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2014年9月28日 (日)

 外国人の日本の不動産投資の特徴は

 先日発刊した「顧問税理士なら答えて! 個人の国際課税Q&A」の献本をさくさくしている最中ですが、反響が面白いです。某渉外弁護士の方は、今度登壇される予定の国際会議のトークのための参考資料として役立ちそうだとおっしゃっていただき、へーそういう利用方法もあるんだなと。ライト感覚なんだけどね。

 

 さて、私は「都心に住む」という不動産会社がスポンサーにいっぱいなってる月刊誌の愛読者なんですが、2014年11月号サブタイトルは 海外投資家も注目 都心住宅の資産価値

 

 最近、やけに都市のマンション(私がたえずウォッチしているのは中古ですが)の価格が暴騰しています。なんで50㎡くらいの中古マンションが1億2,000万円とかすんの! これはですね、東南アジアのお金持ちが資産運用として日本の不動産が割安だから買って需要が多いことが大きな要因。 今、円安ということは、あっちの国からの日本投資はお得だからですね。でも、東南アジアのお金持ちは100㎡超え オーバー2億円の物件は買うと思うけど、50㎡は買わんよたぶん。日本人もあほらしくて買わないと思うし、いったい誰のための値付けなんだろうね。

 

 本では、国土交通省のアンケートを参考にしていますが、 海外からの投資家は日本の東京に投資する人が圧倒的に多い。大阪圏の2倍。

 

海外からの投資家で目立つのは、台湾、シンガポール、インドネシアなどの人。これらの国では物価の上昇で利回りが下がり、東京の不動産が割安らしい。

 

この人たちの不動産の購入目的は投資と実需が半々。 セカンドハウス利用して人に貸さない人が目立つらしい。 都心の中でも町並みが整備されて区画が広い綺麗な印象の町を好むらしい。どこだ? 六本木ヒルズの辺? 鳥居坂の辺? 番町の辺? 松濤? 広尾南麻布の辺? なお、利回りがよくても郊外は買わない。また、なぜ東京かという食事がおいしい、文化水準が高くて、安心安全なとこ。

 

文化水準とは、多様なアメニティ (ミシュランに選ばれるようなレストラン、有名なケーキ屋、素敵な美術館などなど)が存在していることのようらしい。

 

いずれにしても、ちょっといまの不動産の値段は実需を求める日本人には高すぎるんじゃないか。将来、外人投資家が投げ売りしてようやっと日本人の手に戻ることになるんだろうか。

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2014年9月24日 (水)

顧問税理士なら答えて! 個人の国際課税Q&A

 個人の国際課税(結婚や転勤、移住、留学、運用、相続に係る所得税、相続税、贈与税等)について書いた書籍です。法人の国際課税のジャンルと異なり、個人の国際課税は、そこらの税理士でも、ぽんとケースにぶちあたりますが、常に経験していないので本当にまようことがあります。これは、東京税理士会併設の日本税務会計学会の国際相続チームに所属していたメンバー8人で書いたものです。

 

 たとえば、日本で日本人と韓国人が結婚し、韓国の法律では適正に婚姻届を出していたけど、日本の役所に届けていない場合は、日本では婚姻が認められないので、相続が発生した場合、日本では妻に相続権が認められません。 在日韓国人に相続が発生し、相続人が日本の居住者、韓国居住者、財産が日本と韓国に分散された場合、日本と韓国の税制の違いによって、 両国での課税のされ方が異なります。

 たとえば、日本に住んでいる日本人と米国人のカップルが申告する場合、米国人は、日本でも米国でも所得税の申告をしないといけませんが、 日本人は日本の申告で済むこともできます。 夫婦合算課税を選択した場合、米国人の所得税は通常は少なくなりますが、日本人は、米国の申告もしなければならなくなります。

日本在住の米国人と日本人のカップルが、米国に住んでいる孫に米国債を贈与した場合、日本では、日本居住者からの贈与は、受贈者がどこにいようとも日本で贈与税課税がされます。米国では、米国非居住の外国人が米国債のような無体財産を贈与した場合は贈与税は非課税だけど、米国人が贈与した場合は贈与税の課税対象となるともに代飛ばし税の対象にもなり、2重課税部分は日本で税額控除をすることになります。限度はありますが。

 

 なんか、詳しいですね。 はい。 この書籍は私が一応、まとめ役してました。着想から2年間。いろんなことがこの2年間あり、実現可能性は今年の4月過ぎくらいまでみえなかったのですが、ようやく日の目をみました。優秀で経験もある人たちが楽しく書いた、誰でも知ってる税法を国際課税という視点で切り取り、ちょっと深掘りすると、なるほど、そうだったのかと思っていただける一冊です。

 

 

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2014年9月21日 (日)

投資家に向いている人、事業家に向いている人

 孫さんの成功を見て思うのですが、世の中には、投資家に向いている人と事業家に向いている人がいると思います。

 

 私なりに定義すると

 

 投資家は、自分以外の人やモノ(株や不動産・・・)におカネを出して、その運用益(保有することによりは配当や利子をもらったり売却してキャピタルゲインをもらったりする)を得て投下資本を回収する人

 

 事業家とは、自分で事業を作って大きくして利益を獲得する人

 

 専門家(税理士や弁護士や会計士]は、制度的に出資者と事業家がイコール。だから他人におカネをネタに乗っとられることは通常はないけど、成長も限界がある。大飛躍の影には必ず大きな資金調達が必要だからね。

 

 孫さんは、投資家としては凄い(アリババの例)だけでなく、出資した会社を大きくさせる技量もあるから事業家としても凄いし、事業家は事業の過程で投資を行っているから事業家としてセンスのある人は投資家としてもセンスはある。

 

 ただ、世の中には事業家としては全く向いていないけど投資家としては適した才能がある人もいるし、投資家として食ってるような人だっていくらでもいる。

 投資家はおカネを持っていたら誰でもできるけど投資家として結果の出せる人というのは限られ、資質が必要なのだと思う。

 

 投資家としての資質は何か。誰も見えない未来を自分である程度想定しておカネを出すと思いますし、予想と実際がニアリー・イコールの割合が高い人が資質はあると思います。でも、その想定と未来の時点で実際に起こっていくことが異なることなんてしょっちゅうですが、たぶん、予想とぶれてもあわてずジックリと待てる人なんじゃないか。それから、おカネは自分の手元から離れると、たとえどんな制限を契約書で定めても相手方におカネの支配権は奪われ、投下資本の回収は自分の努力ではどーにもならないところがあるから、投資前に相手が信頼にたりうるかを的確に判断できる人。

 

 つまり、投資家として向いている人は先を見る目、足元を見る目、人を見る目の3つの目が利いてる人だと思う。この3つの目が利いていて、おカネがあるなら事業家でなく投資家として徹底した方が生涯、資金を枯らすことなく人生を全うできるんじゃないかと。自分のおカネで投資する限り、失敗しても財産はゼロとなってもマイナスにはなりませんし、分散投資を心がけたらゼロにもなりにくいですから。

 追加して、投資家は自分のための教育投資にはカネをかけるべきだけど、自分自身の生活は絶対に贅沢しちゃいけないと思う。そんなところにカネをかけ神経を使うと、よくみえない他人の価値の判断の軸足がぶれるから。事業家は自分が売り物だから贅沢も必要経費だけど。


 

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2014年9月20日 (土)

なんで、孫さんはアリババに投資できたのか。

 アリババの上場で、アリババの大株主の大株主孫さんは日本NO1の大富豪のポジションをユニクロの柳井さんから奪取されたそうです。おめでとうございます。

 

 アリババ投資は、孫さんが中国にいかれて何十人か面接して、そのうちの一人だったそうです。なんでも事業計画書も何もみなく即断即決で数十億の投資GO.

 

 なんで、孫さんはそんな大化けを見抜けたの?先見の明があったの?

 

 人をいっぱい見て、人を見る目があるから?孫さん以上にたくさんの人と出会っている人なんていっぱいいます。

 

 運がよかったから。 失敗も多分いっぱいあると思いますが、成功がとにかく目立ちますよね。格付けが低く、そのうちこけるぞ、こけるぞと言われてうん十年。それでもソフトバンクは生き残り、ヤフー事件の追徴税額なんてくそくらえの大企業にあいなりました。

 

 多分、孫さんは朝から晩まで自分のイメージした事業[IT関連?]を大きくしたい、大きくした、そのためにはどうすればいいかということを何十年にもわたって考え抜いているから、人をぱっと見た瞬間、その人が自分イメージする事業の中で、どのくらいの可能性と実現性があるのかが見えちゃうんだと思います。自分のイメージの中の収益マシーン(たぶん、自分に似た人)の鋳型にアリババの創業者はピタッとあてはまったんじゃないか。

 

 じゃ、孫さんの躍進はこれからも続くのか? 私は、ここら辺でしばらく止めるのがいいんじゃないかと。このアリババ上場の含み益を使って、大々的な外国進出が可能になったようにもみえますが、ここで一歩踏み出すと。。。。 孫さん。次の一手は360度リスクコントロールでお願いしますよ。

 

 

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2014年9月18日 (木)

ただいま、食事療法中

 最近、某総合病院に頻繁に通っているのですが、これが、総合内科に胃腸センターに耳鼻咽喉科に整形外科と4つの診療科を横断的に渡り歩いています。総合病院のいいところは、カルテがコンピューター管理されていて、ある診療科で調合した薬が、他の診療科での治療の際に問題ないか、即判断できるし、過去のデータ(レントゲン写真とか)も残っていて、「あなた、また来ましたか。万が一のこともありますから精密検査しましょうか」といわれたり、時系列で健康診断の結果を見比べてみて「このまま放置すると動脈硬化になるかもしれません」と脅かされたり、まあ、いろいろあります。。。

 

 で、3か月後の検査で悪い数値がでたら薬物治療になりそうで、この年から薬漬けはまずいと思い、ただ今、食事療法中です。

 

 1か月ほど前から、3食何を食べていたかをエクセルの日程表に書き入れ、時系列でみると、くせがありますね。で、インターネットで食ったものの栄養がどうかをみて、この献立でいいのかを考え、コルステロールが高いものを連続して食べているときは、しばらく、はずす。

 

卵も毎日食べてたけど2日に一度に変更、鶏肝が大好きで毎週2日は食べてたけど、これも一か月に一度に変更。牛乳は毎日200CC飲む。さんまは今シーズン8匹食ったけど目標30匹! さんまを食う時は必ず、大根をすってその中に突っ込んで食べる。。 まだまだ問題点は多いと思いますが、薬物中毒だけはNoなので頑張ります♪ 関係者のみなさま、そーいうことですのでよろしく!

 

 

 

 

 

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2014年9月16日 (火)

鳥居坂上

 三連休の最終日 麻布を中心とした街めぐりを企画している知人のお誘いで、鳥居坂上あたりをぶらぶら歩いていました。このツアーの参加者は、遠方からの方も多いですが、私も含め近場の人間が固定客になりつつありますね。なんかご近所のニッチでディープな情報交換の場所になりつつある。

 

 鳥居坂とは、麻布十版の近くにある非常に急な坂ですが、上ると空の広い住宅街エリアが広がっています。アドレスは六本木5丁目。六本木というアドレスには違和感があるくらい落ち着いています。ここは、江戸時代は大名屋敷などが並び、明治維新後は、財閥のトップや華族、皇族のおうちになっていた由緒のある場所で趣のある石垣が今も残っています。

 

 今回の街めぐりは非常に人気があるようでしたが、なぜか? それは「花子とアン」の舞台だから。 村岡花子さんや柳沢白蓮さんが通っていた東洋英和学院のレトロモダンな建物が残ってます。また、国際文化会館という、以前から存在は知っていましたが、入ったことのない建物に今回は入り、そんなに広くないですが手入れの行き届いたお庭も拝見。ここも結婚式場をやっているらしい。そんなに結婚式場って儲かるものなのかなあ。

 

 この六本木エリアは大きな道路を経て西側は、第2六本木として再開発されるエリアだそうです。最北端は、私のしょぼい青春の思い出のあるロアビル。歴史のある地域ですから今の風景を残してほしいよねえ。個人的には坂がきつくてちょっと歩くけど鳥居坂上エリア東側は港区の中の番町みたいなところで縁があるなら住んでみたい! なあぁ。

 

 

 

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2014年9月 7日 (日)

なぜ、ヤフーでは納税者が負けて、IBMは勝ったの? 

 税理士の世界で話題になっている裁判といえばヤフーとIBM 超大型の節税スキームと思われるものを両者が実行して、裁判になりましたが、いまのとこ1審では、ヤフー納税者× IBM○

 

 なんで?  だって ヤフーは証拠がいっぱいあったけど IBMはないんだもん。やっぱ節税するなら海外で立案しないと♪ なーんて考えるとんでもない人たちがうじゃうじゃうじゃとでてきそうですが、

 

 このままいくと、高裁でもIBMについては納税者が○になりそうなんだけど、莫大なお金が無税に近い形で外国に流れるのはやっぱねという感情も勘定もあり、どーすれば国が勝てるのか 理屈をどう構築すればいいのかということを ここらへんの法律を作っていた朝長さんがT&A検証・IBM裁判で4回に渡ってお書きです。 文章が膨大で読むの大変でしたが(笑)

 

 IBMは 自己株式を取得した場合みなし配当と株式の譲渡損失が生じるのですが、みなし配当は税務上益金にならず、株式の譲渡損は税務上損金になる。つまり、含み益の多い株式を買い取れば、より損金が多くとれ節税効果が抜群になる。ここをついて節税をした会社はけっこうあったのですが、IBMは金額があまりにもでかかった。

 

 国としては否認したかったけど、同族会社の行為計算の否認とか実際に使う場合はなかなか難しい。そこでどうすればいいのかということで

 

朝長さんのいいたいことは 譲渡損を否認するのは難しいけど、みなし配当を否認するアプローチは可能ではないか また、同族会社行為計算の否認については、租税回避の「目的」があってやったというアプローチでやったら、「目的」を証明するような証拠がどこにもなかったので負けたけど、租税回避になる「結果」があれば、同族会社行為計算の否認となれるとすれば勝てるのではないかと。で、その「結果」を判断する際には、最近の社会通念や常識で考えるべきで、国際的な租税回避スキームは否定しましょうという世界的な流れもありますですし、いけるかもね というようなことではないかなあと。

 

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