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2012年7月30日 (月)

いいモノを作れば売れるんじゃない。 解決方法がなくて困っているところにチャンスあり

これ、日経ビジネス2012.7.30の木川眞の経営教室から 木川さんて宅急便の山とホールディングスの社長。

ヤマト宅急便って、ライバルと競争しながら、したたかに生き残っていますが、その秘訣は、

いいものを作って売るという姿勢ではなく、解決方法がなくて困っているというお客さんのニーズに商機をみつけ、ビジネスを作っているところらしい。

通販は、宅急便が不可欠ですが、通販の悩みは返品のコスト。そこで、発注から最短4時間で商品を届けるシステムを作った結果、返品が劇的に減ったらしい。

あと、大きな市場の10%よりも、ターゲットを絞ってそこの50%を取ろうという戦略。ターゲットを絞り独自のサービスを展開すると、他者の参入を防ぎ高い利益を確保できるから。

ただし、価格はリーズナブルに。独占市場だからといって価格が高すぎると顧客がやってこない。需要が拡大すると利益はでてきますから。

木内さんは語っていませんが、開発から回収までのそれなりの期間の資金を確保できるからできる戦略。

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2012年7月27日 (金)

第九

地元で、今年、第九を年末にうたう会が結成され、縁があって、すべりこみで参加することになりました。

 第九って あの年末のお約束のやつです。オーケストラとソリスト4人とびやーっとその他大勢の合唱団。もちろん、私はその他大勢チームに参加です。

 うん十年ぶりに歌を歌う現場に参加しました。楽譜をわたされ、ピアノに合わせて歌うのですが、歌えるんですね。うん十年間封印していたので、最初はあまり声がでなかったのですが、昔鍛えたお腹で歌うという技は すぐ元に戻っていきます。

 わたしは、ソプラノというパートなのですが、第九のソプラノの特徴は、メロディーラインなのでわかりやすいのですが、悲鳴であげられるくらいの高音をメロディーをつけてかなりの時間歌い続けるので、喉を使って歌うと、すぐつぶれてしまう。お腹を使って歌わないといけないのですが、これは、一日、二日でできるものではなく、やはり、若いころの鍛錬がものをいうのかなと思います。

 しかし、周りを見渡したら、セミプロのようにコーラスを継続している人や、元オペラ歌手のような人がいて、うん十年ぶりの素人は、ついていけただけ。でも、爽快感が残りました。こんな感覚ここ数十年なかったなあ。

 何をやってもうまくいかず、何十年もダッチロールを繰り返し、何も残さず、無駄だらけのむなしい、人生でしたが、微かな光がみえてきました。

昔取った杵柄は、案外、錆びつかないっものだと。

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2012年7月25日 (水)

2,000万円以上高く売れる中古マンションの価値

 都心の中古マンションをかなり長期間にわたってウォッチングしていますが、築30年以上たってもベラボーな値段で売りに出され、しかも、売れてしまっているマンションがあります。

 最近、発見したのは築30年以上のヴィンテージマンションで半年以内に2件売り出されているのですが、販売価格が片方が13,500万円(売却済) もう片方が8,000万円(売出し中)

1億円超えの方が、20平米ほど広く、かつ、リフォームされています。8,000万円の方は賃貸でも同時に募集しているから、住める状態にはなっています。ただ、リフォームといっても、高級リフォームではなさそうだから、せいぜい1,000万円から1,500万円強くらいの費用か。面積差が1,500万円くらいか。となると5,500万円の差額のうち残りの2,500万円~3,000万円は何か?

この差は、有名なお庭がリビングから見えるか否かなんですね。関西出身のおばちゃんには、東京人の緑を眺めることに対するカネ払いの良さに驚きを隠せません。別にリビングから見えなくても 徒歩1分以内にあるからいいじゃない。バルコニーに背の高い植物を植えた鉢をびしっと置いたらそれでいいじゃないと思うんだけど。

賃貸の利回りから想定される価格以上で買うのは、自宅に対して、経済的合理性を超えた何かインパクトがあるからなんだけど、その代表が美しい緑の木々で覆われた庭園というのが都心のカルチャーなんだろうね。

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2012年7月23日 (月)

社外のコンサルタントや弁護士の意見なんか信用しすぎるな

これは、富士フィルムホールディングス会長・CEOの古森さんの言葉。そうなんです。外部の人間は コンサルティングの結果、会社がうまくいかなくたって責任とってくれませんから。なんかやりたいことを通すための綺麗な言い訳としての価値はあるんだけどね。

 一生懸命考えれば、自分たちの方が頭がいい。考え抜いた決断が正しいかどうかはわからないこともあるが、選んだ道で成功すればいいだけ。

 決断するということは、結果に責任を負うということ。失敗したら、社長だったらやめないといけない。へたをすると損害賠償で訴えられるかもしれない。だからって、決断しないなんてことは社長には許されない。だから。決めたら成功するまでがんばらないといけない。

成功するまであきらめなかったら成功する! ただし、資金が底をつかない限りにおいては。 ビジネスは長期戦が多い。この長期戦で勝つためには、VISIONのすばらさしさよりも、資金を枯渇させない。枯渇させるような決定的エラーを出さないという2点を徹底することだと思う。よほどひどい戦略でない限り、この2点を徹底すれば、なんとかなる。ただ徹底するのが非常に難しい。相当な信念がないと圧力に屈してこの2点で足元救われるからね。

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2012年7月17日 (火)

竹中工務店の抜群の財務安定力

 最近よくよむZAITENで「次の合併はどこだ! 加速する「ゼネコン大再編地図」」を読んで、気になったので、大手ゼネンコン5社(鹿島、清水、大成、大林、竹中)の直近(竹中は201112月期、残り4社は20123月期)の簡単な経営分析をしました。

                                                        (単位%)

       ②   ③   ④

鹿島       2.84       2.45       15.2       205

清水       1.21       1.15       21.6       122

大成       2.28       2.02       19.5       143

大林       2.83       2.18       21.0       111

竹中       1.12       1.22       34.1       22

     経常利益率 ② 総資本経常利益率 ③自己資本比率 ④有利子負債比率

利益率は鹿島や大林が大きいのですが、自己資本比率(資金調達のうち自己資本がどれだけ多いか)では、竹中が34.1%で鹿島の倍以上 そして、有利子負債比率(有利子負債/純資産)は竹中だけたったの22% 鹿島の10分の1

 好景気のときは、おカネを借りて、でかい事業に投資した方がより儲かるけど、不景気になると、急に資金繰りが苦しくなります。約束した利息や元本は払わないといけないから。

 そう考えると、竹中は、どんな不況になってもびくともしない。なぜ、こんなことになっているかというと、竹中が非上場会社で、口うるさく、短期的な利益の最大化を求める投資家にぎゃーぎゃーいわれることなく経営し、長年の信用で利益をつみあげていったからだと思う。

 いまのところ、非上場経営のいいところが続いていますが、ネックは、相続税問題と、あほな経営者が現れた場合、誰も鈴をつけることができず、とことん暴走してしまう可能性があること。 だけど、凄いなあ。

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2012年7月13日 (金)

ちいばす

今朝の日経の投稿・首都圏経済圏麺に「都心の交通過疎地を救え」という記事があります。

 都内に買い物弱者が51万人もいらっしゃるらしい。買い物弱者とは、記事によると自宅から500メートル以内に生鮮食品店がない人たちのこと。足腰が達者なうちは近くになくてもなんとかなるけど、年をとると厳しい。

 最近、生鮮食料品を置いているコンビニが増えていますが、これは、買い物弱者の方々のためなのでしょうね。といっても、コンビニも500メートル以内にない場所もある

 年とると、病院に行く回数が増えてきますが、かかりつけの病院が徒歩圏内にあるとは限りません。毎回、タクシーで乗り付けることができるのは、潤沢な資金がある人だけ。

 だから、高齢者の方々のニーズに沿うコミュニティバスを作るんだったら、病院と商店街やスーパーの前に停車する路線を作るのがベストなんでしょうね。

 港区はちいばすというコミュニティバスが100円で走っており、なんと7ルートもあります。地下鉄や都営バスが縦横無尽に走っているのに追加してコミュニティバス。そこまでいるのかと思うのですが、とにかく走り回っています。記事によると 収入23,000万円につき費用が4億円かかり、差額は補助金で穴埋め。

だけど、このバスに乗っている高齢者の人たちって、たぶん、いまでも70%以上相続税の課税対象者なんだよね。だって、港区で70歳超えて住めるというのは、借金のない自宅をもっているからだと思うから。家賃は高いし、親を呼び寄せるだけの広さの自宅を買える甲斐性のある子どもなんて僅少でしょう。

 連結純資産が33,887億円(平成22年度)もあり、高額の住民税を払ってくれる人がいっぱいいて、生活保護世帯がほとんどいない特別の場所だからこれくらいの事業はどーってことないんだろうけど、それだったら、もっと役に立つことに投資を振り向けてほしいよね。

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2012年7月11日 (水)

育児放棄か、育児疲れか

 パンダのシンシンが雄パンダを出産して、当初は、授乳もしていたのですが、ある日、子パンダをほってしまった。

 パンダの誕生でわき、母性礼賛の記事が飛び交っていたのに、抱き寄せ授乳をしないのは、育児放棄か!となったのですが、育児放棄は何事かと文句を言った人がいたらしい。

 いまは、育児疲れというような論調になってますね。直近では、また、抱きしめているそうですが

 いずれにしても、マスコミって、記者の思い込みや、外圧に思いっきり影響を受けてぐらぐら言っていることが変化する媒体なんだということを認識しないといけない。マスコミの情報は、発信者が考えるあるべき世界の主張にすぎない。彼らのいうあるべき世界というのが、私にとってのあるべき世界と、どのくらいの距離があるかは、迷える私たちが独自に判断しないと、おかしな方向に誘導されるんだろうね。

 追加して 本日、午前、赤ちゃんパンダがご逝去されました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

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2012年7月 9日 (月)

誰でも使える民事信託第2版

 信託の本は売れないという定説を見事に破ったものがあらわれました。

「誰でも使える民事信託 第2版」司法書士さんたちが作った本です。

初版が平成2321日で、第2版が平成24612日。

初版は完売だったそうです。

 これは、民事信託をビジネスとして使えないかという司法書士さんの数がそれなりに存在しているから定価3,400円の本があっという間に売れたということではないでしょうか。

 難しい信託法の体系書というよりは、どう活用したらいいかということをいろいろ、わかりやすく書いていてそこがよかったのか。

 信託本の問題は、抽象的すぎて読む気力が続かないことだから。

 第2版で新たにどーんと差し込まれたのは、私も末席にいれていただいた3月に開かれたシンポジウム「障害者のための民事信託を考える」の内容が含まれていること。

 このシンポジウムが縁かどうかはわかりませんが、障害のあるお子さんについての相談ごとを耳にする機会がぽつぽつとでてきています。高齢者の問題は、今では、相談するところがいろいろありますが、障害のあるお子さんについては、どこに相談したらいいのかよくわからない。ここら辺についてきちんと対応できるネットワークがあると、10年後も50年後も必要とされ続けるのですが、どなたか構築しませんか。

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2012年7月 5日 (木)

学食のランチ

 今朝の日経に「学食、大学の顔に」という記事があります。学食の味を売りに生徒を誘致なんてことを考えている大学もあるらしい。

 かくいう信託大好きおばちゃんが最近、どっぷりはまっているのが、学食のランチ。徒歩15分以内に某大学があり、そこの食堂に入り浸っております。

 ずっとその大学の存在は知っていたのですが、食堂に入りだしたのは、つい最近。

 その大学の近くのレストランでは、ランチが最低でも1,000円はするのですが、学食の場合は、500円で腹いっぱい食える。

 私は、いつも定食を注文していますが、同じ定食でも日替わりですし、ご飯も白米と玄米をチョイスできます。この定食は、学生からすると量も少ないから社会人向き。

 昼食の時間に誰が食べているかよく観察していると、学生らしき人(外人も結構多いね)が半分弱で、タクシーの運ちゃんぽい人や、近所のおばちゃん、おばあさんたちがわらわらとやってきます。

 その大学は、食堂を売りにしなくても、優秀な学生がこれからもやってくるから問題ないけど、食堂をセールスポイントにしないといけない大学ってなんだかなあ。

 いっそのこと、食堂だけでなく、面白いことが学べたり、資格をとれたり、スポーツも楽しめる大人のためのテーマパークという形に大学も業態展開した方がいいかもしれないね。

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2012年7月 4日 (水)

なぜ、米国債を外国人が贈与したら米国で贈与税がかからないのか?

 米国の贈与税にとても面白い規定があります。

 すなわち、非居住外国人が無体財産を贈与した場合は、原則として、米国の贈与税は非課税という規定です。

 日本で贈与税を払うのは、贈与により財産をもらった人ですが、米国ではあげた人。

 無体財産(intangible property)とは、株式とか債権  米国の株式とか米国国債、地方債、社債、米国人への貸付金なんかも含まれている。日本だったら、ソフトウェアのような無形固定資産も無体財産に含まれると思うけど条文には含まれていない。

だから、米国国債をずーっと日本在住の日本人が贈与した場合は、米国では贈与税がかからない。

 他方、日本では外国籍で日本の非居住者が国外財産を贈与でもらった場合は、贈与税がかからない。だから、日本在住の日本人が米国在住の米国人に米国債を贈与した場合は、日本で贈与税がかからない。逆に、日本国債を米国在住の米国人に贈与したら日本で贈与税がかかる。日本国債は日本の国内財産だから。

 日本と米国の贈与税のシステムが違うけど、なぜ、米国では米国外に住んでいる外国人が米国債や米国株を贈与したら贈与税がかからないのだろう?

 たぶん、米国の経済状況に原因があるように思うのです。つまり、米国は昔から借金経済で、国家だけでなく、企業や個人にもその傾向がある。経済活動をするためには、おカネを調達しないといけない。莫大なおカネを貸してくれるのは、日本をはじめとする外国や外国法人や、それに、大金持ち。

 大金持ちに出資を申し入れても、もし、その出資持分を子供に贈与した場合、米国で莫大な贈与税がかかるんだったら断られる可能性が高い。それじゃ困るのでしょう。

 外国のお金持ちのみなさん、どんどん米国に投資してください! 米国外で暮らしていらっしゃる限りは、出資持分をお子さんに贈与しても米国政府が贈与税の請求書を送りつけることはありませんから!というのが、この規定を作った理由ではないかなあ♪

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2012年7月 2日 (月)

武装解除のプロ 瀬谷ルミ子さん

 日経ビジネス2012.7.2号の旗手たちのアリアは日本紛争予防センター事務局長の瀬谷ルミ子さんです。

 まだ30代の前半ですが、世界の紛争地、たとえば、アフガニスタンに行って、銃を持った兵士に銃を放棄させ、普通の人としていきていくための筋道をつけていくような役割をされていらっしゃるようです。

 とはいっても兵士は銃をもってこそ存在意義があり、銃をただで放棄させることなんてできない。ふつうの人になれば、自分が殺した人の家族にかたき討ちされる可能性も高まりますから。だから、交換条件を探る。交換条件は実現可能なものかを交渉し実現する。

 武装解除は住民の犠牲の上に成り立つ政治的なギリギリの妥協案に過ぎない。

 彼女はたぶん、仏様のような仁徳のあるタイプではないと思う。

 彼女には類まれな、情報の本質を見抜く能力があるのでしょう。多数の利害が激突する当事者からの発言は、あくまでもその人の立場を守る主張が主体で、これをふんふん聴いているといつまでたっても解決がつかない。しかし、その発言の中には事実があり、その事実をつなぎ合わせて、瀬谷さんからみる紛争を確認し、最小のコストで解決するための方法を導きだし、その解決方法実現のための提案と説得を行っていく。

 いまは、事務局長として、日本企業に対し、紛争地域への投資を促す活動も始めていらっしゃるようです。なぜ紛争がおこるかというと、そこに利権(資源)が眠っていることが多いから。だったら、早い目に投資をして先行者利益をゲットしましょうというのがセールストークなのか。

 なかなかのおばちゃんですな。

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