景気がよくなると評価損 CDSの場合
今朝の日経の経済2面に「損失回避商品のCDS 一転、業績の重しに」という記事があります。
CDSとは、倒産保険のようなもの ある企業を参照して、もし、その企業が倒産したら約束したお金を払いますよ。その代わりに、保険料を払ってねというようなものです。
社債をもっている企業が、社債発行会社の倒産による損失を回避するために利用しているところもあるようです。
代表的なCDSの指標として、iTraxx Japan 5年ものが 日経のマーケット欄に毎日掲載されていますが、昨日は実勢価格が153.12円 理論価格が307.98円。かなり乖離してますが、この価格は、金融危機のころからくらべると激減しています。
それは、景気が回復しているからであり、非常によいことなのですが、このCDSをもっている金融機関にとっては困ったことなのです。というのも、時価のあるCDSは、時価で評価しないといけないのですが、この時価が下落しているということは評価損を計上しないといけない。
一般的な株式の場合、評価損を計上するのは、未曾有の経済危機が生じたとき、その会社固有の未曾有の大問題が生じたときなど、ネガティブな時なのですが、
CDSは逆 未曾有の経済危機のときは、倒産確率が上昇するから、CDSの価値(保険料)も暴騰し、その結果、評価益がでる。でも、景気が回復すると、倒産確率が下落するから、CDSの価値も暴落。その結果、評価損が生じ、企業の業績を悪くする。
CDS自体が逆張り商品ですから、当然といえば当然ですけどね。
記事によると、「みずほFGの場合、09年3月期(未曾有の経済危機のとき)決算で、CDSの評価益が230億円に上がった。」
とされていますが、 有価証券報告書を読むと次のような記載があります。
クレジットデリバティブ取引(平成21年3月31日現在)
(単位 M円)
区分 種類 契約額等 時価 評価損益
店頭 クレジットデリバティブ
売建 7,466,539 △475,432 △475,432
買建 8,894,025 565,893 565,893
合計 90,460
売建は、信用リスクの引受取引、 買建は、信用リスクの引渡取引
信用リスクが増しているから、買建の時価が上昇し、評価益が生じている。
この中に記事にあるCDSの評価益230億円があるのかなあ。


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