では、何にもしていないかというと実はそうではなく、政治家の先生方も勉強会をされているようで、EUの動きが固まると、そろりと動くことになるかもしれません。

 世界に先んじて何かをするということはない国ですが、他がやったらうちもということはよくあるので、

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2012年3月 9日 (金)

菅原文太さんと亀井静香さん

 今週は、芸能人と縁がある週です。 先日は、今最も有名なオセロ中島マンション見物(仕事が近くであったので)にでかけ、いまだに居座っているマスコミの人たちの数を数えていました。あのマンション、いくつか部屋が売り出されていますが、最低でも17,00万円台。 それだけのお金があったら買うか? ちょっとケチがついたからねえ。

 さて、タイトルのお話し。 某場所で、菅原文太さんのお話しを伺う機会があったので、大喜びででかけましたら、なんと、スペシャルゲストが、あの亀井静香さんでした。

 本来でしたら、亀井静香さんが文太さんのご紹介をなさるところでしたが、ご本人いわく、岡田さん(副総理している人)と話をしていたら長引いたということで、遅れてこられました。

 そんでもって、いつの間にか、お二人のトークショー。これが、とにかく、めちゃくちゃ面白い♪ 話の内容は、亀井さんもいらっしゃることから日本の政治が中心の言いたい放題。

 亀井さんは石原慎太郎さんをたたえられましたが(やっぱり新党結成か?)、文太さんは、あんなおじんという感じ。それだったら橋下さんの方が、、、、

 お二人の意見の根っこは、日本人よ。エー加減に目覚めよということでしょう。 

 一番よかったのは、文太さんの「徴兵制ではなく、徴農制を導入せよ!」大学に行く前に2年間農業に従事することにより、人間として非常に成長することが期待されるからだそうです。

 マスコミ関係者がかなりいらっしゃいましたので、トークショーの内容がそのうち大手マスコミから公表されるかもしれませんね。

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2012年3月 8日 (木)

渋谷雅弘教授の「受益者連続型信託について」

日税研論集Vol62は、信託税制の体系的研究―制度と解釈―です。

信託が改正されて5年くらいたっているのですが、よくわからない部分が多く、それが普及を妨げているところもあります。その最たるものが税制で、私もよく書いている受益者連続型信託の税制については、まあ、非常にひどいもののひとつといわれています。

 その悪名高き受益者連続型信託の税制について、渋谷教授が、論文では、結構、ぼろくそに書いています。

 ぼろくそをここで書いてもしかたないので、教授の考える受益者連続型信託税制の改革プランがいくつか紹介されています。

  第一次の受益権(収益受益権)の評価額を下げる。

  受益時課税にする。

  第一次受益権(収益受益権)はいまのままで、受益者がチェンジした段階で更正の請求をかける

  第一次受益権はいまのままだけど、2次以降は課税しない。

  セーフハーバールールをいれる

 弁護士会さんが、福祉分野における信託活用のための信託税制の在り方について1月に提言なさっていますが、こちらは、こんなこと

○ 現実受益時課税の導入を検討すべきである。

○ 信託行為時課税が適用される場合においても、受益権の評価を適正に行った上で課税するという原則を導入すべきである。

○ 還付措置・課税繰延措置を導入すべきである。

○ 一定の要件を設定した上で、特別障害者扶養信託の特例(相続税法21条の4)を拡充し、又は類似の特例措置を新規に導入すべきである。

 信託の税制、特に相続がらみ、受益者連続型信託等について、今の骨格がいいとは、私は思いません。いまの税制の上に新たな制度を作るとますますおかしくなる可能性も高いし、他の制度との整合性の問題もある。

 だから、全面的に作り直し、その過程で、複層化の問題も解決した方がいいと思う。法人税と違って、いまならまだ、やり直せますから(笑)。

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2012年3月 3日 (土)

相続放棄のむずかしさ

 相続放棄というものがあります。相続により財産をもらえないけど、負債も引き受けないよというようなもの 相続放棄が認められると、相続人でなくなります。

 この相続放棄というのは、一般的には相続開始から3か月以内に家庭裁判所に相続放棄申述書を提出しないといけないといわれています。

 つまり、3か月以内に決着させないといけない。でも、時間が限られると、こんなはずじゃなかったというようなこともあります。

 相続放棄をすると、他の相続人が法定相続分の割合で相続分が分配されます。その結果、思いもよらぬ遠縁の相続人の相続財産が増大することになり、笑う相続人が現れることもあります。

 また、相続人が3か月以内に資産や負債の全貌を調査することが難しく、相続放棄の判断が困難な場合もあり、えいやで相続放棄をしたら、財産の方が多かった場合もあります。

 このような相続放棄は3か月以内というのが原則ですが、例外もあり、相続放棄の期間延長を申し立てることができます。

 

 なお、生前に相続の放棄をすることはできません。(遺留分の放棄はできますが)

生前に相続の放棄の約束をしても その約束を反故にして、とことん法定相続分で争うと、法律の原理原則に従う判断しかしてもらえず、裏切者が笑うこともあります。

 一家のごたごたに法律が介入すると、収まるものも収まらなくなるといわれますが、なるほどです。だから、とことん争う方向ではなく、痛み分けという形で当事者が着地点にたどりつくというのがベスト。そのような方向にもっていくのが、仕切り者の最大のお仕事♪

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2012年3月 2日 (金)

脱皮しない蛇は死ぬ

これは、YAHOOの新社長になる宮坂さんの言葉。といっても、彼が発案者ではない。ネットをみていると聖書みたい。

似たような言葉として、「強い者が生き残るわけではない。変化できる者だけが生き残る。」こちらはダーウィン。

 強いだけでは生き残れない。強いというのは、努力と偶然によって、環境と実力がうまくかみあっただけ。環境はどんどん変わっていくのに、成功体験が大きいから変化することもできず、落ちていく。

 昨日と今日では、変化はそんなにない。 1年前と今でもそんなにかわらないかもしれない。それでは10年前とはどうか。

10年前と今を比べると、スマホの広がりのように、まったく想像していなかったものがあふれていますし、気づかぬうちに、それらの環境に自分自身が対応するようになっている。

  快適さへの変化はみんな適用しようと努力するけど、たとえば、既得権というか利権が奪われるような変化になると人は抵抗しまくるね。 わかっちゃいるけど ということ。

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