大杉さんの経済教室
今朝の日経の経済教室は大杉謙一さんの「株主軽視 是正こそ急務」です。
民主党の会社法改正案を結構、コテンパンに批判していらっしゃいます。
あのブログの挨拶からは想像できないなぁ。
民主党が考えている会社法改正案というか公開会社法構想って、これからの日本の将来に本当に価値のあるものなのかなあ。
日本においては、株主と従業員の利益を比較すると従業員の利益に株主の利益が劣後している傾向があり、それが問題なのに、公開会社法はその問題を大きくする可能性があるのではないか。
それは、たとえば、従業員代表監査役。 引用すると「日本企業の業績がなかなか改善しない原因のひとつは、会社経営に特定の従業員集団の利益が強く反映しすぎていること」だからこれを是正しないといけないのに、従業員代表監査役って、従業員の利益代表でしょ。
また、親子会社法制は、親会社が子会社の損害賠償責任を負うことが定められるようですが、この法制度を使っているドイツではあまり効果的ではないとされているようです。それより投資家保護に力をいれている。
投資家保護というと、日本では友好的TOBが一般投資家に不利なものらしいので、欧米のようなTOBルールを作るべきであり、こちらの方が親子会社法制よりも優先度が高い。
「冷静な「仕分け」が必要である」で締めくくられています。
わたしは、公開会社法に関してはまったく知識がないのですが、なぜ、唐突にという思いはありますね。
あと、大杉さんは会社経営に問題のある例として西武鉄道やライブドアの不祥事をあげられ、そのの原因は監査人の経営からの独立性が不十分ということですけど、ライブドアはともかく、西武鉄道が問題だったのは、おぼろげな記憶をたどると有価証券報告書の株式数の記載のところであり、そこは、監査人の責任の範囲外ではなかったかなあ。だから監査人は訴えられなかったような気がするけど。
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