« 後継ぎ遺贈受益者連続型信託 遺留分減殺の地裁判決の件 | トップページ | お札のリニューアル »

2019年2月 5日 (火)

とことん報われなかったサラリーマン書を遺す。 顔真卿さん

 去年の4月から、書道を復活させましてなんとか10か月持ちこたえました。先生が優れているから(腕だけでなくよいしょも)続いているだけのダメな人ですが、先生に勧められて東京国立博物館でやっている顔真卿 王義之を超えた名筆を見に出かけました。顔真卿は中国の唐の時代の有名な書家です。今回、歴史に沿って書が展示されていたこと、自分が書道のおけいこしていることからじっくりと見ることができました。といっても人大杉でピンポイントじっくりでしたが。

 

 顔真卿の作品は中国本土ではなく、台湾の故宮博物館の門外不出の作品ですが、公開は日本の東京。旧暦のお正月で中国の方も日本に旅行しやすいシーズンに公開されています。 中国でご覧になりたいでしょうけど、大人の事情で難しかったのでしょうね。今日も朝10時ころには入館したのですが、人大杉状態。しかも、聞こえてくる言葉は(ドゥイ とかメイヨウ)ばっか。 博物館の人が「並んで少しずつ横に歩いてください 」と繰り返し言ってたけど、それってほとんどの人にとっては雑音でしかないと思うね。

 

 で、タイトル顔真卿さん。字体の特徴としては、力の入った骨格のあるバランスのいい文字を書く人です。王義之さんは右肩当たりのやわらか体ですが、顔真卿さんのスタイルが、現在の明朝体の原型になったという漢字スタイルを作った偉い人。

みんながみたいといって10分以上待ちだったのが有名な祭姪文稿です。これは将来を嘱望された甥の顔秀明が悲壮な最期を遂げたのですが、その彼への追悼文の原稿のようなもの。最初は、タンタンと落ち着いた文字配列ですが、途中から感極まったのか、文字が踊りだし、間違いを訂正したりして、立派な顔真卿さんの文字群とは程遠いいものです。しかしそれがなお一層、彼の心象を表し、見るもの心に響くというものです。といっても、説明書きはたっぷり読む時間がありましたが、本物の草稿は止まらずに歩いてみなければならないので、あっけない感じもしました。

このように後世に遺る傑作を作った顔真卿さんですが、ご本人は真面目でちょっと生き方が下手なサラリーマン。国のことを思ってはっきりいえばいうほど、サラリーマン世界ですから煙たがられ左遷また左遷。それでも60を過ぎて遅咲きの花が咲きこのままハッピーエンドかと思うと上司に嫌われ、辺境に出向かされ、そこで、非業の死を遂げました。

 

彼の遺した文字を真似し、その文字を空気のようにコミュケーションツールとして使って時代を作り続けた人たちの大河ドラマの途中の地点に私がいるのですが、国破れて山河ありといいますが、きっと国破れて漢字ありなのでしょうね。これからもずーっと。

 

 

|

« 後継ぎ遺贈受益者連続型信託 遺留分減殺の地裁判決の件 | トップページ | お札のリニューアル »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 後継ぎ遺贈受益者連続型信託 遺留分減殺の地裁判決の件 | トップページ | お札のリニューアル »