« 2012年4月 | トップページ | 2012年6月 »

2012年5月30日 (水)

家族信託で財産守る

今日の日経にタイトルの記事があります。家族信託というか民事信託について、日経さんが取り上げることがひとつの驚きです。

 記事では、お母さんの不動産を娘さんを受託者として信託し、お母さんの生前はお母さんを受益者とし、死亡後はたぶん信託が終了して、娘さんが本来の所有者となるものです。

 娘さんが受託者となることにより、お母さんが老人ホームに入る時も、娘さんが責任をもって売却して代金を入居金に充てることもできます。

 老後に認知症になった場合の資産管理の方法として成年後見人が、また、資産承継の方法としては遺言がありますが、信託を使えば、状況に応じて柔軟に資産管理と承継を行うことができます。

 受託者としては信託銀行さんしかなれないといいうものではなく、記事のように家族でもできます。信託銀行さんがすべての信託のニーズにこたえることは現状で難しく、かといって、家族がベストかというとそうでもない場合もあります。第3の方法も考えられますが、基本的には信託業法の厚い壁がある。

 信託は今後の高齢化社会の進展に不可欠のツールですが、そのためには、信託業法だけでなく、今回は記事にはあまり書かれていませんが税制の改正も必要ではないかと思いますね。

 最後になりましたが、日経さん、今回は、記事に名前とコメントをいれていただきほんとうにありがとうございました。この記事は早速コピーして田舎の老母に送ります。中身はわからないかもしれませんが、大新聞に悪いことではなく名前が載るということは最大の親孝行ですから♪

| | コメント (0)

2012年5月28日 (月)

ちいさな企業未来会議 女性会合

 以前、ちいさな企業未来会議のサポーターとしてギャラリーをしていたということをこ
のブログで書きましたが、本日、女性会合というものがあり参加しました。

 なぜ、こちらに参加したかというとギャラリーではなく、討議に実際に参加できるから
であり、一日仕事でしたが、自分なりの意見を何度もいうことができ面白かったです。

 話し合いは10人くらいの参加者と中小企業庁の人が一グループを形成し、資金調達、
経営支援、商店街等地元の小さな企業の問題点など多角的な角度で話し合われました。

 中小企業の女性問題を検討するのに、お役所のえらい人はみんな男性というのは なん
だかなあでしたが

 米国では、政府調達のうち5パーセントは女性が経営者の会社として目標設定しており、
このような政策を通じて、1970年5%程度だった女性経営者が2008年には33%になって
いるようであり、このような政策を日本でも行うべきだというご意見もありました。

 私は、最近、縁があり、地元の行政関係のお手伝い(ボランティアですよ)をしており、
そこで商店街の活性化のためのささやかな一歩を踏み出そうとしておりまして、その件に
関してお話しをしました。商店街がすたれているというのは全国的な問題であり、なん
かとかしようと考えて動いていらっしゃるのですが、現行の活動はお客さんに対する発信
や、情報のキャッチが足りないのではないか。だから、というようなものです。

 いずれにしましても、多様な経歴をもつ女性の経営者や支援者の方々や行政の方との
出会いは価値があり、このような機会をもっと増やされて政策に反映させてほしいなと
思いましたね。

| | コメント (0)

2012年5月27日 (日)

改定版 信託登記の実務

 昨年、信託登記の実務をこのブログでも紹介しましたが、はや改訂版です。

前の著書と異なる点は、 平成231017日から、すべての登記所における土地及び建物の信託目録の登記事務が電子化されたこと。

よって、信託目録の提出から信託目録に記載すべき情報を記載した書面の提出に変更だそうです。内容は以下のようなもの。

 1 信託の目的 なんのために信託なんかするの?

  2  信託財産の管理方法 どうやって受託者は預かった信託財産を管理すんの?

 3 信託終了の事由 いつ、どうなったら信託が終わるの?

 4 その他の信託条項 ようするに誰がみてもいいような条件は何?

 だと思います。

 以前、信託の登録免許税を調べたとき

 委託者と受託者が異なる信託の場合の登録免許税よりも 委託者と受託者が一致

する信託の場合の登録免許税の方が高いというのを発見したのはこの書籍です。

権利の変更登記が不動産1個につき1,000円かかるから

 マニアックですが信託のお仕事をする先生方にとっては役に立つ情報が満載 

だから改定があったのだと思います。

| | コメント (0)

2012年5月25日 (金)

贈与とみなし贈与

贈与というのは、「これをあなたにあげます」とあげる人が宣言して、「ありがとうございます」ともらう人がお礼をいい、そのもの自体をもらう人が受取り、自由に使うことができるものです。だから、両者とも 贈与の事実を知っており、かつ、その物自体の利用処分権は、もらう人に移ります。

 だから、おじいちゃんが孫の名前でこっそり預金をしておいて、ハンコもカードも自分で持っていた場合、たとえ、贈与税を申告していても、これは名義預金と判断され、孫名義の財産も相続財産となることがあります。

 おじいちゃんがぼけてしまって、何もすることができないから嫁が通帳を受け取り、おじいちゃんのためにお金を使っていたところ、ストレスがたまり、高価な着物を買って数千万円使ってしまった。だから、おじいちゃんの相続がおこったときは、嫁が使ってしまったお金はないから、残ったお金を相続財産として申告した。

 ところが、おじいちゃんの相続税の申告がおかしいと考えたお上が調査に入り、嫁が使い込んだ事実を知り、嫁が使い込んだおカネは、おじいちゃんの財産を不当に横領したようなものだから、おじいちゃんは嫁に対して不当利得請求権という権利があり、この権利は財産だから相続財産に加えろといってきた。横領なんかしてない、私は悪いやつではない、これは生活に必要なおカネを使っただけだと嫁は主張した。

 国税不服審判所は、お上の主張は厳しいなと思った。だって別に嫁は横領したわけではないから。でも、それでは、お上が負けてしまう。これではまずいなあと思った。

だから、発想を転換して、これは、嫁がキャッシュカードで引き出したときに、嫁はおカネを自由に使えるという利益を受けている。おじいちゃんがぼけていると贈与者の意思がないから贈与にはならないけど、贈与とみなしてこの経済的利益に贈与税を課しても問題ない。だって、みなし贈与の規定が相続税法にはあって、当事者が贈与だとわからなくても、利益を受けた人がいるなら、その人に贈与税をかけまますよという規定があるからね。ということで、おじいちゃんが死ぬ前3年前に嫁が引き出したおカネのうち嫁が着物で使った分を相続財産に加算した。

 最近、このみなし贈与による課税が増えているらしい。でも、そうだったら、おじいちゃんが自分のおカネを自己信託し、孫を受益者とした場合、たとえ、孫が知らなくても、受益者となった時点で、贈与があったものとみなすから、絶対に名義預金にはならないと考えていいのかな?

信託というのは管理する人と 利益をうける人が別という仕組みで、管理支配と利益を受ける人が一致する贈与とは別のものを同じとみなすと法律が作っているからね。

昨日の、東京税理士会の満員札止め笹岡先生の研修会をベースに作ってみました♪

| | コメント (0)

2012年5月23日 (水)

人・モノ・カネを惹きつけるシンガポールの低税率

信託大好きおばちゃんは、ネット上のFINANCIAL TIMESの無料購読者で、TAXのキーワードの記事については、きちんと全文読めます。

 今日配信の話題は、シンガポールの低税率が 世界的な商品取引の企業の拠点誘致に貢献したとの話。

 商品取引の会社にとって、アジアに拠点を置くのは非常に魅力がある。顧客に近いから。

そうなるとアジアのいろんな町が候補にあがるのでしょうけど、その中でシンガポールが愛されることは、低税率、人材の確保が可能、インフラが整備されているあたりか。

このうちのシンガポールの税率がどれだけ安いかというと 記事によると 5% ちなみにスイスのジュネーブやチューリッヒは10%、ロンドンは24

 悲しいことに、記事によると 拠点としてふさわしいアジアのほかの町の例として、シャンハイ、ホンコン、ドバイがあげられており、グローバルシティとわれわれが思っている東京の影もないこと。

 日本の法人税等の税率は40%で外資系の企業に対して優遇策をとっても、30%弱くらいだと思うから、まずシンガポールとの競争には勝てない。じゃ、競争に勝つために税率を10%以下にしたら、日本の企業の税率も引き下げないと大変なことになる。 日本の法人税の税率を一律10%にしたら、個人がだまっていない。じゃ個人も大減税できるか? これはできない。国にお金がないから。

つまるところ、日本は高税率の国として世界から相手にされずお金が落ちないから景気もよくならず、庶民の所得は増えないけど税金コストは増え、非常に住みづらい国になる。だけど、まあ、戦争もないし、治安もよく、食事もおいしいから国民はそれなりに住みつく。ばばをつかむのは船頭の日本国政府か?

| | コメント (1)

2012年5月21日 (月)

金環日食

 歴史に残る事実として、 7時過ぎに近くの公園で裸眼で空を眺めていた信託大好きおばちゃんです。

 曇り気味でしたが、太陽が三日月のようにかけていき、ゴールドの指輪状況になるところをしっかり見ました。

 上空にはヘリコプターが飛び、夕方のようにちょっと薄暗かったね。

 前の壮大な金環日食は平安時代、次は300年後、 

 神のあたえたもうた天文学的な確率での遭遇に感謝♪

| | コメント (0)

経理・会計処理便利ブック

 首記の本が先週出版されました。私もお手伝いをさせていただきました。

 会計事務所や企業の経理に配属された人がぶつかった問題に簡潔に解答を提供するお役立ちブック系です。240ページくらいですが、そんなに分厚くなく、カバンにつめても邪魔にも負担にもならない。

 まず、勘定科目ごとの特徴や仕訳ポイントが書かれ、次に日常経理業務の実務ポイント、決算業務の実務ポイント、消費税の実務ポイント、届出・手続の必須ポイント

小切手、手形の取り扱い 振出時の確認や 受取時の確認、これ、簿記3級の講師をするときに使わせていただきます。

決算チェックリスト どこの本にも書いてあるお約束のような事項だけでなく、決算処理後に、もれあるいは見逃しがないか見直し用のチェックリストがあってこれがうれしい。

 たとえば、売上の計上 期中請求分(特に決算月分)をすべて計上したか? 締め後の売上を計上したか?

 交際費等、 他の勘定科目に混入している交際費がないか確認したか? 5,000円基準の適用に関して確認したか?

 決算の作業をしていると、忙しさにかまけてポーンと重要なことがぬけたりするので、気づかせてくれる声があるととても助かるものです。

 というわけで、最初から最後までじっくり読むこむ本というより、必要なときに必要なところだけをつまみ読ミスる本としては価値ありです。

| | コメント (1)

2012年5月18日 (金)

信託法の要点

信託法が改正されてから、かなり年月がたちました。作ったけど全然使われていないとずっと思っていましたが、そんなこともないような気もする今日このごろです。

 タイトルは、武智克典さんが編著の書籍です。

 この書籍は、信託法の条文をコンパクトに説明するとともに、特殊な類型の信託についても言及されています。

 特殊な類型の中に民事信託も書かれています。民事信託と商事信託の境界がよーわからんという問題もありますが、この民事信託が徐々に認知されつつあります。

 民事信託の使われ方として、高齢者や障害者の方の生活を守るためのツールがあります。

このような方の生活を守るツールとしてすでに成年後見制度がありますが、この制度が使えそうで使いづらい。その代替としてどうか。また、実際の問題として、この書籍では深く言及されていませんが、両者の共存はほんとうに可能か。 成年後見制度が発動されてから被後見人の財産を信託することは問題ないか? 財産を信託した後に、委託者が成年被後見人となった場合、両者の共存は可能か? 成年後見人が強制的に信託をやめさせることはできるか? 逆に成年後見人が信託をやめさせる動きを阻止することができるか?などなど、きりがありません。

 信託大好きおばちゃんのブログを作って今年の10月でまる7年! たぶん、これからも信託に関わり続けるような人生だろうね。だんだん、臨床例が積み重なると 本家信託法とは似て非なる私の信託法ができてしまうことが怖い。

 基本にたちもどって、信託法って何? どうなっているの? ってなことをときどき考えながら、少しでも世の中のお役に立ちたい!!!と心から思え、行動する人間に私はなりたい

 

| | コメント (0)

2012年5月16日 (水)

中小企業の会計に関する基本要領

昨日、タイトルの内容の研修会に参加しました。会計のルールというと、一つと思われるかもしれませんが、実はそうでもない。上場企業が使っている会計のルールはあまりにも難しすぎてそこらの中小企業では使いこなせない。でも会計は必要なので中小企業向けの会計を作ろうとしました。試行錯誤というかダッチロールを何年も繰り返し、直近で公表されたものが上記基本要領。

 簡単にいうと、ずーっと中小企業が使っていた会計制度、ようするに税務会計とほとんどかわらんようなものを認めましょうというものだと思います。

 たとえば、有価証券の評価ですが基本要領の前の中小指針は、売買目的有価証券だけでなく、一定のその他有価証券も時価会計を要求していたけど、基本要領は売買有価証券のみ時価評価を要求。

 たとえば、棚卸資産の評価方法は、中小指針は、期間計算の計算上著しく弊害がない場合は最終仕入原価法の適用ができるらしかったのですが、基本要領は、特段の条件なく最終仕入原価法が適用できるらしい。

 この会計ルールが重視されるのは、金融機関からお金を借りるときに金利優遇を受けることができるかららしい。

 よって、基本要領の重要なポイントとして、中小指針は、受取手形割引額や裏書譲渡額について注記が望ましいとされていましたが、基本要領は注記を求めているようです。

 なお、日商簿記検定の出題区分に基本要領も追加されるようですので、じわじわとこのルールは広まるかもしれませんね。

| | コメント (0)

2012年5月13日 (日)

キティちゃんは、なぜ強いのか

 土曜日、久々にNHKの番組を見入りました。タイトルは忘れましたが、キティちゃん(サンリオ)がなぜ、世界に受け入れられるのかというようなテーマではなかったかと思います。

 日本はクールジャパンということで、さまざまなソフトを売り込もうとしているが、実際にはあまり外国で受け入れられていない。というのも日本で受け入れているものが、そのままでは、外国ではフィットしないからだそうです。

 その問題点をキティちゃんは凌駕している。つまり、キティのコンセプトは大切ですが、外国でのニーズに沿って、キティちゃんをかなり改造させている。そしてそれがうまくいっている。そんなこと簡単じゃんと思われそうですが、売れてしまったアイコンをニーズにそって改造させるのは、非常に難しいらしい。それができるのは、キティちゃんの3代目のデザイナーで現取締役の茶髪の派手なおばちゃんの度量が原因のようですね。ピンクキティちゃんを作り出したのもすごいと思ったけど、もっとすごいと思ったのは、ロックスターのキスをを題材としてべろだしキティちゃんを認めたところ。このおばちゃんただの派手な人ではないな。キティちゃんのコンセプトを理解しながら、時代や場所に対応してフレキシブルな変化を認めている。キティちゃんは口を書かないことがお約束なのですが、べろは、口ではないといって認めていたような。

 このおばちゃんあってのキティちゃん。ただ問題なのは、 Nextキティちゃん Nextおばちゃんが存在していないところ。

 キティちゃんは永遠かもしれないけど、Nextキティちゃん Nextおばちゃんが登場しない限りサンリオの繁栄もおぼつかない。組織でも、傑出した人材を輩出し続けるのは非常に難しいというのはわかるんだけど。

| | コメント (0)

2012年5月 9日 (水)

投資のための借金はしない バフェット

バフェットさんの記事が日経に掲載されています。バフェットさんは投資家として大成功された人ですが、彼の投資に対する考えというか鉄則が載っています。

事業内容を自分で理解できる会社にしか投資しない

長期に収益を上げるブランド力の強い会社を選ぶ

成長性より安定性を重視する

変化が激しく先の読めない業界への投資は避ける

投資のための借金はしない

今回、目についたのが投資のための借金はしない。 株式投資を自己資金の範囲内で実行したら、失敗した場合も財産がマイナスになることはない。

だいたい、投資で大失敗するのは、過剰な投資で、資金を借金賄い、投資の読みがはずれるから。

この投資のために借金はしないというのは、言うは簡単ですが、人間のもっともっとという内からわきでる欲望を律する鉄のような意思がないとできないこと。

自信と過信は紙一重 自信がないと前へ進めないけど、過信は後戻りを阻んでしまう。

失敗しても自分が馬鹿だったとあきらめるだけで完結できる意思決定を死ぬまで実行できたら結果的に勝ち組になれるんだろうか。

| | コメント (0)

2012年5月 7日 (月)

森ビルは「作品」森トラストは「事業」の創造を目指した

 昨日、書店で月刊BOSS6月号の表紙、森ビルの「ソロバン」森稔のロマンが目に飛び込み 800円はなんだかなと思いながら買いました。

 今年、ご逝去された森ビルの森稔さんの業績と今後のなりゆきについて書かれた特集ですが、心に残ったのは、実弟である森章森トラスト社長の言葉

簡単にいえば、森ビルは「作品」森トラストは「事業」の創造を目指した

森ビルは,街づくりをめざし、その結果として、アークヒルズや六本木ヒルズを残した。場所にもこだわりがある。

森ビルは、街づくりをして、海外都市との競争に勝とうとした。でも、海外都市との競争というのはハードでなくてソフト。 法人税が安かったり、優秀な人材がいっぱいいる。 これで9割はきまる。そしてハードをどうするかを考えるべきであって、先にハードを作ってどうするの? 立派な建物をいっぱい作ったって、魅力のない都市に人はやってきません。

ソフトから物事を考えるのが、日本人は総じて下手なんですよ。

森ビルの危うさは、森章さんだけでなく、なんとなく感じるのですが、しかし、このハード大好きは、日本のどこにで転がっていること。地方都市にいくと、やたら豪華な庁舎がたっていたりします。

どんどんビルがこれから都心も建設されますが、需要がそんなに伸びなかったら、賃料もとれない。一等地は魅力があるから、賃料が下がると借りてがつく。そうなると上方シフトして、一等地でない場所のビルは空室だらけになる。一等地も予想以下の収益しかとれない。

つまり、日本が世界的に魅力のある国にならない限り、都心であっても、ここ10年くらいで不動産の賃貸業は今まで以上に魅力のないビジネスになる。カネが回収できないのに、ビルを建て続ける。建設業者の救済のためにビルオーナーがばばをつかむ時代なんだろうか。

| | コメント (0)

« 2012年4月 | トップページ | 2012年6月 »