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2013年1月30日 (水)

国際贈与課税の厳しい改正

平成25年の税制大綱に下記の改正が記載されています。

 

(1)日本国内に住所を有しない個人で日本国籍を有しないものが、日本国内に住所を有する者から相続若しくは遺贈又は贈与により取得した国外財産を、相続税又は贈与税の課税対象に加える。

 

 (注)上記の改正は、平成25年4月1日以後に相続若しくは遺贈又は贈与により取得する国外財産に係る相続税又は贈与税について適用する。

 

 これ、米国の信託を使って、日本のおじいさんが、無理やり米国籍を取らせた赤子に米国債(生命保険の保険料に化けますが)を贈与したスキームが原因だと思う。いま、高裁で争っているところと思うけど、たぶん負けそうなんだろうな。だから、おかしなことをする人たちがでてくるまえに改正!

 

今の税制だったら、外国籍の日本の非居住者の人に外国財産を贈与しても日本では贈与税がかからないから。

 

日本国内に住所を有するものは国籍を問わないから、日本に住んでいるフランス人が、イギリスに住んでいるイタリア人の子供にスイス銀行の預金を贈与しても日本で課税されることになる。課税できるかどうかは別として。

 

 ただ、やりすぎのようにもみえるんだけどね。租税回避なんて考えていない人たちにも影響があるから。

 

 

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2013年1月22日 (火)

ずっと安心信託

 これは、2012年の日経優秀サービス・製品賞等をもらった三菱UFJ信託の信託商品。

特徴として、信託したおカネの受け取り方を決めることができる。委託者が死亡した場合におカネをスムーズに引き出せることだと思う。金額は200万円から3,000万円。信託財産は、元本保証の金融商品で運用。信託期間は30年を限度。

 受取安心信託というのが以前からありましたが、これは、自分が死亡したときにスムーズに遺族がおカネを引き出せるということを主眼に置いていた商品で、50万円~500万円

 受取安心信託は、

自分が預けて、自分の生きてる間に定期金を受取り、死亡したら遺族に一時金や定期金を受け取ることができて、誰にどんなかたちで、いくらくらい渡すかどうか決めることができる。

 商品概要をみていると、一時金受取人(相続人に一時金を受け取る人)と、残余金受取人(一時金控除後の残額を受け取る人、一時金でも定期金でもOK)を決めることができて、一時金受取人は推定相続人から一人、残余金受取人は推定相続人から複数もOK

 推定相続人以外を受取人とすることはできない。

一時金受取人、残余金受取人を商品概要では、第2受益者しています。第1受益者は委託者で、委託者の死亡により第2受益者に受益権が移る仕組みなんだろうね。だったら受益者連続型信託か、第2受益者が受益権取得後,30年以内に死亡した場合は、信託が終了するから第3受益者は存在しないということなんだろうね♪

 この商品が売れているようですが、受取安心信託よりポータビリティがあって、200万円からということから、そこらの庶民クラスでも手に入れやすい。元本保証の信託財産で運用してるし、三菱ブランド 安心・安全って感じが、日本人受けするんだろうね。

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2013年1月16日 (水)

未成年・障害の子守る信託

 先週に引き続いて、日経のM&Iで 英米の家族信託の特集をやっています。今週は、信託の良い機能が発揮される未成年や障害の子を守るための信託がどう使われているかが書かれています。

 事例の一つとして、障害のある子どもを受益者とする信託について、社会福祉団体を受託者とするスキームが紹介されています。社会福祉団体ならば、障害者の方への対応も適切にできますし、障害者や未成年者の財産と生活を守るための信託を設定するならば、信託銀行よりも社会福祉団体の方がいいかなとも思います。信託銀行はおカネのプロであっても、福祉のプロではない。障害者の子の生活のために信じて託した委託者の意思は、カネの管理だけをしてくれということではないですから。

 これが、日本では難しい。業法の問題とかもありますしね。

信託の設定の相談は誰にするかというと英米では弁護士だけでなくFPもあるらしい。FPはおカネの専門家ですからね。そして、意外と信託設定の弁護士フィーが安い。簡単なやつで7万円くらいから、ただし、その後の弁護士との相談費用は、日本のように顧問料ではなくタイムチャージ。相談すればするほど高くなる。

日本では、高齢者や障害者を守るための制度として成年後見がありますが、これが使いづらくやりにくい。記事にもあるように成年後見では相続対策はできませんが、信託を使うと、高齢者の生活のサポート+相続対策が組めますしね。

 さて、2週間にわたる日経さんの記事の波及効果はいかに?

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2013年1月15日 (火)

なぜ、相続税を増税するの?

 これは、今朝の日経の経済教室で森信教授が「税制改革、分配・成長 両立を」で主張していることの一つ。

 森信さんの論調は、財務省や政府が主導している所得税や相続税の増税の理論的援護のようにみえます。

 相続税は世界的にみるとない国も多い。人の死というどうしようもない出来事により生ずる資産移転についてもらった人がコストを払うのが日本の相続税の制度ですが、なぜ、増税するのかもっともらしい理由がないといけない。

 消費税が増税し、低所得の人の負担増が不満として高まるのを押さえるために、富裕層から税金を多くとることに反対を唱える人は少ないから。選挙ではたくさんの人の支持がないと当選できませんですからね。でも、ガス抜きのための増税なんていえませんよね。

 森信さんは 相続税の課税根拠としては、2つあげています。

一つ目は、所得税の補完としてとらえる考え方が強くなりつつある。キャピタルゲイン課税は税率が低いので、死亡時に残った財産に課税して税金の清算をしてもらうということ。

二つ目は、国や地方自治体が負担している介護費用や医療費の負担を相続時に清算してもらうということ。

一つ目は恩恵を受ける人が限られているのでそうかなと思うけど、二つ目はなんとなくわかる。高齢者の人の介護や医療の年間の負担って本人や家族は出ていくおカネの額でしか実感できないけど、出ていくおカネの9倍を国が負担していますからね。でも、考えてみたら、長生きすればするほど、本人のおカネも減るので相続税の支払いも減る。

おカネをいっぱい残して早く死んだ人が長生きした人の分のコストも代わりに返済する制度なのかな。

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2013年1月10日 (木)

女王蜂国家 にっぽん

 東京オリンピックやスポーツ庁を作るなんて報道をみて、つくづく思うのは、政治家は地方の時代だ、地方分権だなんだかんだといっても、結局やっていることは、東京の繁栄が一番!

 東京で供給されたおカネは東京で使われ、東京のまわりをまわっていく。地産地消が大事といっていますが、東京オリンピックは、地産地消の決定版。

 東京って、結局、女王蜂みたいなもんですね。存在しているだけで、オーラを放ち、甘い蜜(カネ)に吸い寄せられて、働き蜂がぶわーっと集まり、がんばって、稼ぎ、ばらまいたカネ以上の価値を生み、女王蜂は、ますます肥え太っていく。そして、また、再投資。やっぱり、東京の中心(カネの動いているところ)と絡まない限り、日本では利益の極大化は難しいと思う。

 女王蜂システムは、どこでもありますが、たとえば、茶道や華道などのお稽古の世界や、宗教もその一つの形体と思う。家元や教祖様を神格化させて(実際は大番頭さんが仕切るのですが)末端からおカネを吸い上げるシステムができているよね。 綺麗におカネを吸い上げ、綺麗におカネを再投資できる女王蜂システムがベスト。

このシステムがうまく機能しているところは、大成功している。日本で一番機能している女王蜂システムは、多分天皇制だと思うけど。

 家元も教祖さまも、ずばぬけた能力が必要なわけではない。いや、ずばぬけた能力はない方がいい。ただ、リスクに対する鋭敏さは必要。優雅に超過収益を手に入れますから、そりゃいろんな人がやってきて、いろんなことをいう。そこで情報の価値とリスクを五感で感じる能力が不可欠だろう。95%のリスクは周りの人たちが対応してくれますが、最後の5%は誰も判断できない。やっぱり、目線が、教祖様と番頭と側近では違いますからね。

 女王蜂が一番利益を享受するけど、女王蜂になるには、自分で作るか、女王蜂の子供に生まれるか、なんらかの偶然で女王蜂になるか。さて、あなたは、その偶然に人生をかける気がありますか?

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2013年1月 9日 (水)

障害者の生活に信託活用

 これは、今朝の日経のタイトル 言ってる内容は 特定贈与信託がメイン。 受益者を特別障害者とする他益信託を設定した場合、6,000万円まで非課税というもの。

 ただし、対象が特別障害者なので、利用者が1,000人弱。そうでしょうね。特別障害者のお子さんがいて、金銭6,000万円をぽんと拠出できる人は、レアですから

 制度的にこの特定贈与信託は、金銭だけでなく不動産も信託財産にいれることができるけど、信託銀行の商品説明書をHPで見る限り、金銭に限定している。管理コストの問題といわれていますけど、他に問題があって、たとえば賃貸用不動産で2億円の物件がある場合、このうちの6,000万円部分だけを特定贈与信託にして、残りは別の人を受益者とするすることはできないし、賃貸用不動産の一部だけを信託するということも事実上できないということをきいたことがあります。6,000万円前後の不動産なんて限られますから、贈与税の負担やらなんやら考えると、結局、不動産は使えない。

 信託協会は、受益者の範囲を一般障害者まで広げることを要望していらっしゃるようですが、不動産のニーズがあるならば、不動産を信託財産とする特定贈与信託ができやすいような法制度に変えた方がいいと思う。

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2013年1月 8日 (火)

東京オリンピック

 なぜか、正月から東京オリンピック誘致で報道は盛り上がっています。なんか、石原さんの背後霊がみえてきそうですが、

 これだけ騒いで、多分、めちゃくちゃおカネを使って、また、こけたらどうするの?と思うのが、一般人の感覚なのですが、

 でも、もし、東京のオリンピック誘致が成功したら、当然ながら、東京の一極集中がますますひどくなるよね。オリンピックバブルで、巨額の公共投資が東京に集中投下されるわけで、そうすれば、またもやカネが動き、仕事ができ、ここ7年くらいは、都心の不動産の価格が高騰するとは思わないけど、それなりに推移する。

 逆に東京以西に回るはずのおカネが、東京でせき止められてしまうので、今後7年は首相の上げ潮戦略の恩恵を思ったほど受けられないのではないか。

これを打開するためには、いっそ、国際機関(たとえば、国連や世界銀行など)を関西に誘致するくらいのグローバルなことをしない限りは、浮揚は難しいと思う。橋下さんにそこまでの器量があるかな。

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2013年1月 6日 (日)

カルティ (介助式車いす)

カルティって何?と、思う方がほとんどだと思いますが、これは、車いすの名前です。

 ちょっと、年末から年始にかけて、車いすneedがあって、ネットをうろうろしていたところニトリの生活サポート用品からこの製品をチョイスしました。値段は19,900円安いと思ったけど、同様の商品は、別のネット店舗ではもっと安かったでした。

 で、この車いすのいいところは、軽くて(7Kg)で、折りたためるから、よくわからないのですが、とにかくえいやで買ってみました。ところが、やってきた製品(折りたたんだ状態)を座れる状態にすることは簡単でしたが、どんなに説明書を読んでも折りたたむことができない。折りたためなかったら、車にもつめこめないし、電車にもつみこめない。そこで、どうしたかというと、近くの特別養護老人ホームに駆け込んで、事務局の方に泣きつきました。たぶん、この人たちはわかっていらっしゃると思ったから、この予想はどんぴしゃでした。

 おかげで、この車いすは、私の人生で上位ベスト10には絶対に入る価値ある買い物となりました。何百キロも電車を移動し、タクシーのトランクにもきっちり入りました。

 凄いと思ったのはJRや東京の地下鉄の情報連絡の凄さ。車いすの客がいたら、どの列車のどこの座席に座り、どこで降りて、どこで乗り換えるのか、きちんと聞いて、乗る時も、降りるときも、車掌さんや駅員さんが待ち構えて、スムーズに移動することができました。

 いままでは、気が付かなかったのですが、駅のエレベーターの場所を確認して、そこから目的地までどうしていくかを事前に確認しておいた方がいいこと、バリアフリーといっても微妙に段差があるので、結構、疲れること、でも、なんとか車いすでもいろいろ動けるということはわかりました。でも車いすから何があっても手を放すことはできないのですよね。命をあずかってますから、だから、でかいリュックサックと、首からショルダーをぶら下げて動き回りました。ちっともかっこよくないね。

いままでみていた景色が、違う色でみえてきました。神様にとても感謝です。間に合ったささやかな親孝行

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